会議や取材のあと、録音データを転送してから文字起こしを待つ。録音そのものより、この後処理に手間がかかるのがボイスレコーダーの悩みどころです。
Notta Memo Proは、その転送と切替の手間を減らす方向で作られたカード型レコーダーです。登録したWi-Fi環境へ戻ると録音を自動でNottaへ同期し、通話と対面の録音モードも自動で認識する設計。シルバーグレーの実機を使い、登録Wi-Fiでの自動同期が動くことと、発表会で録った29分31秒の音声が話者・時刻つきの文字起こしになることを確かめました。
この記事でわかること
Notta Memo Proの総合評価:録音後の手間を減らせるのがProの魅力
総合評価は5/5です。録音ボタンを押して録り、登録したWi-Fiのある場所へ戻ればあとは自動で同期される——無印で毎回必要だった転送操作と、通話・対面のモード切替を省けるのが、この製品のいちばんの価値です。発表会で録った29分31秒の録音からは、話者ごとに時刻つきで発言を追える文字起こしを得られました。
実際に使ってみて、登録したWi-Fiへの自動同期と、実際の録音から得られた文字起こしの仕上がりを高く評価しました。
Ms.ガジェット無印のNotta Memoでも録音はできますよね。わざわざProを選ぶ理由はありますか?
Mr.ガジェット録音そのものは無印でもできます。Proで変わるのは録音のあとで、登録したWi-Fiへの自動同期と、通話・対面モードの自動認識で2つの操作が減ります。転送や切替を負担に感じていた人ほど差が出ます。

- 登録したWi-Fiへ戻ると録音を自動で同期し、転送操作を減らせる
- 29分31秒の発表会録音から、話者と時刻つきの文字起こしを得られた
- 録音中の短押しで発言へBookmarkを付けられ、文字起こしから該当箇所へ戻れる
- 通話と対面の録音モードを自動認識し、切替操作を減らせる
- 0.95型AMOLEDカラー画面で、RECや経過時間を本体だけで確認できる
- 充電は汎用のUSB Type-Cで、専用ケーブルを持ち歩く必要がない
- デザインがカッコいい
- 軽量薄型で使いやすい
- 自動同期には2.4GHz帯の登録Wi-Fiや残量などの条件がある
- 固有名詞は音声と照らして確認する手間が残る
購入はNotta公式ストアの製品ページからどうぞ。
Notta Memo Proのスペック・無印Memoとの違い
まず公式の仕様を並べます。無印には別のType-C派生モデルもあるため、ここで比べるのは国内向けの基本モデルです。数値はNotta公式商品ページと提供資料、無印の公式仕様に基づきます。
| 項目 | 無印Notta Memo(基本モデル) | Notta Memo Pro |
|---|---|---|
| 幅×高さ×厚さ | 86.1×55.1×3.5mm | 77.2×56×3.9mm |
| 画面 | 小型モノクロ | 0.95型AMOLEDカラー |
| 内部ストレージ | 32GB | 64GB |
| Bluetooth | 5.3 | 5.4 |
| バッテリー | 470mAh(録音時約30時間・待機時約28日) | 600mAh。待機最大51時間(Bluetooth未接続時)/45時間(Bluetooth接続時)、1回の録音は最長5時間 |
| 充電端子 | Pogo pin式マグネットケーブル | 本体USB Type-C |
| 録音モード | 手動切替 | 通話・対面を自動認識 |
| 録音後の転送 | アプリで手動転送 | 登録Wi-Fiでの自動同期に対応(手動転送も可) |
集音も強化されています。提供資料では推奨録音距離が無印の3mからProの5mへ伸び、5〜6mで認識精度約95%、最大8mで約90%が案内されています。公式商品ページでも「静かな会議室環境で最大8m」と紹介されており、大きめの会議室の後ろの席からでも録れる設計です。
画面・端子・サイズは何が変わったか
無印と並べて持つと、幅が8.9mm狭くなった分、わずかに細い板状になります。高さは0.9mm、厚さは0.4mm増えていますが、名刺入れや胸ポケットに入るサイズ感は変わりません。

実際に変わるのは、むしろ画面と端子です。0.95型のAMOLEDカラー表示になり、REC表示や経過時間を本体だけで確認できます。充電端子は本体のUSB Type-Cになり、無印の専用マグネットケーブルを持ち歩く必要がなくなりました。内部ストレージは32GBから64GBへ倍増です。
実際に使って分かったこと
持ち歩きやすさと同梱物
届いた箱を開けると、薄い本体と説明書類、保証書、両端がUSB-Cのケーブルが入っていました。本体はクレジットカードよりひと回り小さい面積で、厚さはカード数枚分ほどの板状。名刺入れや胸ポケットに入る大きさです。録音は前面のボタンを長押しして開始・停止する操作です。


