Teracy株式会社は2026年10月28日、AIネイティブなオフィス「Teracy 2.0」の提供を開始しました。仮想オフィス内でAIチームメイト「テラ」が並列して稼働し、会議の要約やタスク作成、各種業務ツールとのデータ連携を支援します。
「Teracy 2.0」の概要と開発の背景
Teracyは「ひらけば、仲間がそこに。」をコンセプトに、離れて働くメンバーが互いの気配を感じられるバーチャルオフィス環境を提供してきました。これまでの作業環境では、チャット欄に指示を入力して文脈を転記したり、会議後に議事録を作成して各種外部ツールへ共有したりといった作業が発生していました。Teracy 2.0では、AIを外部ツールとして呼び出すのではなく、同じ執務フロアで同時に働くチームメイト「テラ」として組み込んでいます。

本バージョンでは、複数のAIチームメイトが並列して作業を引き受けます。会議終了直後に要約や決定事項、タスクの整理が完了するほか、蓄積された経緯から新メンバーへの状況共有を行うなど、チーム全体の作業負担を分散させる設計を採用しています。

Mr.ガジェット従来のチャット型AIでは指示ごとに文脈をコピーして渡す必要がありましたが、Teracy 2.0では仮想空間内の滞在データや会話そのものを共有する仕組みを取っています。
Ms.ガジェットツールを切り替えずに同じ場所でAIが作業を引き受けてくれるのはスムーズですね。
フロアでチームとAIの稼働状況を把握
仮想フロア上では、誰がどのような作業を行っているかに加え、各自のAI(Claude Code、Codexなど)が何を進めているかまで可視化されます。話しかける操作により、人間のチームメンバーだけでなくAIチームメイトのテラとも即座に対話が可能です。

会話の自動記憶とコンテキストWikiの形成
Teracy内で行われた会話はAIが自動で記録します。テラが会議を要約して決定事項や「次回まで」のToDoを整理する仕組みです。業務上の会議だけでなく日常的な雑談も文脈として蓄積され、会話を重ねるごとに「コンテキストWiki」が構築されます。

Mr.ガジェット会議の音声だけでなくフロア内の雑談も文脈として記録され、コンテキストWikiとして蓄積される設計です。
Ms.ガジェット会話から次回までのタスクを整理してくれるのは助かりますが、雑談も残るなら記録対象の管理は大切になりそうです。
ドキュメント生成と並列タスク処理
テラは交わされた会話内容をもとに、ノート、ページ、マップ、タスクを自動生成します。会議の終了後もカレンダーのスケジュール調整やSlackでの連絡作業などを継続し、複数のテラが並列で実務を進めます。

Ms.ガジェット会議が終わった後もカレンダー調整などを複数のテラが同時に進めてくれる並列処理に注目したいです。
外部ツール連携とMCP対応
各種外部サービスとは各自のアカウントを利用して直接接続できます。Slack、Notion、Linear、GitHub、Sentryに対応するコネクタが備わっています。さらに、MCP(Model Context Protocol)を通じて、Claude、ChatGPT、Gemini、Codex、Cursorといった主要なAIツールからチーム内の文脈情報を参照可能です。

Mr.ガジェットコネクタでの外部連携に加え、MCPに対応しているため外部の各種モデルからもTeracy内の文脈を直接参照できる構成になっています。
Ms.ガジェットSlackやGitHubとつながりつつ、CursorやClaudeからも文脈を引けるのは開発チームでも使いやすそうですね。
データ管理とセキュリティ仕様
蓄積されるデータは、AI提供企業のモデル学習には利用されません。何を記録するかについては、管理者が部屋ごとに設定を行える仕様となっています。

Ms.ガジェット会話ログがAIのモデル学習に使われず、部屋ごとに管理者が記録範囲を設定できる点は企業利用で安心材料になります。
動作環境と料金プラン
対応プラットフォームはMac、Windows、iPhoneです。2026年10月28日の提供開始時点では全機能が無料開放されています。公表されている通常料金プラン体系は以下の通りです。
| プラン名 | 月額料金(1IDあたり) |
|---|---|
| フリー | ¥0 |
| ベーシック | ¥1,500 |
| AIプラン | ¥3,000 |
Mr.ガジェット通常プランはフリーからAIプラン(月額3,000円)まで用意されていますが、2026年10月28日の発表時点ではすべての機能が無料開放されています。
Ms.ガジェットiPhoneでも使えるとのことなので、無料開放されている期間に実際の動作感を確かめてみたいところです。
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チームのメンバーだけでなく、それぞれが動かしているAIの作業状況までフロアで確認できる仕様はユニークですね。