Rokidは2026年9月15日、オンライン発表会「Rokid Ai Glasses Style 新製品発表会」(テーマ:JAPAN, IN SIGHT ― 日本市場への投資とローカライゼーション)を開催し、ディスプレイを搭載しない新型AIグラス「Rokid Ai Glasses Style」を日本市場向けに発表しました。本体重量約38.5g、販売価格64,990円(税込)です。
本記事は、公開された発表会のアーカイブ映像と提供資料(プレスリリース・公式製品ページ)をもとに制作したレポートです。
発表会では新製品の仕様・価格・発売特典に加えて、スマートグラス専用OS「YodaOS」、日本ユーザーデータの国内保管、プライバシー設計、Creator Programなど、日本市場への中長期的な取り組みが語られました。
発表会の概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | Rokid Ai Glasses Style 新製品発表会「JAPAN, IN SIGHT ― 日本市場への投資とローカライゼーション」 |
| 開催日 | 2026年9月15日(火) |
| 形式 | オンライン発表会(アーカイブ映像を公開) |
| 主催 | Rokid(Hangzhou Lingban Technology Co. Ltd.) |
| 日本国内総代理店 | フューチャーモデル株式会社 |
| 公式サイト | https://jp.rokid.com |
| 製品ページ | https://jp.rokid.com/products/rokid-ai-glasses-style |
| アーカイブ | https://www.youtube.com/watch?v=mbD3hOQ3cRI |
発表会にはRokidの経営陣3名が登壇しました。Founder & CEOのMisa ZhuがAI時代のスマートグラスの位置づけと日本での実績を、VP & Head of Ecosystem PartnershipsのGaryがスマートグラス向けOS「YodaOS」とAIUI、開発者エコシステムを、VP & Global GMのZoro Shaoが新製品の詳細と日本市場向け施策をそれぞれ紹介しました。
発表された新製品 Rokid Ai Glasses Style


Rokid Ai Glasses Styleは、「AIを日常的に身につける」という考えのもと開発された非ディスプレイ型のAIグラスです。ディスプレイを搭載しないことで約38.5g(レンズを除く本体の重量)という軽量設計を実現し、仕事、移動、旅行、スポーツ、日常の記録など、長時間の装着を想定しています。
スマートフォンの画面を見るのではなく、音声・カメラ・オープンイヤーオーディオを組み合わせ、ユーザーが見ているものや、その場の状況を起点にAIを利用する設計です。リリースでは、中核的な特徴として「オープンなAIエコシステム」「軽量で快適な装着感」「高精度な光学設計」の3点が掲げられています。
主なスペックと価格
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Rokid Ai Glasses Style |
| ディスプレイ | 非搭載(AIの回答や翻訳はオープンイヤー音声とHi Rokidアプリで確認) |
| 重量 | 約38.5g(レンズを除く本体の重量) |
| カメラ | 12MP Sony IMX681/109°広角/F2.25(HDR・ノイズ低減・手ぶれ補正) |
| AI | ChatGPT、Geminiを活用 |
| 翻訳 | オンライン76言語/オフライン6言語の音声翻訳 |
| オーディオ | オープンイヤー/Dual Hi-Fiスピーカー(指向性AAC) |
| バッテリー | 210mAh/標準的な使用で最大約12時間 |
| レンズ | 度付き(対応度数 -15.00D〜+15.00D)・累進・調光・偏光・カラーなど |
| カラー | ブラック/グレー |
| 販売価格 | 64,990円(税込) |
| 販売 | Rokid日本公式オンラインショップ |
なお、発表会の口頭説明では公式リリース・公式ストアと異なる価格が述べられた箇所がありました。正式な販売価格は、公式プレスリリースおよび公式ストアに記載の64,990円(税込)です。
「Hi Rokid」と呼びかけてAIアシスタントを起動し、音声で写真や動画を撮影できるほか、本体のボタンからも操作できます。音声メモやAI議事録、カメラが捉えた周囲を認識するAI画像認識、音声案内のナビゲーションにも対応すると説明されています。