側面にはUSB Type-C端子があり、普段使っているケーブルでそのまま充電できます。無印の専用ケーブルを忘れた日に充電できない、という心配はなくなります。

はかりに載せると29.2gを表示しました。毎日バッグやポケットへ入れても負担になりにくい軽さです。

手動転送から、登録Wi-Fiの自動同期へ
無印の基本モデルで録音を文字起こしへ回すには、アプリを開いて本体と接続し、録音を転送する操作が必要でした。通話と対面の録音モードも、使うたびに手動で切り替えます。会議が立て続く日ほど、この2つの操作が毎回の手数になります。
Proは登録したWi-Fi環境へ戻ると自動で同期を始め、録音モードも自動認識する設計です。デスクに戻ってアプリを開いたとき、もう録音がNotta上に届いている——買い替える価値が出るのは、この運びに乗せられる人です。自動同期の登録は2.4GHz帯のWi-Fiに対応するので、使う場所のWi-Fi環境は購入前にチェックしておきたいポイントです。
Ms.ガジェット無印のNotta Memoを持っている人も、買い替える価値がありますか?
Mr.ガジェット転送やモード切替を毎回負担に感じている人ほど差が出ます。2.4GHz帯のWi-Fiを登録できる環境があれば、録音後の運びが一気に楽になりますよ。
録音モード自動認識は切替の手間をどう変えるか
商談を録った直後に電話がかかってくる——そんな日に、無印ではスイッチでモードを切り替えなければなりませんでした。切り替え忘れると、録りたい声に合わない設定で録ってしまい、集音が最適でなくなります。
Proは2基のマイクに加えて骨伝導マイクを搭載し、信号の強さから通話と対面を自動で認識する設計です。録音ボタンを押すだけでよく、モードの切替を意識する操作がひとつ減ります。切替忘れによる集音の失敗を構造上なくす狙いです。

録音中は表示窓にRECと経過時間が出るので、本体を見れば録れている状態を確認できます。
登録Wi-Fiで自動同期すると何が起きるか
外出先で録音し、登録したWi-Fiのある場所へ戻ると、実機では自動で同期が動作しました。アプリを開いたままにしたり、スマートフォンへつなぎ直したりする必要はなく、待機中にバックグラウンドでNottaへ届きます。デスクへ戻ってアプリを開くと、もう録音が同期されていました。同期した録音はNotta上で文字起こしや要約に進めます。

使うための条件は、購入前に押さえておきたい部分です。Nottaの自動同期の案内では、登録できるのは2.4GHz帯のWi-Fiのみで、5GHz帯だけのネットワークは追加できません。信頼済みネットワークとして登録できるのは最大3件。同期が始まるにはバッテリー残量20%超または給電中が必要で、録音中とUSB転送中はそちらが優先されます。そして、正常に同期が終わった録音はMemo Pro本体から自動で削除される仕様です。録音を本体へ残しておきたい使い方とは合わないため、保存先のNottaワークスペースを最初に確認しておくと安心です。なお、Wi-Fiのパスワードは本体に保存され、Nottaへはアップロードされないと説明されています。
約30分の録音を文字起こしするとどう読めるか
別メーカーの新製品発表会をMemo Proで録音したところ、アプリの録音一覧には29分31秒のデータとして表示されました。Nottaで文字起こしを開くと、発言が「話者1」「話者2」「話者3」に分かれ、各発言に開始時刻が付いています。「この説明は誰が、いつ話したか」を探して該当箇所だけ聞き直せるので、長い発表を議事録へまとめる下書きとしてそのまま使える形でした。

もちろん、そのまま共有できる完成稿ではありません。製品名の「Rokid」が「Rockit」と表記された箇所があり、固有名詞は元の音声と照らして直す作業が残ります。発言の流れを追う便利さと、最後に人が確認する手間はセットです。出力画面には「AI要約」のタブもありましたが、今回は要約の仕上がり自体は評価していません。
編集部コメント
- 固有名詞が出る議事録は、話者と時刻を手掛かりに元の音声へ戻り、名前だけでも聞き直してから共有するのがおすすめです。
Bookmarkは何に使えるか
会議の途中で「ここは後で聞き直したい」と思った発言に、その場で印を付けられるのがBookmarkです。録音中にRECボタンを短押しすると、本体が一瞬振動して画面にブックマークのアイコンが表示されました。長押しは録音終了の操作になるため、押し分けは必要です(詳しい手順はNottaの操作案内にも記載があります)。

録音を同期してアプリで開くと、マークした位置の文字起こしに「重要」のフラグが付いていました。ブックマークの一覧から各マークへジャンプもでき、試しに付けた3か所はすべて該当の発言へ戻れました。長い録音でも「ここ」だけ押さえておけば、聞き直したい場面へすぐ戻れます。


