肉や魚を焼くときは、火かげんを調整し、焼け具合を見ながら裏返す作業がついてきます。その「焼く」手間を、上下からの加熱と自動制御で減らそうとするのがGRISIAです。 煮込みに加えて両面焼きグリルにも対応し、朝のトーストから夕食まで、1台16役で日々の調理を支えます。
2026年10月15日に開かれた発表会では、料理の負担に向き合う開発背景と、食卓のそばへ調理家電を持ってくる暮らし方が紹介されました。会場で撮影した実機・料理・生活シーンの展示写真と、当日配布された製品資料や投影資料をもとに、その工夫を見ていきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | タイガー魔法瓶 マルチグリルクッカー GRISIA〈グリシア〉CLX-A400 新製品発表会 |
| 主催 | タイガー魔法瓶株式会社 |
| 開催日時 | 2026年10月15日(木)第1部 11:00~12:30 |
| 会場 | BPM「イベントスペース」(東京都世田谷区池尻2丁目31-24 信田ビル2F) |
| 公式情報 | GRISIA CLX-A400 製品ページ |
GRISIA新製品発表会で紹介された、焼き調理の新しいかたち
GRISIAは、上部のカーボンヒーターと底部のIHヒーターを組み合わせたマルチグリルクッカーです。発表会の主役は、2026年11月21日発売予定の「CLX-A400」。会場にはふたを開いた実機や料理の展示に加えて、キッチン以外での置き方を提案する空間も用意されていました。

当日の式次第には、新製品プレゼンテーションの担当としてタイガー魔法瓶の調理ブランドマネージャー・福富博史氏、製品実演の担当として商品開発グループ ソフトチームの前田真矢子氏、ABC Cooking Studioのレシピ開発講師・澤田智子氏が記載されています。開発の狙いから料理の工程、暮らしの提案までを組み合わせた内容です。
「グリルでしあわせな団らんの時間を」というメッセージを掲げるGRISIA。自動調理の機能だけでなく、料理を作る時間と食卓を囲む時間のつながりも、発表会の大きなテーマでした。

焼く手間を減らすために、約2年かけて開発
調査から見えた、手間を減らしておいしく作りたい需要
開発の背景には、手間を省きたい一方で、料理のおいしさも大切にしたいという需要があります。タイガー魔法瓶の「自炊に関する意識調査」では、自炊する人が最もよく行う調理方法のうち、「焼く・炒める」が59.3%を占めました。
同じ調査で、自炊する上で最も重視することは、調理時間を短くすること、調理工程を減らすこと、おいしく仕上げることの順になっています。
| 自炊する上で重視すること | 回答割合 |
|---|---|
| 調理時間を短くする | 19.1% |
| 調理工程をできるだけ減らす | 16.2% |
| おいしく仕上げる | 11.7% |
タイガー魔法瓶「自炊に関する意識調査」より引用。調査は2026年9月16日~25日、全国の20代~50代の男女888名を対象に、Fastaskを用いたインターネットリサーチで実施。上記の調理方法と重視事項の設問は、自炊する728名を対象とした単一回答です。
焼き調理は、火かげんや焼き上がりを見ながら作業する場面が多い調理方法です。そこで、煮込みや蒸し調理で進んできた自動化を「焼く」にも広げようとしたのがGRISIAです。
Ms.ガジェット焼き調理ができると、煮込み中心の調理鍋から献立を広げやすくなりますね。
Mr.ガジェット焼き魚やグリルチキン、トーストまで、普段の献立にある料理をまとめて扱う方向です。新しい調理法を覚えるより、いつもの料理の手間を減らしたい方に結びつく提案ですね。
タイガー魔法瓶は、自動調理家電の変遷の中で、GRISIAを「第4世代」と位置づけています。その狙いは、調理中の作業だけでなく、メニューを決めること、作ること、片づけることまで含めて、料理という家事を手軽にすることです。
炊飯器とトースターの技術を焼き調理へ
開発の出発点には、日々の料理に負担を感じていた開発チーム社員の思いがありました。焼き調理の火かげんの難しさに向き合い、約2年をかけて完成させた製品です。
技術面では、タイガー魔法瓶が培ってきた炊飯器のIH制御技術と、トースターのヒーター技術を融合しています。上から焼き色をつける加熱と、下から細かく制御する加熱。その組み合わせに、焼き調理を任せやすくするための工夫が詰まっています。
上下のヒーターと5つのセンサーで両面から加熱
二往復カーボンヒーターとワイドIH
ふたの内側を見ると、波形に折り返したカーボンヒーターが目を引きます。上部には「二往復カーボンヒーター」、底部には「ワイドIHヒーター」を搭載。食材を上下・左右・前後の6方向から包み込むように加熱する「全包囲加熱システム」です。

