現代のデジタル社会において、モバイルバッテリーは外出時の必需品となっています。
しかし、市場には様々な種類のモバイルバッテリーがあふれており、どれを選べば良いのか迷ってしまうことも少なくありません。
ここでは、モバイルバッテリー選びの際に考慮すべきポイントを詳しく解説します。
モバイルバッテリーとは
モバイルバッテリーとは、外出先でスマートフォンやタブレットなどの電子機器を充電できる便利なデバイスです。
内蔵されたリチウムイオンバッテリーを使用し事前に充電しておくことで電源のない場所でも機器を充電することが可能になります。
今はキャッシュレスでスマホが生命線な方も多いでしょうからモバイルバッテリーの携帯はもはや必須ですよね!
災害時もモバイルバッテリーがあると心強いですよ
選ぶ際の重要ポイント
- バッテリーの容量
- 出力の大きさ
- 出力ポートの数
- 出力ポートの種類
- 給電規格について
- 入力の大きさ
- 充電規格について
- サイズと重量
- 安全性
バッテリーの容量…携帯性とトレードオフ
- モバイルバッテリーの容量と使用端末のバッテリーの容量を比較:自分のデバイスを何回充電できるかを確認する。
- サイズと重量の確認:持ち運びの便利さとバッテリー容量のバランスを考慮する。
- 使用シナリオの想定:日常使いか、長期旅行やアウトドア用かなど最適な容量を選ぶ。
モバイルバッテリーを選ぶ際に一番重要なポイントなってくるのがバッテリーの容量です。
容量はmAh(ミリアンペアアワー)で表され、数値が大きいほど多くの電力を蓄えることができます。
しかし、容量が大きくなるとサイズや重量も増加するため、携帯性とのバランスを考える必要があります。
スマホやタブレット、イヤホンの充電が減った時のためなら10000mAh程度の容量があれば十分だと思いますがですが、パソコンの充電や長期間の旅行、アウトドアには20000mAh以上の容量があったほうが良いと思います。
バッテリー容量は大きければ大きいほどたくさん電気を貯めて使用することができますが、その分サイズや重量、価格も変わってくるため一概には容量が大きいほうが良いと言うことは出来ません。
出力の大きさ…大きければ大きいほど良い
- 充電したいデバイスの最大入力仕様との比較:充電したいデバイスが対応している最大充電速度を満たす出力を持つバッテリーを選ぶ。
- 複数デバイス充電時の出力合計:同時に複数のデバイスを充電する場合の出力合計値をチェックする。
- 急速充電規格対応の有無:充電したいデバイスが急速充電に対応している場合、それに出力規格が対応しているかを確認する。
モバイルバッテリーからの出力は、充電速度に直結します。出力が大きいほど、より速くデバイスを充電できます。
特に、急速充電を対応している端末をお持ちの場合は、大きな出力を持つモバイルバッテリーを選ぶことが重要です。
最近スマホの充電時間がより短縮されつつあります。
それに対応するにはモバイルバッテリー側もより大きな出力が求められますね。
対応給電規格が端末の充電速度を大きく左右する
PD(Power Delivery)やQC(Quick Charge)などの急速充電規格に対応しているかどうかも、選択の重要なポイントです。これらの規格に対応したモバイルバッテリーを使用することで、対応デバイスの充電速度を大幅に向上させることが可能になります。
こちらにPDとQC、それぞれの特徴を表にまとめました
USB PDバージョン | リリース年 | 電圧範囲 | 最大出力 | QCとの互換性 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
PD 1.0 | 2012 | 5V, 9V, 15V, 20V | 100W | 限定的 | 基本的な電力供給のみに対応 |
PD 2.0 | 2016 | 5V, 9V, 15V, 20V | 100W | 互換性あり(QC 4以降) | データ転送と電力供給の同時利用が可能に。 また、柔軟かつ効率的な電力供給が可能に。 | USB Type-Cインターフェースの導入。
PD 3.0 | 2017 | 5V, 9V, 15V, 20V, (3-21V PPS) | 100W | 互換性あり(QC 4+以降) | 強化された通信プロトコルによる互換性と安全性の向上。 | PPS(Programmable Power Supply)によるより細かい電力調整と効率的な充電がオプション機能として追加。
PD 3.1 | 2021 | 5V, 9V, 15V, 20V, 28V, 36V, 48V | 最大240W | 互換性あり | EPR (Extended Power Range) モードを導入し、100Wを超える電力供給を可能に。 ただし、EPRを使用するには電源、ケーブル、デバイスがEPRに対応している必要がある。 | 高電力デバイスのニーズに対応するための出力の大幅な向上。
バージョン | リリース年 | 電圧範囲 | 最大出力 | USB PDとの互換性 |
---|---|---|---|---|
Quick Charge 1.0 | 2013 | 最大6.3V | 10W | なし |
Quick Charge 2.0 | 2014 | 5V, 9V, 12V (Class A), 20V (Class B) | 18W | なし |
Quick Charge 3.0 | 2016 | 3.6V – 20V (0.2V刻み) | 36W | なし |
Quick Charge 4 | 2017 | 3.6–20V (20mV刻み)、USB PD: 5V, 9V | 100W | 対応 (USB PD: 5V, 9V) |
Quick Charge 4+ | – | 同上 | 同上 | 対応 |
Quick Charge 5 | 2020 | USB PD PPSと互換、複数の電圧レベル利用可能 | 100W以上 | 対応 (USB PD PPSとの互換性あり) |
他にもワイヤレス充電に対応しているモバイルバッテリーやここで紹介しなかった規格などもありますからPDとQC以外にも対応していてほしい規格がある方はしっかりチェックしてくださいね!
