バレンズセミコンダクターは、e/PTZカメラやタッチ・コントローラ、アクティブ・ケーブルなどの小型会議室用周辺機器に直接組み込める低消費電力USB3延長チップセット「VS6310」を発表しました。既存の「VS6320」をベースに開発され、より少ない消費電力で組み込み設計に対応することで、外付けボックス型エクステンダーの使用を削減します。

「VS6310」の概要と開発背景
ビデオ会議システムでは、会議室内の各所に設置された高品質カメラをはじめとするUSB周辺機器の導入が進んでいます。こうした周辺機器にUSB3延長機能を直接組み込むことで、外付けボックス型エクステンダーの設置を減らし、接続機器の総数を削減してシステム構成を簡素化できます。
VS6310の標準消費電力は1W未満に抑えられており、組み込み設計における電力面の制約をクリアします。これにより、業務用AV機器やビデオ会議分野において新たな機器設計の可能性を広げます。
Mr.ガジェット外付けボックス型のエクステンダーを使わずに周辺機器へ直接内蔵できる設計が特徴です。1W未満という低消費電力がその実現を支えています。
Ms.ガジェットカメラやコントローラーの設置まわりで機材や配線が減らせるなら、会議室の設営や管理がずいぶんすっきりしそうですね。
伝送仕様と相互運用性
VS6310はHDBaseT-USB3規格に準拠しています。標準的なカテゴリ・ケーブルを使用することで、最大40mの伝送距離を実現します。伝送速度はUSB3信号で最大2.5Gbps、USB2信号で480Mbpsに対応し、制御信号の伝送もサポートします。
- 準拠規格: HDBaseT-USB3
- 対応ケーブル: 標準的なカテゴリ・ケーブル
- 最大伝送距離: 40m
- USB3伝送速度: 最大2.5Gbps
- USB2伝送速度: 480Mbps
- 制御信号伝送: 対応
- 対応転送方式: すべてのUSB転送方式をサポート
- 標準消費電力: 1W未満
本チップセットはすべてのUSB転送方式をサポートするほか、VS6320との相互運用性も備えています。機器メーカーは周辺機器の要件に応じて、帯域幅、伝送距離、消費電力の最適な組み合わせを選択可能です。
Mr.ガジェット標準的なLANケーブルで最大40mまで延長でき、既存のVS6320とも組み合わせられる柔軟性があります。
Ms.ガジェットUSB3が2.5Gbps、USB2が480Mbpsと速度が分かれているので、つなぐ機器の帯域に合わせてどう構成するか選ぶことになりそうです。
出荷スケジュール
VS6310のサンプル出荷は2026年11月中旬を予定しています。また、量産開始については2027年1月を予定しています。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

2026年11月中旬のサンプル出荷から2027年1月の量産開始まで、組み込み製品への採用がどの程度進むか注目したいところです。