カーボンヒーターは約2秒で発熱し、ON/OFFをすばやく切り替えながら温度を制御します。最高温度は約400℃。これは、自動メニュー「グリルチキン」で鶏もも肉約300gを2枚調理したときの、ふた内側のガラス表面温度です。

カーボンヒーターとIHヒーターを上下に搭載し、両面焼きグリルができる仕組みは、国内家庭用自動調理鍋における業界初とされています。また、二往復カーボンヒーターの搭載も、国内家庭用自動調理鍋で業界初です。いずれも2026年10月時点のタイガー魔法瓶調べです。
Ms.ガジェット上下から焼く仕組みは、形がくずれやすい料理にも使い道がありそうですね。
Mr.ガジェットお好み焼きなどで裏返す工程を省けます。持ち上げて返す動作を減らせるのは、両面加熱ならではの工夫です。
センサー制御と、調理をのぞけるガラス天面
ヒーターを支えるのが、温度・蒸気・周囲の状態を捉える5つの高精度センサーです。2つのヒーターの加熱と容器の温度をもとに、レシピに合う制御を約10,000通りのパターンから自動で選びます。

上部ヒーターを覆う部分には、耐熱強化ガラスを採用しています。遠赤外線の効果を生かして食材へ熱を通すための構造で、天面の窓から調理中の様子をのぞける点も特徴です。加熱のための設計が、見やすさや後述する拭き取りやすさにもつながっています。

会場の料理展示と、毎日使うための工夫
焼きそばや鶏肉・野菜、魚料理が並ぶ展示
会場の料理展示では、ポットに入った魚料理や、焼き色のついた料理、トーストが並んでいました。平たい底面に食材を広げて置く形がわかり、GRISIAが焼き調理を担うイメージをつかめます。


別の実機には、鶏肉と色とりどりの野菜、麺料理が入っていました。当日配布されたメニュー紹介では、焼きそばと「彩り野菜とチキンのぎゅうぎゅう焼き」が取り上げられています。

焼きそばのレシピは、麺・野菜・豚肉などを重ねてセットし、自動メニューを選ぶ流れです。加熱が終わってからソースを加えて混ぜるので、加熱中にフライパンを振ったり、麺を混ぜ続けたりする作業を省く使い方です。
ぎゅうぎゅう焼きは、野菜の上に皮を上にした鶏肉を置き、手動のグリル調理で加熱するレシピ。仕上げには、竹串で火の通りを確認します。料理ごとの手順を押さえながら、火かげんの調整や裏返しの負担を減らす設計です。
Ms.ガジェット自動調理でも、材料を入れる順番や仕上げのひと手間はレシピごとに見るとよいのですね。
Mr.ガジェット焼きそばなら加熱後にソースを合わせます。任せる工程と自分で仕上げる工程がわかると、毎日の料理にも取り入れやすいですね。
クックブックに掲載された料理例には、炊き込みごはん、お好み焼き、グラタン、チーズタッカルビもあります。以下は公式資料の料理写真です。両面焼きだけでなく、炊込みやこんがり仕上げる料理にも用途が広がります。




材料を入れ、キーとダイヤルで設定
基本の操作は、材料を入れ、キーとダイヤルで設定して調理を始める3ステップ。前面に液晶と操作部をまとめ、料理と分量を選ぶ流れにしています。

食材のセットからできあがりまでを示した、3枚の公式操作写真です。



ふたを上へ開くトップオープン構造で、食材の出し入れも上から行えます。底面が広い深鍋形状のインナーポットは、肉や魚、野菜を並べられ、2~4人分を一度に調理できる設計です。
自動メニューと手動メニューに対応しています。グリル、煮込み、こんがり上火、トースト、リベイク、低温調理、炊込みなど1台16役に対応し、付属クックブックとWebを合わせて100種類以上のレシピを用意しています。

調理したインナーポットを取り出せるので、盛りつけ方にも幅が出ます。

Ms.ガジェット焼くための家電でも、朝食から夕食まで出番を作れそうですね。
Mr.ガジェットトーストやリベイクと、グリルや煮込みを1台で扱えます。どの料理に使うかを、普段の献立から考えやすいところが魅力です。
毎日洗うポットと、ふた・フィルターのお手入れ
出番の多い調理家電ほど、使った後の片づけも気になります。GRISIAは、毎日洗う部品をインナーポットだけに絞り、ふた内側はフラットなガラス面にしています。


天面には、キッチンペーパーをセットして使う油キャッチフィルターも備えます。油煙に含まれる油分をキャッチし、外へ出る油分を軽減する仕組みです。においが気になるときに使うクリーニングメニューも搭載しています。