発売時期について、発表会では「9月下旬に公式サイトで発売予定」と説明されました。編集部が2026年9月21日に確認した時点では、Rokid日本公式オンラインショップに製品ページが掲載され、価格64,990円(税込)と「公式サイト在庫切れ」の表示が確認できています。販売状況は変動するため、最新の状態は公式ページで確認してください。公式ショップでは国内送料無料・30日間返品保証・1年間製品保証も案内されています。
発表会では、ゴルフ場で風速やコースの状況をAIに尋ねる利用例も紹介され、Styleを「AIキャディ」のように活用するシーンが提案されました。
発売記念特典
日本発売を記念し、2026年9月15日(火)0:00から9月30日(水)23:59:59(日本時間)までの期間中、Rokid日本公式オンラインショップでStyleを購入した方を対象に、Style専用調光レンズ(10,999円相当)が1台につき1点プレゼントされます。
特典は対象商品をカートに追加すると自動で適用され、手続きは不要です。カラーはランダムで指定・変更はできず、数量限定でなくなり次第終了となります。他のクーポンや割引との併用はできません。詳細は公式オンラインショップの特典規約を確認してください。
調光レンズは周囲の光量に応じてレンズ濃度が変化し、屋外ではサングラス、屋内では通常のメガネとして使えるものです。
StyleとRokid Glasses(ディスプレイ型)の違い


Styleの発表にあたり、ディスプレイ搭載型の「Rokid スマートAIグラス」(Rokid Glasses)との使い分けも説明されました。
| Rokid Ai Glasses Style | Rokid スマートAIグラス | |
|---|---|---|
| ディスプレイ | なし | 両眼Micro LED光導波路 |
| 重量 | 約38.5g(レンズ除く) | 約49g |
| 価格 | 64,990円(税込) | 109,890円(税込) |
| 翻訳 | 最大76言語を音声で再生 | 89言語の翻訳字幕を視界に表示 |
| 結果の確認 | オープンイヤー音声+Hi Rokidアプリ | 視界内表示+音声 |
Zoro Shaoは発表会で、「軽さや自然な着け心地、一日中の装着を重視するならStyle。翻訳やプロンプター、ナビゲーションなどの情報を視界に直接表示したいならGlasses」と説明し、両機は異なるニーズに対応すると述べました。いずれもYodaOSを基盤とし、ChatGPTとGeminiを活用する点は共通です。
ディスプレイ型のRokid Glassesについては、実機レビューを別記事で公開しています。7月に開催されたメディア発表会のレポートとあわせて参照してください。
YodaOS・AIUIとAIエコシステム
発表会のもう一つの柱が、Rokidのソフトウェア基盤です。Garyは、AIグラスという新しいデバイスカテゴリーには専用のOSとユーザーインターフェースが必要になるとして、AIグラス向けOS「YodaOS」を紹介し、これを「ARグラス向けとして世界初のスマートグラス用OS」と述べました。
YodaOSはGPT、Gemini、DeepSeek、Qwenなど複数のAIモデルに対応し、「Hi Rokid」音声アシスタント、周囲の状況認識、タスク実行、Googleマップナビゲーションなどを組み合わせます。発表ではGoogleマップやMicrosoft翻訳との連携も説明されました。AIアシスタント2.0や、ユーザーの意図を先回りして捉えるプロアクティブ・インテリジェンス、マルチタスクも展開されているとしています。
あわせて、AI時代の新しいユーザーインターフェース「AIUI」も紹介されました。従来のようにユーザーがアプリを探して起動するのではなく、AIが意図や状況を理解して必要な情報や機能を、会話とグラフィカルなUIを組み合わせて直接提示する構想です。
さらにRokidは、グローバルAIエージェント開発プラットフォームの正式稼働を発表しました。開発者はAIグラス向けのAIエージェントを開発し、エージェントストアを通じて世界のユーザーへ提供できます。食事のカロリー確認、運動時の情報提供、語学学習などの活用例が紹介され、グローバル開発者を対象としたAI開発コンテストを2026年10月から開始する予定であることも発表されました(開発者向けサイト:aiui-global.rokid.com)。
日本市場への施策—データ国内保管とプライバシー
「JAPAN, IN SIGHT」のテーマが示すとおり、発表会の大きなテーマの一つが日本市場へのローカライゼーションでした。
Zoro Shaoは、2026年9月から日本ユーザーのデータを日本国内で保管する体制を導入したと発表しました。国内でのローカル運用により、AI対話の応答時間を200ミリ秒以内に抑えると説明しました。また、「私の知る限り、Rokidは日本国内でのデータ保管を行う世界初のグローバルブランド」との認識を示しました。
