アスメック株式会社は、台湾YUAN社のスマートシティ向けエッジAIネットワークビデオレコーダー(NVR)「EDG6N0-S T5X」の取り扱いを11月2日に開始したと発表しました。NVIDIA Jetson Thorを搭載し、最大2070 FP4 TFLOPSのAI推論性能を備えています。
「EDG6N0-S T5X」の概要とAI処理性能
「EDG6N0-S T5X」は、スマートシティ環境向けにAI推論、映像処理、ストレージ機能を1台に統合したエッジAI NVRです。中核となるNVIDIA Jetson Thorにより、最大2070 FP4 TFLOPSのAI演算性能と、帯域幅273GB/sの128GB LPDDR5Xメモリーを提供します。GPU演算性能とマルチモーダルAIや視覚言語モデル(VLM)技術を組み合わせることで、人や車両などの物体の検出だけでなく、何が起きているかという状況の理解を目指して設計されています。映像データをクラウドへ送信せずに現場で処理することにより、通信負荷の抑制と迅速なイベント対応の両立を図ります。

Mr.ガジェットNVIDIA Jetson Thorを採用したことで、最大2070 FP4 TFLOPSという高い推論演算能力と273GB/sの広帯域メモリーをエッジ筐体単体で確保しています。
Ms.ガジェット現場で映像の文脈まで処理できるとなると、クラウドへの送信負荷がどれだけ抑えられるか気になります。
ネットワーク構成とインターフェース仕様
機器背面および内部には、複数カメラの集約と上位システム連携を想定したネットワークインターフェースを搭載しています。PoEポートを8基内蔵しており、LANケーブル1本でカメラへの電源供給と映像伝送を同時に実施可能です。これにより、交差点や駅、キャンパスなど広範囲に分散した設置場所での配線や機器構成を簡素化できます。また、管制センターや管理プラットフォームとの高速接続用として、最大100Gbps対応のQSFP28ポートと5Gbps対応のRJ45ポートを備えています。
Mr.ガジェット8基のPoEポートでカメラ電源とデータ伝送を集約しつつ、上位通信には最大100GbpsのQSFP28ポートを備えている点が特徴です。
Ms.ガジェットLANケーブル1本でカメラ配線を完結させられる構成は、設置現場の配線整理で助かりそうですね。
映像処理性能とローカルストレージ構成
128GBメモリー構成時における映像のエンコードおよびデコード処理能力と、データ保存用スロットの仕様は下表の通り公開されています。
| 項目 | 仕様・処理能力 |
|---|---|
| デコード性能 | 4K60 最大10ch、または 1080p30 最大82ch |
| エンコード性能 | 4K60 最大6ch、または 1080p30 最大54ch |
| 対応コーデック | H.26X、AV1、VP9 |
| OS用ストレージ | M.2 2280 M-Key NVMe スロット ×1基 |
| データ用ストレージ | 2.5インチ SATA HDD ベイ ×2基 |
異常検知時には該当映像を内蔵ストレージへローカル保存しつつ、アラートやメタデータ、選択した映像クリップのみを上位プラットフォームへ送信する運用に対応します。これにより、不要なアップストリーム帯域を抑えながら事後調査用データを現場へ残せます。
想定用途と取り扱い情報
発表資料では、交通・道路における事故や渋滞の検知、駅や公共空間での人の流れ分析や不審物検知、キャンパスや官公庁施設での侵入・異常行動検知、都市インフラでの分散型監視システムなどが主な用途として挙げられています。価格および取り扱い詳細については個別の問い合わせ対応となっており、デモ機や導入に関する相談を受け付けています。
Ms.ガジェット交通インフラや公共施設向けという位置づけなので、実際の導入規模に応じた価格帯やデモ機の案内が待たれます。
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4K60デコードが最大10チャンネル、1080p30なら最大82チャンネルまで扱える処理密度の高さに注目しています。