出力ポートの数…多いに越したことは無い
- 同時充電の必要性:同時に充電したいデバイスの数に合わせてポート数を選ぶ。
- 各ポートの最大出力:各ポートからの最大出力が必要な分だけあるか確認する。
- 充電中のパフォーマンス:複数ポート使用時にどのように出力が分配されるか、各ポートが独立して最大出力を提供するか、などをチェックする。
複数のデバイスを同時に充電したい場合、出力ポートの数が多いモバイルバッテリーが便利です。
2つ以上あればスマホ以外にイヤホンとか他のものも同時に充電出来ますね!
また、複数の出力ポートが搭載されている場合、それぞれのポートからの最大出力は異なる場合があります。
例えば、Type-Aポートは標準のUSB出力(例:5V/2.4A)しか対応していないが、他のType-Cポートでは急速充電に対応していることがあります。
各ポートの最大出力を確認することは、接続するデバイスが必要とする電力を正確に供給できるかどうかを理解する上で重要です。
大体Type-AポートはType-Cポートよりも最大出力が低いです。
また、Type-Cポートが複数ある場合どちらかだけが100W出力に対応しているという場合もあります。
複数の出力ポートを複数同時に使用する場合は各ポートの最大出力が発揮できないことがあります。
複数ポートを使用すると全体の出力が分配され、結果として各ポートからの出力が低下する場合がかなり多いので気を付けてください。
出力ポートの種類…USB Type-Aが欲しいか否かで決めるべき!
- 充電したい端末との相性:自分のデバイスに必要なポートの種類(USB Type-A、USB Type-Cなど)を確認する。
USB Type-Cが主流になりつつある現在でも、USB Type-Aポートを必要とする方は多いのではないでしょうか。
なんだかんだType-Aケーブルを使いたい場面もまだありますよね
自分の需要に合ったポートの種類を持つモバイルバッテリーを選ぶことが大切です。
入力の大きさ…意外とかなり大事
- モバイルバッテリー自体の充電速度:モバイルバッテリー自体を充電するのにかかる時間をチェックする。
- 入力ポートの種類:充電に使用するケーブルの端子がUSB Type-CやマイクロUSBなのか確認する。
モバイルバッテリー自体を充電する速度も重要です。
入力の大きさが大きいほどバッテリーの充電時間が短くなり、より快適に利用できます。
以外にここは見落としがちな観点ですが重要ですよ!
特に大容量になればなるほど充電時間はどうしても延びやすいですから注意が必要です。
また、入力ポートはType-Cのものを選びましょうね!
マイクロUSBが未だに使われているものは論外ですから絶対に選ばないでください。
モバイルバッテリーそのものを充電する時の規格も要チェック!
モバイルバッテリーを充電する際に対応している充電規格も充電速度を左右する重要なポイントです。
先ほどお伝えしたのPD、QCなどの規格に対応しているかぜひ確認してくださいね!
サイズと重量…用途次第
- 持ち運びの容易さ:日常的に持ち歩く場合は、薄型で軽量なモデルを選ぶ。バッグやポケットに収まりやすいサイズを考慮する。
- 容量とのバランス:高容量モデルは重量とサイズが大きくなる傾向にある。必要最低限の容量で、できるだけコンパクトなモデルを選ぶ。
- どんな時に使用するか:アウトドア活動や長期間の旅行で使用する場合は、やや大きくても高容量で耐久性のあるモデルを選択することが望ましい。
モバイルバッテリーのサイズと重量は、持ち運びの便利さに直接影響します。
日常的に持ち歩く場合は、軽量でコンパクトなモデルが適しています。
しかし、長時間の使用や出力面を考慮すると、どうしてももサイズと重量が大きくなってしまう傾向にあります。
無駄に大容量のものを買うかさばりますし荷物も重くなります。
スマホの充電などのために日常的に持ち運ぶならならやっぱり最大でも10000mAhぐらいのコンパクトなものをおすすめします。
パソコンを充電したいという方は逆にバッテリー容量も出力も大きいものを買わなければなりません。
充電したい端末次第なので何とも言えませんが個人的には20000mAh以上,60w出力ぐらいあれば大体OKな気がします。
また、最近はモバイルバッテリーのコンパクト化がより進んできているので同じスペックでもサイズ面をよく確認してみてください!
安全性…ここが一番大切
- 保護機能:過充電、過放電、過熱、短絡からデバイスを保護する機能が備わっているか確認する。これらはバッテリーの安全な使用に不可欠である。
- 認証マーク:PSEマーク(日本)、CEマーク(ヨーロッパ)、FCC認証(アメリカ)など、製品が安全規格に適合していることを示す認証マークがあるかチェックする。
- 信頼できるブランド:評判の良いメーカーやブランドから購入する。レビューや評価を参考に、他のユーザーの安全に関するフィードバックを確認する。
モバイルバッテリーを選ぶ際は、安全性を最も重視するべきです。
過充電防止、短絡保護など、安全に関する機能が充実している製品を選ぶことが重要です。
信頼できるメーカーの製品を選び、レビューなどを参考にして、安全な製品を選択しましょう。
PSEマークが無いものは論外です!
よくわからないメーカーから買うのもやめましょう!
モバイルバッテリーを選ぶ際には、これらのポイントを総合的に考慮し、自分の使用シーンに合った最適な製品を見つけることが重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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