プライバシー保護については、製品設計の重要原則として以下が説明されました。
- ユーザーが撮影した写真・動画はRokidのサーバーへアップロードせず、グラス本体やスマートフォン上でユーザー自身が管理する設計
- カメラ使用中はインジケーターが点灯し、周囲から撮影状態を確認できる設計と、インジケーターを意図的に隠した状態での撮影を防ぐ遮蔽防止機構
- データの収集・転送・処理を一貫して保護するエンドツーエンド暗号化
- 公共空間での利用時は、各地域の法令や撮影・共有される側の意思への配慮を推奨
日本のクリエイター・開発者と共創する「Creator Program」も発表されました。既存のRokidユーザーに加え、製品を持っていないクリエイターもサンプル機の無償貸出に申し込めると説明されています。
また、Makuakeで支援したユーザーへの感謝として、多機能ウォレット・名刺入れ・名前入り記念メダルの3点を同梱したギフトボックスが発送済みであることも発表で紹介されました。
発表会の締めくくりでは、Rokidが掲げる「Leave Nobody Behind」の理念が紹介され、その取り組みの一つとして、聴覚に障がいのあるユーザーの電話でのコミュニケーションを支援する活用を世界で初めて実現したと述べました。
アクセサリー

発表会では、2つの専用アクセサリーも発表されました。
Bluetooth Control Ring
Rokid Glasses(ディスプレイ型)専用のリング型コントローラーです(リリース表記は「Bluetooth Ring」)。指に装着し、左右のボタンと中央のスクロールホイールで決定・戻る・スクロールを操作でき、写真撮影やショートカット、テレプロンプター利用時のコントロールに対応します。
- 販売価格:3,990円(税込)
- 発売予定:2026年9月下旬(発表・リリース情報)
- 販売:Rokid日本公式オンラインショップ(日本先行発売)
ポータブル充電ケース
Rokid Ai Glasses Style専用の収納・充電ケースです。発表では、航空機グレードのアルミニウム合金を採用し、Styleを最大10回充電できると説明されました。
- 販売価格:12,990円(税込)(発表・リリース情報)
なお、公式オンラインショップにはこのほか、カプセル充電器(1700mAh)やクリップオン式フレームなどのアクセサリーが掲載されています。
発表で語られた実績とビジョン
Rokidの実績として次の内容を紹介しました。いずれも同社の発表による説明です。
- Kickstarterのクラウドファンディングで、スマートグラス部門世界1位を獲得し、約400万ドルを調達した
- 日本のクラウドファンディング史上、過去13年間の最高記録を更新し、予約販売で6億3千万円を達成した
- 各調査機関の統計データでも、ディスプレイを搭載したスマートグラスの分野で揺るぎない位置を確立していると説明した
AIの時代において次世代のヒューマン・マシン・インターフェースとなる端末を目指すとし、「毎日使いたくなる製品」を目指す考えを語りました。
まとめ
2026年9月15日のオンライン発表会「JAPAN, IN SIGHT」で発表された内容の要点は次のとおりです。
- Rokid Ai Glasses Styleはディスプレイ非搭載・約38.5g(レンズ除く)のAIグラス。販売価格は64,990円(税込)
- 発表時の説明は9月下旬発売予定。9月21日時点で公式ショップに掲載され、在庫切れの表示
- 9月30日までの発売記念特典として、Style専用調光レンズ(10,999円相当)が購入者にプレゼントされる(数量限定・ランダムカラー)
- ディスプレイ型のRokid Glasses(約49g・109,890円)とは用途が分かれ、YodaOSとChatGPT・Gemini対応は共通
- 日本ユーザーデータの国内保管(2026年9月〜)、プライバシー設計、Creator Programなど、日本市場への長期的な施策が発表された
- アクセサリーはBluetooth Control Ring(3,990円・Glasses専用)とポータブル充電ケース(12,990円・Style専用)
Styleは「AIグラスを毎日かける」ことを入口に据えた製品で、発表会は新製品の披露であると同時に、データ保管やプライバシー、クリエイター育成まで含めた日本市場への長期投資の提示でした。実機の評価は別途検証が必要ですが、価格・特典・ディスプレイ型との違いは公式情報で確認できます。
最新の販売状況と仕様は、Rokid日本公式オンラインショップの製品ページで確認してください。
Rokid Glasses実機レビュー 7月のRokidメディア発表会レポート
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