会話を録音して、文字起こしや要約を作る。その先にある資料作成や共有まで、AIにつなげる新しい展開が発表されました。
2026年10月21日、東京・四谷で開催された「Plaud 新製品&最新AI機能 体験発表会」を取材しました。主役はイヤホンとケースを組み合わせた「Plaud One」、カード型の「Plaud Note Pro Flow Edition」、新世代「Plaud Intelligence」、そして法人向けの「Plaud Team」です。機器で会話を取り込み、蓄積した内容を仕事へつなげる発表内容を紹介します。
当日の発表概要は、速報記事でもお伝えしています。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | Plaud 新製品&最新AI機能 体験発表会 |
| 主催 | PLAUD株式会社 |
| 開催日 | 2026年10月21日(水) |
| 第1部の案内時間 | 13:30~14:15(受付13:00~) |
| 会場 | コモレ四谷 タワーコンファレンス3階 CO・MO・RE STUDIO & LOUNGE |
| 所在地 | 東京都新宿区四谷1-6-1 |
| 公式サイト | Plaud公式サイト |
Plaudが新製品とAI機能の最新動向を発表

発表の柱は、会話を記録するデバイスと、その会話を活用するAIの両方にありました。OneとFlow Editionが録音の入口を担い、Plaud Intelligenceが情報の整理や資料作成、タスクの実行へつなぎます。Teamは、その活用範囲を個人から組織へ広げるサービスです。
同じ録音でも、通話、オンライン会議、対面の打ち合わせでは、音声を取り込む場所が変わります。今回の新製品では、その場面に合わせた記録と、録音後の操作を減らす仕組みが取り上げられました。
Plaud One:イヤホンとケースで会話を記録する

Plaud Oneは、イヤホンとeSIMを内蔵した充電ケースからなる会話型ウェアラブルAIです。イヤホンで聞く通話やオンライン会議と、目の前で交わす会話を、一組のデバイスで記録する設計です。
通話・対面の会話をデバイスで記録

| 記録する場面 | 使用する部分 |
|---|---|
| 通話・オンライン会議 | イヤホン |
| 対面の会議・商談 | 充電ケース |
ケースには4基のMEMSマイクを搭載し、最大5m先の音声記録に対応します。録音距離や収音の状況は、周囲の音、話す人の声量、デバイスを置く位置などによって変わります。
内蔵eSIMは日本を含む80以上の国と地域で4G LTE通信に対応し、通信会社との個別契約を必要としません。Wi-Fiやスマートフォンが手元になくても、ケースから録音データのアップロードやAIエージェントの利用へつなげられます。
連続録音時間は、イヤホンで最大6時間、ケースで最大25時間です。会話を聞きながら記録する場面と、テーブルに置いて記録する場面で使い分ける形になります。
声でAIへ指示する機能と、発売までの確認点

Oneは、録音した会話をAIへ渡すだけでなく、声で仕事を頼む入口にもなります。エージェントボタンの長押し、または「Hey Plaud」という呼びかけでAIエージェントを起動する仕組みです。
たとえば、会議から決まったことや対応事項を整理し、共有用の文書を作る使い方が想定されています。「Hey Plaud」の利用にはPlaud Intelligenceのベータ版へのアクセスが必要です。利用できる機能は言語、地域、デバイス、ソフトウェアのバージョンによって異なり、一部は今後のアップデートで追加されます。
Ms.ガジェットウェイトリストへの登録は、購入手続きという意味ですか?
Mr.ガジェット販売開始のお知らせを受け取る登録です。Oneの日本発売は2026年内・数量限定の予定で、公式ページではウェイトリストを受け付けています。
Plaud Note Pro Flow Edition:録音後の手間を減らす

Plaud Note Pro Flow Editionは、カード型のPlaud Note Proを進化させたモデルです。更新の中心は、音声を捉えるマイクと、録音データを転送して文字起こし・要約へ進める流れにあります。
マイクの更新とカード型の設計
4基のSuper MicにAI指向性収音技術を組み合わせ、S/N比は68dBです。音声強化モードでは最大5m先の音声を録音できます。カード型の薄い本体に、会議や商談での収音を支える機能をまとめています。
| 項目 | Flow Editionの仕様 |
|---|---|
| 厚さ | 2.99mm |
| 重さ | 30g |
| 最大連続録音時間 | 50時間 |
| スタンバイ時間 | 60日間 |
iPhoneへの自動転送と要約に必要な設定
録音のあと、本体とスマートフォンをつないで転送し、文字起こしを開始する。Flow Editionは、その一連の操作を自動化する仕組みを備えます。Bluetoothでスマートフォンの接近を検知し、録音データをPlaudアプリへ転送します。
Ms.ガジェット自動転送なら、最初の設定もいらないのでしょうか?
Mr.ガジェット自動転送と自動要約は、アプリでの事前設定が必要です。発表時点で自動転送に対応するのはiPhoneのみなので、端末と設定を合わせて確認して使う機能です。
自動転送には位置情報へのアクセス許可も必要です。転送後は、設定に沿って文字起こしと要約を自動生成します。自動要約は、利用中の文字起こし時間を消費します。
発売予定日は2026年10月29日で、カラーはブラックとシルバーです。録音から要約までの流れを整えたい方は、対応端末とアプリの設定を合わせて確認しておきたいモデルです。
Plaud Note Pro Flow Edition
新世代Plaud Intelligence:会話から仕事の実行へ
デバイスで集めた会話を、仕事の中で使える形へつなぐのが新世代Plaud Intelligenceです。対話して答えを得るだけでなく、資料を作り、外部ツールと連携し、必要な作業を進める役割まで広げています。
記録・把握・実行・進化をつなぐ

