株式会社YOAKEは2026年11月5日より、WordPressで運用されている企業サイトを対象とした新サービス「WordPress セキュリティパック」の提供を始めました。本サービスは、編集用のWordPressをアクセス制限付きの非公開サーバーへ移行し、訪問者が閲覧する公開側には静的化したHTMLのみを配信する構成をとります。
公開サーバーからPHPをなくす仕組みとセキュリティ構造
WordPressは手軽にサイトを管理できる反面、公開サーバー上で常にPHPが稼働しているため、本体やプラグインの更新が滞ると改ざんや不正ファイルの設置といった攻撃を受けるリスクを抱えています。2026年10月にもPHPに関する重大な脆弱性が公表されるなど、継続的なバージョン管理が求められています。
本パッケージでは、編集用のWordPress環境を非公開サーバーへと隔離します。外部に公開されるWebサイトは静的なHTMLへ変換され、CloudflareなどのCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を通じて配信される仕組みです。公開サーバー上からPHP、データベース、管理画面が排除されるため、PHPの脆弱性を突いた攻撃リスクを低減させます。さらに公開側の前段にはWAFを配置し、不正なアクセスを検知・遮断します。
ただし、非公開環境側のWordPressはPHPで動作し続けるため、本体やプラグイン、PHPの定期的なアップデート作業は依然として不可欠です。本パッケージはあらゆるセキュリティリスクを完全に排除するものではなく、残る更新作業は導入後の月額保守で対応するとしています。

Mr.ガジェット公開サーバーにPHPや管理画面を置かず静的配信に切り替える構成は、外部からの改ざん経路を根本から狭めるアプローチですね。
Ms.ガジェット編集側は非公開のまま残るため、裏側のPHPやプラグインのアップデート作業をどう継続管理するかが重要になりそうです。
運用環境の継続と導入後の保守サポート体制
サーバー構成を変更しても、記事の執筆やページの編集作業は従来とほぼ同様のWordPress管理画面で行えます。また、問い合わせフォーム機能については外部のフォームサービスへ移行して稼働を継続します。フォームの連携先としてHubSpotなどの各種CRMを選択することも可能となっており、獲得したリード情報を営業活動やメール施策へ活用できる設計です。
CDN経由での配信に切り替わることで、訪問者に対するページ表示の高速化も見込めます。導入後のサポートとしては、月次の点検、フォームの動作チェック、障害発生時の一次対応といった運用保守が含まれます。定期レポートや相談の機会を設けることで、アクセス解析データを踏まえたサイト改善の提案まで伴走する方針を示しています。

導入可否の事前診断と料金体系
静的化の可否はWebサイトの構造に依存するため、導入前には無料の「現状診断」が実施されます。サイトのページ数、フォーム数、サーバー構成、既存の保守体制を診断したうえで、レポートと見積もりが提示されます。なお、会員機能やECサイトなど動的な処理を必要とするサイトは本パッケージの適用対象外です。
| メニュー | 料金(税別・1サイト) | 提供内容 |
|---|---|---|
| 現状診断 | 無料 | サイト構成・規模・保守状況・静的化可否の診断、レポートとお見積もりの提示 |
| 初期費用 | 18万円〜 | 非公開環境移行、アクセス制限設定、静的化・配信設定、WAF設定、フォーム移行、受け入れ試験 |
| 月額保守:ライト | 月1万9,800円 | 月次点検、フォーム確認、障害時一次対応、四半期レポートと相談 |
| 月額保守:スタンダード | 月4万4,000円 | ライトの内容、更新代行(本体・プラグイン・PHP等月3件まで)、月次レポート、月次相談・改善提案 |
初期費用はサイトのページ数やフォーム数といった規模により変動し、現状診断の結果を踏まえて個別に算出されます。月額保守プランは6か月単位での契約が必要です。ページやフォームの追加作業、または静的化が難しいサイトに対するPHP更新やWAF設定などの緊急対応については、個別見積もりにて対応します。
Mr.ガジェット動的な機能を持つ会員サイトやECサイトは対象外となるため、事前の無料診断で静的化の適用範囲を見極める必要があります。
Ms.ガジェット初期費用に加えて保守契約が6か月単位となるため、サイトの更新頻度や社内の運用リソースに合わせてプランを吟味したいですね。
「WordPress セキュリティパック」のお問い合わせ先
本パッケージの詳細確認や無料の現状診断に関する申し込みは、株式会社YOAKEの公式Webサイト上にある問い合わせ窓口にて受け付けられています。
Ms.ガジェット自社サイトの規模やフォーム数が静的化に対応できるかどうか、まずは診断から相談できる流れが明確で検討しやすいと感じます。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。


慣れたWordPressの管理画面をそのまま使いつつ、問い合わせフォームをCRM連携可能な外部サービスに切り替えられる点は運用しやすそうです。