アスメック株式会社は、株式会社ティアフォー(TIER IV)の車載カメラ「MPカメラシリーズ」の新機種として、120度広角レンズを搭載した「C1-120MP」および「C2-120MP」の2機種について、9月30日より取り扱いを開始したと発表しました。
120度広角モデル「C1-120MP」「C2-120MP」の概要
今回取り扱いが開始された「C1-120MP」および「C2-120MP」は、自動運転「レベル4」の社会実装や量産化を見据えた車載カメラです。バスや物流車両、建設機械、農業機械など特定領域での完全自動運転では車両周辺360度の監視が求められます。本機は120度の広角レンズを備えており、車両周辺に生じる死角を減らし、近距離の広範囲にわたる状況認識を担います。

Mr.ガジェット自動運転の周辺監視において、120度という画角設定で死角をどうカバーするかが設計上のポイントになりそうです。
Ms.ガジェットバスや建機など大型車両への実装が進むなかで、近距離の死角をどこまで減らせるのか注目しています。
狭角カメラとの組み合わせとセンサー構成の効率化
自動運転システムにおいて搭載カメラの台数が増加すると、システムコストや消費電力、データ処理の負荷が拡大する課題が存在します。近距離を広角カメラで検知し、遠距離を狭角カメラで捉える構成を採用することで、全体の搭載台数を抑えながら安全な運行に必要な検知範囲をカバーできるようになります。センサー構成のスリム化を通じて、データ処理の最適化と消費電力の低減が期待できるとしています。
Mr.ガジェット車載カメラの台数を増やすと処理負荷や消費電力が膨らむため、広角と狭角の組み合わせで全体のセンサー数を抑える狙いですね。
Ms.ガジェット台数を絞りつつカバー範囲を保てる構成は、量産時のコスト面でも気になるポイントです。
車載グレードの映像処理と量産供給体制
MPカメラシリーズは、独自の画像最適化技術と柔軟なカメラ制御機能を備え、無人運転に必要な映像データを提供する車載グレードの仕様を特徴としています。製造および品質管理は車載分野で実績を持つパートナー企業が担当しており、試験車両向けの小ロット供給にとどまらず、量産車両への導入に対応した供給体制を整えています。
オープンソースソフトウェア「Autoware」との互換性
両機種は、TIER IVが主導するオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」との組み合わせを前提に設計されています。これにより、システムインテグレーターにおける開発期間の短縮や開発コストの削減に寄与します。
Ms.ガジェットオープンソースのAutowareと前提設計されていると、導入企業側の開発工数がどれくらい変わるか気になるところです。
価格と導入・問い合わせ条件
製品の価格や取り扱いに関する詳細、デモ機の貸出および導入相談は、アスメック株式会社の窓口で個別に対応しています。同社は製品の選定から導入後の技術サポートまでを一貫して提供する体制を構築していると案内しています。
Ms.ガジェット価格は個別問い合わせですが、デモ機の相談も受け付けているので導入検討のハードルは低そうですね。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

実証実験用だけでなく、最初から量産車両向けの供給体制が明記されている点に実用化への進展を感じます。