仕組みを捉える軸は「記録・把握・実行・進化」の4段階です。会話を蓄積して終わるのではなく、背景や過去の情報を参照し、次の作業へとつなぎます。
| 段階 | 役割 |
|---|---|
| 記録 | 対面・通話・オンライン会議の音声に、写真やドキュメントを関連付ける |
| 把握 | 過去の会話やプロジェクトの情報を整理し、背景を参照する |
| 実行 | 資料作成や外部サービスとの連携、タスクの実行につなげる |
| 進化 | メモリーで利用者の役割や好み、過去の決定事項を参照する |
資料作成や連携を支える新機能

資料づくりを担う「アーティファクト」は、会議内容をPowerPointやPDFなどの資料にまとめる機能です。作成した成果物の編集、エクスポート、共有までをつなぐことで、会話の要点を他の人へ渡す形に整えます。
Ms.ガジェット作った資料は、いつも使っているツールへ渡せますか?
Mr.ガジェットGoogleカレンダー、Slack、Notionなどとつなぐコネクタが用意されます。一部の連携はリリース時に利用できず、今後の更新で追加される場合があるため、使うサービスごとの提供状況を確認する形です。
仕事の進め方を繰り返し使う仕組みが「スキル」と「ルーティン」です。スキルには業務に合わせた処理方法を保存し、ルーティンでは指定した条件に応じて作業を自動実行します。定型の会議準備やフォローアップなど、繰り返し発生する仕事への活用を想定しています。
これらの新機能は今後順次展開され、一部のエージェント機能ではPlaud Creditsを消費します。Oneの音声操作も含め、利用できる機能や時期は地域、デバイス、ソフトウェアのバージョンなどによって異なります。
Plaud Team:会話を組織の知識として活用

Plaud Teamは、会議や商談の記録を組織で共有し、活用するためのサービスです。個人の手元に集まりやすい会話の情報を、チームや会社の知識として蓄積する方向へつなげます。
メンバーやデバイスの一元管理に加え、法人資産としてのデータ管理、日本リージョンでのデータ保管を備えます。記録を共有する機能と、誰がどの単位で管理するかという運用を合わせて考えるサービスです。
共有・管理の仕組みと提供範囲

大規模な導入に向けては、SSOによるサインイン、データ保持ポリシー、複数部署・拠点をまとめる組織管理などを個別に提供します。社内システムとのAPI連携は一部の法人へ先行提供され、一般提供は今後の予定です。
日本国内でPlaudを利用する企業・団体は16,000以上です。Plaud Teamの直接契約、法人向け販売パートナーやAmazon Business経由でPlaud製品を購入した企業・団体を合わせた数値で、2026年10月時点のPlaud調べです。
新世代Intelligenceとの連携では、共有した会話の整理、次のアクションの抽出、フォローアップ作成などを支援します。一部は今後提供される機能で、利用条件や提供状況は機能ごとに異なります。
展示から見えた、デバイスとAIの役割

会場には、カード型の機器や小型デバイス、イヤホンとケースを組み合わせた展示が並んでいました。説明パネルにはPlaud Note ProやPlaud NotePin Sの名前もあり、記録する場面に合わせた形の違いが伝わる展示でした。
今回の発表でつながっていたのは、会話を取り込むデバイスと、その内容を仕事へ展開するAIという二つの役割です。Oneは会話や指示の入口を、Flow Editionは録音後の流れを整え、IntelligenceとTeamが個人・組織での活用につなげます。
録音を残すことに加え、そのあと誰へ何を渡すか、どの作業へ結びつけるか。会話の前後をひと続きに捉えることが、今回の新製品とAI基盤を理解するポイントです。
まとめ:発売予定と使える条件を確認して選ぶ
Plaud Oneはイヤホンとケースで会話を記録し、声によるAI操作へつなげる製品です。Flow Editionはマイクと録音後の自動転送・要約を更新し、新世代IntelligenceとTeamは会話を資料や次の仕事へ展開します。
Oneは年内発売予定で、現在はウェイトリスト登録を受け付けています。Flow Editionは10月29日発売予定で、自動転送はiPhoneとアプリの設定条件があります。AIの新機能は順次展開されるため、使いたい機能の提供状況まで合わせて見ると、それぞれの役割を選びやすくなります。
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