電話とオンライン会議で録音経路はどう違うか
通話録音モードも実機で試行しました。仕事の電話を残すなら、自分が普段使う端末と通話の仕方で、短い試し録音をしておくと安心です。
PCのオンライン会議は、電話と音声の経路が異なります。Memo Proを机へ置くだけで相手の声を安定して録れるわけではありません。Nottaにはオンライン会議向けの選択肢が別にあり、ブラウザで録音・文字起こし・AI要約まで使えるNotta Web版や、会議へ参加させて録音するNotta Bot、PC作業中の音声を記録するNottaデスクトップ版が用意されています。録りたいのが電話なのかオンライン会議なのかで、使うものを分けると失敗しにくいです。
USB・アプリ転送と充電・電池
登録したWi-Fiのない場所でも、録音を取り出す経路は残っています。スマートフォンへのBluetooth/Wi-Fi転送と、PCのNotta Web版へUSB Type-Cで直接転送する方法も用意されており、USB経由が最も速い経路です。出先で使う日は、自動同期に頼らずアプリから手動で転送する使い方になります。
充電は本体のUSB-C端子へ挿すだけで、約90分で満充電できます。待機時間は最大51時間(Bluetooth未接続時)/45時間(Bluetooth接続時)、1回の録音は最長5時間です。長い取材日は前の夜に充電しておくと安心です。
まとめ
転送と切替の手間を減らしたい人へ
実際に使って見えたのは、「録音後の手間」を設計で減らす製品だということでした。登録したWi-Fiで自動同期が動き、29分31秒の発表会録音は話者と時刻から見返せる文字起こしになり、通話と対面のモード切替は自動認識の設計です。使いこなす決め手は、2.4GHz帯のWi-Fiを登録できる場所で録音を整理したいかどうか。無印で転送や切替の手間を感じていた人ほど、その差を実感できる製品です。
Notta公式ストアでの購入には、読者限定のクーポンコード「MZRKSLYH」が使えます。10%OFF・期限は2026年10月31日23:59までです。
メリット・デメリット
あらためて並べると、評価は5/5です。登録Wi-Fiでの自動同期と、発表会録音から発言を話者・時刻で探せたこと、録音中の短押しで発言へBookmarkを残せたことを高く評価しました。一方で、2.4GHz帯の登録Wi-Fiとクラウド利用が前提になること、固有名詞を音声で確かめる手間が残ることは、購入前に飲み込んでおきたい条件です。

- 登録したWi-Fiへ戻ると録音を自動で同期し、転送操作を減らせる
- 29分31秒の発表会録音から、話者と時刻つきの文字起こしを得られた
- 録音中の短押しで発言へBookmarkを付けられ、文字起こしから該当箇所へ戻れる
- 通話と対面の録音モードを自動認識し、切替操作を減らせる
- 0.95型AMOLEDカラー画面で、RECや経過時間を本体だけで確認できる
- 充電は汎用のUSB Type-Cで、専用ケーブルを持ち歩く必要がない
- デザインがカッコいい
- 軽量薄型で使いやすい
- 自動同期には2.4GHz帯の登録Wi-Fiや残量などの条件がある
- 固有名詞は音声と照らして確認する手間が残る
向く人・向かない人と購入前の確認点
向くのは、会議や取材を録音し、登録したWi-Fiのある場所でNottaの文字起こしを見返す人です。無印で毎回の転送や録音モードの切替を負担に感じていた人には、変わる操作が明確です。
- 会議・商談・取材の録音から議事録を作る機会が多い人
- 登録したWi-Fi環境のあるオフィスや自宅で運用できる人
- 無印Notta Memoで転送操作やモード切替を負担に感じていた人
- 通話と対面の録音が一日の中で混在する人
あまり向かない人
- 5GHz帯しか使えない場所で使いたい人(自動同期を生かせない)
- 音声をクラウドへ送れない仕事の録音が中心の人
- オンライン会議の録音だけが目的の人(Notta Web版やNotta Botが用途に合う)
文字起こしの利用枠も確認点です。Nottaのハードウェアプランの案内はMemo Proを対象機種に含め、条件を満たすユーザーへ月600分を案内しています。端末をアカウントへ連携し、フリーまたはプレミアムのワークスペースを所有する人が対象で、自分のワークスペースがない人や、プレミアム以外の有料ワークスペースのオーナーは対象外とされています。同じワークスペースで使えるプランは1つまでで、分数は加算されません。自分の契約に当てはまるか、公式案内で確かめてください。
Nottaの発表では、2026年9月28日に公式ECストアで予約受付を開始し、10月13日を公式ECストア・Amazon・楽天市場での正式発売日としています。販売条件と価格、在庫は購入時点の各販売ページで確認してください。
Amazonでの取り扱いは、Amazonの商品ページをご確認ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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