株式会社東陽テクニカは、2026年11月11日から13日まで幕張メッセで開催される「NexTech Week 2026【秋】」の構成展「量子コンピューティングEXPO」に出展すると発表しました。ブースでは導入を決定したIQM社製超電導型量子コンピューターの活用に向けた取り組みを紹介するほか、ダイヤモンドNVセンターを用いた量子教育キットや高感度イメージングカメラの実機展示、無料公開セミナーを実施します。
出展概要とブースの取り組み
「量子コンピューティングEXPO」は、量子コンピューター技術に特化した国内専門展です。量子コンピューターを活用したサービスや量子関連技術が集まり、研究機関や製造業、素材・材料メーカー、社会インフラ、金融といった業種の来場者との商談の場となっています。
東陽テクニカの展示ブース(小間番号: 2-79)では、同社が国内導入を進める量子コンピューターの活用に向けた取り組みを紹介します。すでに量子計算に取り組んでいる来場者や今後の利用を検討している層から実機利用の要望・アイデアをヒアリングし、共同研究や事業連携に向けた意見交換を行う方針です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示会名 | NexTech Week 2026【秋】 量子コンピューティングEXPO |
| 会期 | 2026年11月11日(水)~13日(金) |
| 開場時間 | 10:00~17:00 |
| 会場 | 幕張メッセ(1~3ホール) |
| ブース番号 | 2-79 |
Mr.ガジェット量子コンピューター関連技術が一堂に会する専門展で、商談や共同研究の相談窓口が直接設けられる点が注目されます。
Ms.ガジェット学術研究にとどまらず、製造やインフラなど異業種との実用的な連携に向けた話し合いができる場になりそうですね。
出展製品一覧と特徴
東陽テクニカは、フィンランドのIQM社、スイスのQZabre社、英国のRaptor Photonics社とそれぞれ販売代理店契約を締結しており、今回の展示会では各社のハードウェアや教育プラットフォームを取り上げます。
HPC統合型量子コンピューター「IQM Radiance」
IQM社製の「IQM Radiance」は、20量子ビット、54量子ビット、150量子ビットの構成から選択できるオンプレミス型の超電導型量子コンピューターです。HPCセンターや先端研究機関向けに設計されており、既存のスーパーコンピューターとの統合に対応するほか、技術の進展に伴うハードウェアアップグレードが可能な拡張性を備えています。東陽テクニカは、20量子ビット構成の「IQM Radiance20」を、国立研究開発法人産業技術総合研究所の「量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)」へ設置することを決定しています。

Mr.ガジェット既存のスーパーコンピューターと連携できる設計で、産総研G-QuATへの20量子ビットモデル設置が決まっている点に注目しています。
Ms.ガジェット将来的な量子ビット数の拡張にも対応している構成なので、研究施設の運用にどう組み込まれるのか関心があります。
基礎研究・教育用量子コンピューター「IQM Spark」
同じくIQM社製の「IQM Spark」は、教育・研究用途に特化した5量子ビットの超電導型量子コンピューターです。大学や研究機関がオンプレミス環境へ導入しやすい構成となっており、量子コンピューティングと古典コンピューティングを組み合わせたハイブリッドワークフローを通じてアルゴリズム開発や実験をサポートします。東陽テクニカは自社のR&DセンターにIQM Sparkを設置する計画で、稼働開始後は人材育成やアルゴリズム実証環境として提供する予定です。

Mr.ガジェット教育・研究向けに特化した5量子ビット構成で、東陽テクニカのR&Dセンターに配備されてアルゴリズム検証環境として活用される予定です。
Ms.ガジェットオンプレミスで古典計算とハイブリッド運用できる設計とのことで、人材育成の現場でどのくらい扱いやすいのか気になります。
量子教育キット「Quantum Edukit」実機展示
スイスQZabre社製の「Quantum Edukit」は、ダイヤモンドNVセンター(ダイヤモンド結晶中の窒素と空孔からなる欠陥構造)を利用した実験を通して量子物理学を学べる教育プラットフォームです。ブース内では実機が展示されます。NVセンターダイヤモンド、532nm励起レーザー、マイクロ波発振器、蛍光検出系、制御ソフトウェアが1台に統合されており、特殊な極低温装置を要さず室温で動作します。光検出磁気共鳴(ODMR)の基礎測定から、Rabi振動やRamsey干渉といった量子コヒーレンス実験まで段階的に実習可能です。

Ms.ガジェット特殊な低温冷却装置がいらず室温で動く一体型プラットフォームなので、ブースでの実機展示で実際の動作感が気になります。
高感度イメージングカメラ 実機展示
英国Raptor Photonics社製の高感度イメージングカメラもブースで実機展示されます。超高感度・低ノイズ設計により微小な光の変化を捉える製品で、X線から紫外線、近赤外線領域まで対応します。撮像方式としてCCD、EMCCD、CMOS、SWIRの各方式を揃えており、小型筐体を生かしたカスタマイズに対応します。量子センシング領域では、ダイヤモンド量子センサーが放つ微弱な蛍光の検出用途に用いられます。

Mr.ガジェットダイヤモンド量子センサーが放つ微弱光を捉えるため、CCDからSWIRまで多彩な方式の高感度カメラがラインアップされています。
Ms.ガジェット微小な光の検出精度がセンシングの鍵になる分野なので、小型でカスタマイズしやすい実機のサイズ感を見てみたいところです。
特設会場での無料公開セミナー
会期2日目となる2026年11月12日(木)には、展示ホール内の特設会場「Quantum Square」にて無料セミナーが実施されます。事前申し込みは不要で聴講できます。
セミナーでは、超伝導量子コンピューターの市場動向や実用化への課題、国内設置予定となっているIQM社製ハードウェアの現状が紹介されます。さらに、ダイヤモンドNVセンターを用いた磁場計測の原理や特徴、産業分野への応用展望についても解説が行われます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 日時 | 2026年11月12日(木) 14:30~15:00 |
| 会場 | 展示ホール内 特設会場「Quantum Square」 |
| テーマ | 超伝導量子コンピュータの現在とダイヤモンドNVセンターを利用した量子センシングについて |
| 講師 | 株式会社東陽テクニカ 量子コンピューティング・カンパニー 係長 岩﨑 太平 |
| 聴講料 | 無料 (事前申込不要) |
Ms.ガジェット予約なしで聴講できる無料セッションで、超伝導量子マシンの現状とNVセンターの磁場計測が30分に凝縮されていて聞きやすそうです。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

計算機本体だけでなく、周辺のセンサーや教育用キットまで海外の先進メーカー製品を幅広くカバーしている構成が興味深いです。