株式会社Zenportは2026年11月6日、AI基幹連携エージェント「ZenMapping」において、データ項目の対応関係をもとに連携プログラムを自動的に構築する新機能「ZenMapping Automation」を追加し、新たにZENPORTを導入する顧客およびデータ連携を更新する顧客向けに順次提供を開始すると発表しました。
ZenMapping Automationの概要と開発背景
取引先やシステムごとに形式が異なるデータを基幹データへ接続するには、項目同士の対応関係(マッピング)を定めるだけでなく、その定義に従ってデータを取り込み続ける連携プログラムが必要です。従来はこの構築作業をエンジニアの個別実装に依存しており、取引先やファイル形式が増加するたびに実装と確認の工程が生じ、導入決定から実際のデータが画面に表示されるまでに時間を要していました。
Zenportは2026年8月にZenMappingを刷新し、AIがマスタ構造を解析して確定した意味体系からマッピングを導出することで作成と検証の時間を短縮していました。今回追加されたZenMapping Automationは、その先工程にあたる連携プログラムの構築作業を自動化する機能です。承認されたマッピング内容を仕様として扱い、データを定期的にZENPORTへ取り込むプログラムを自動生成します。
Mr.ガジェットマッピングを決めた後の個別実装工程を自動化する仕組みとなっており、ファイルや取引先が増えた際の立ち上げ手順に焦点を当てています。
Ms.ガジェットマッピング定義だけでなく、その後の取り込みプログラムまで作ってくれると導入期間の短縮につながりそうですね。
人とAIの役割分担と設計方針
ZenMappingは「Human in the loop」を前提に設計されています。取り込むデータがZENPORT上でどのように表現されるべきか、マッピングの内容を決定・承認する役割は人が担います。ZenMapping Automationは、人が承認したマッピングを連携プログラムへ仕上げる処理を担当し、決定は人、構築はAIという役割分担を維持したまま構築工程を進めます。

提供時期と利用条件
ZenMapping Automationは2026年11月6日より、新たにZENPORTを導入する顧客やデータ連携を更新する顧客を対象に順次提供されます。本機能は導入過程においてZenportのソリューションエンジニアが利用するため、導入企業側での新たな操作は発生しません。
Mr.ガジェットZenport側のソリューションエンジニアが導入作業時に使う機能として提供されるため、顧客側に追加操作を求めない提供形態が採られています。
Ms.ガジェットユーザー側が新しいツール操作を覚える必要がなく、セットアップの待ち時間が短縮される形なのは助かります。
ZenReadへの接続とデータ管理
連携プログラムの構築が迅速化することにより、AIエージェント「ZenRead」において船積書類の記載内容を顧客の品目や発注明細へ読み換える機能を利用開始できる時期も早まるとしています。発注内容や商品マスタといった同期済み基幹データが、AIによる書類読み換え時の文脈データとして機能するためです。
なお、本機能を通じて取り扱われる顧客のデータは他社に共有されることはなく、AIモデルの学習材料としても使用されません。
Ms.ガジェット基幹データが早く整うことでZenReadによる船積書類の読み換えも前倒しで利用でき、データが学習に使われない点も安心材料になります。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

基幹に関わるマッピングの最終決定は人が行い、プログラム構築作業だけをAIに任せるという役割分担なら判断の基準が明確です。