ユームテクノロジージャパン株式会社は、製薬・医療業界の管理職向け対話トレーニングツール「AI マネジメント Dojo 医療版」を2026年11月6日より提供開始します。AIが演じる部下との対話演習を通じ、営業所長をはじめとする現場管理職のコーチング力向上を支援します。

「AI マネジメント Dojo 医療版」開発の背景
製薬業界ではMR(医薬情報担当者)の減少傾向が続いています。公益財団法人MR認定センターの「2025年版MR白書」(2025年7月発行)によると、2025年3月31日時点のMR数(管理職を除く)は4万3,646人となり、前年度から6.6%減少して11年連続の減少を記録しました。限られた人員で成果を上げるため、現場管理職による日々の育成やコーチングの重要性が高まっています。
一方で、製薬・医療業界の営業組織では優秀な営業担当者が管理職に登用される傾向があり、部下に直接答えを教えたり指示命令型の対話に戻ったりする課題を抱えやすい状況があります。また、ユームテクノロジージャパンが管理職400名を対象に実施した調査(2026年4月14日発表)では、部下との難しい対話の前に必ず練習を行う管理職は16.5%にとどまり、約8割が準備不足による対話の失敗経験があると回答していました。同社は2026年2月に提供を開始した「AI マネジメント Dojo」をもとに、医療・製薬営業の現場シナリオを組み込んだ本ツールを開発しました。
Mr.ガジェットMR数が11年連続で減少しているデータや、管理職の約8割が対話の準備不足で失敗を経験しているという調査結果が開発の直接の契機になっています。
Ms.ガジェット面談の前に実際に練習できている管理職が16.5%しかいないという実態は、忙しさや練習相手のいなさを考えるとリアルに感じます。
「AI マネジメント Dojo 医療版」の主な機能と特徴
「AI マネジメント Dojo 医療版」は、実際の部下と対話する前に安全な環境で試行錯誤ができるトレーニングツールです。24時間いつでも利用でき、多忙な管理職が隙間時間に対話を繰り返せる環境を整えています。
現場に即した20のシーンと4タイプのAI部下
対話演習では、「能力(スキル)× コーチングの受け止め方(受容性)」の2軸で設計された4タイプのAI部下が相手役を務めます。想定される対話シーンは以下の通り、営業現場の20場面を扱います。
- 訪問前後のコーチング
- 目標の細分化
- PIP(業務改善計画)面談
Mr.ガジェットスキルと受容性の2軸で4タイプのAI部下が用意され、PIP面談まで含めた営業現場の20シーンを扱っています。
Ms.ガジェット通常の営業指導だけでなくPIP面談のような切り出しにくい場面までシナリオに含まれているのが実践的ですね。
GROWモデルに基づくリアルタイム評価と改善提案
対話の評価には、目標設定、現状把握、選択肢の検討、実行の意思決定という4段階で進めるコーチング手法「GROWモデル」が採用されています。「答えありきの質問」や「部下の仕事を肩代わりする」といった無自覚な対応に対し、対話中にリアルタイムでフィードバックが行われます。発言ごとに改善提案が示されるため、自身の癖を認識してその場で修正を試みることができます。
Ms.ガジェット答えを先に言ってしまったり仕事を肩代わりしたりする癖を、その場でフィードバックしてもらえる仕組みは振り返りに役立ちそうです。
国際的リーダーシップ基準を反映したレポート
評価の枠組みには、表現、傾聴、質問、共感、行動促進の5次元と、20のサブコンピテンシーからなる同社独自の基準を用いています。この枠組みはDDI社やKorn Ferry社などの国際的なリーダーシップ評価基準と融合させたものです。演習終了後にはスキルの分布や成長推移、対話による予測成果をまとめた構造化レポートが出力されます。企業が既存で採用しているコーチングモデルに応じたカスタマイズも受け付けています。
Mr.ガジェット5次元と20のサブコンピテンシーで構造化されたレポートが出力され、自社既存のコーチングモデルへのカスタマイズにも対応しています。
Ms.ガジェット評価基準が国際的な指標と融合されている点や、既存モデルに合わせて調整できる柔軟性が組織導入では重要になりそうです。
提供概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | AI マネジメント Dojo 医療版 |
| 提供開始日 | 2026年11月6日 |
| 提供元 | ユームテクノロジージャパン株式会社 |
| 対象 | 製薬・医療業界の管理職(営業所長など) |
| 演習内容 | 4タイプのAI部下、現場に即した20のシーン、GROWモデルに基づくフィードバック |
Ms.ガジェット2026年2月に登場した通常版から医療現場に特化させた形なので、業界特有の対話課題にどこまで寄り添えるかが注目されます。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

部下との面談本番ではなく、事前の安全な環境で試行錯誤できる点は精神的なハードルを下げてくれそうです。