Ms.ガジェット部品をいくつも外して洗うことを考えると、普段洗うものがまとまっているのは使い続けるうえで大切ですね。
Mr.ガジェット調理の手間を減らしても、片づけが増えると出番を作りにくくなります。ポットの形とふたの平らな面まで含めて、毎日使う流れを考えた設計です。
食卓のそばへ、調理家電の置き場所を広げる提案
コンロ周りから食卓横へ
GRISIAの暮らしの提案を伝えるのが、キッチン以外の生活シーンの展示です。ソファの前に食卓を設け、その近くに製品を置く展示がありました。食事をする場所と調理をする場所の関係を、実物の空間で提案しています。

GRISIAは、3つの暮らしのシーンを提案しています。コンロを使わずに調理する使い方、ダイニングテーブル横のワゴンやサイドテーブルへ置く使い方、そしてリビングを含めた人の集まる場所へ調理家電を近づける提案です。
公式の設置写真とイラストでも、キッチンの調理台、家具の引き出し台、食卓横のワゴンなど、異なる置き方が表現されています。





実際の置き場所を考えるときは、本体の幅と奥行だけでなく、ふたを開くための高さも見ておきたいところです。生活シーンのイメージと設置寸法を合わせて考えると、自宅での使い方が具体的になります。
Ms.ガジェット食卓の横に置く発想だと、キッチンに家電を並べるだけとは違う見方ができますね。
Mr.ガジェット何を作るかに加えて、どこで料理を待つかまで提案しているのが面白いところです。ワゴンなどを使うなら、置ける寸法や使用条件も製品情報と合わせて確認したいですね。
家族や友人と過ごす時間へ
料理を任せることで生まれる時間を、家族や友人との時間へつなげる。製品を置いた食卓をみんなで囲む、団らんの時間を提案しています。

タイガー魔法瓶が掲げるグローバルタグラインは「HEAT TO HEART」です。料理の家事負担を減らす技術と、食卓を囲む楽しさをつなぐ考え方です。

GRISIAの多機能性を、料理を一度にたくさん作るためだけでなく、日々の食卓で使える選択肢として見せている点に、今回の発表会らしさが表れていました。
発売日と、設置前に確認したい仕様
GRISIA CLX-A400は、2026年11月21日発売予定です。色はマットブラック。容量は調理容量2.5L、満水容量4.0Lで、料理を作る容量と容器を満たしたときの容量が区別されています。
設置前に確認したい主な仕様は、以下のとおりです。
| 項目 | CLX-A400 |
|---|---|
| サイズ(幅×奥行×高さ) | 約34.1×37.2×20.2cm |
| ふたを開いたときの高さ | 約44.7cm |
| 本体質量 | 約8.7kg |
| 定格消費電力 | 1,300W |
| 電源コードの長さ | 約1.0m |
| 調理容量/満水容量 | 2.5L/4.0L |

発売に合わせた早期購入キャンペーンも案内されています。購入対象期間は2026年10月15日~2027年1月10日、応募期限は2027年1月17日です。対象製品の購入に加えて申し込みが必要で、期間中1台につき1回の応募となります。対象条件や申し込み方法は公式案内で確認できます。

発表会から見えた、料理の負担を減らす方向性
今回の発表会では、焼き調理を自動化する仕組みと、その前後にある料理の負担をまとめて考える姿勢が見えました。上下のヒーターとセンサーは加熱中の作業を減らすため、広いポットとトップオープン構造は食材を入れたり取り出したりしやすくするため、そして平らなガラス面や洗う部品の少なさは片づけを続けやすくするための工夫です。
料理の展示では、魚や麺、鶏肉と野菜など、日々の献立へつながる使い方が並んでいました。さらに、食卓のそばで使う空間まで示すことで、調理家電を置く場所にも新しい見方を加えています。
「焼ける自動調理鍋」を、毎日の料理と団らんの中でどう使うか。 その問いに、技術と実物展示の両方で答えようとする発表会でした。
まとめ:焼き調理と暮らしの接点を広げるGRISIA
GRISIAは、二往復カーボンヒーターとワイドIH、5つのセンサーによって、焼き調理を含む幅広い料理を支えるマルチグリルクッカーです。会場では、実機や料理の展示だけでなく、食卓のそばへ置く生活シーンも紹介されていました。
調理中に任せられる工程を増やすことと、日々のお手入れや使う場所を考えること。その両方を組み合わせて、料理という家事を手軽にするのがGRISIAの提案です。
自宅での置き場所や作りたい料理を考える際は、タイガー魔法瓶のGRISIA CLX-A400製品ページで、詳しい仕様や調理メニューを確認してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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