総合光学機器メーカーの株式会社タムロンは、地域の活性化と鉄道文化・写真文化の振興を目的に開催した「第19回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の審査結果を、10月28日に自社ウェブサイトで発表しました。応募形態をWeb応募へ一本化した今回、応募総点数は前年比104%となる7,636点に達しました。次回2027年の第20回開催をもって終了することが告知されています。

第19回コンテストの開催概要と応募実績
「タムロン鉄道風景コンテスト」は、鉄道のまち大宮(さいたま市)に本社を置くタムロンが、さいたま市、さいたま市教育委員会、さいたま商工会議所の後援を受けて開催しているコンテストです。第18回までの累計応募点数は117,000点、累計応募人数は延べ31,000名に達しています。タムロンは当初の目的である「鉄道文化・写真文化の振興」に一定の役割を果たせたと判断し、本年の募集時より告知していた通り、次回2027年の第20回をもってコンテストを終了する方針です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 応募期間 | 4月23日(木)〜9月1日(火) |
| 応募形態 | Web応募(従来のプリント応募を取りやめ一本化) |
| 募集部門 | 一般の部、U-18(18歳未満)の部 |
| 審査員 | 広田尚敬氏、矢野直美氏、金盛正樹氏 |
| 応募点数 | 7,636点(昨年比104%) |
| 応募人数 | 1,907人(昨年比97%) |
Mr.ガジェット今回は従来のプリント応募を廃止してWeb応募へ一本化されましたが、応募総点数は前年比104%と増加しています。
Ms.ガジェットWeb応募だけになっても応募作品が増えている点に、コンテストへの関心の高さがうかがえますね。
主な入賞作品と選評
一般の部 総合グランプリ【さいたま市長賞】:「輪郭」 奧田 孝 様
一般の部の総合グランプリ(さいたま市長賞)には、兵庫県の奧田 孝 様(52歳)による作品「輪郭」が選出されました。撮影場所は新神戸駅で、ホームの蛍光灯(ラインライト)が作る新幹線の輪郭のみを残して他の部分を黒に落とした表現となっています。選評では、列車をここまで抽象化した表現の独自性や、2両の列車の響きが作るリズム、デジタル撮影ならではの黒の質感が高く評価されました。

U-18の部 総合グランプリ【さいたま市教育委員会 教育長賞】:「あ」 日野原 庵俐 様
U-18(18歳未満)の部の総合グランプリ(さいたま市教育委員会 教育長賞)には、島根県の日野原 庵俐 様(16歳)による作品「あ」が輝きました。正面からの迫力を強調するのではなく、美しい光の下で静かに雪が舞い落ち、その中をしずしずと列車が通り過ぎる情景を切り取っています。選評では、黒を基調とした落ち着いたトーンと、短いタイトルを含めた作者の感性や撮影技術が称賛されています。

Ms.ガジェット静かな夜の降雪とディーゼル機関車の組み合わせが美しく、10代ならではの豊かな感性が伝わってきます。
ユニーク/ユーモア大賞【さいたま商工会議所 会頭賞】:「ゴロンと夕涼み」 布施 剛 様
ユニーク/ユーモア大賞(さいたま商工会議所 会頭賞)は、東京都の布施 剛 様(52歳)による作品「ゴロンと夕涼み」が満場一致で獲得しました。夕涼み中の猫がゴロンと寝返りを打った瞬間を捉えており、鉄橋を通過する列車を手足で掴んでいるように見える構図が特徴です。選評では、口元からわずかに見える牙の愛らしさや川辺の船着き場が醸し出す土地の風情、猫と作者の時間をかけた触れ合いが評価されています。

Ms.ガジェット鉄橋を渡る電車を寝転んだ猫が掴んでいるように見えるアングルがとてもユーモラスで和みます。
JR大宮駅での入賞作品デジタルサイネージ上映
JR大宮駅構内のデジタルサイネージにおいて、全入賞作品45点が上映されます。上映は以下のイベント実施日および記念日に合わせて実施される予定です。
- 「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」実施日:2026年11月21日(土)
- 「おおみや鉄道の日」:2027年3月16日(火) ※3月末まで上映予定
Mr.ガジェットJR大宮駅のデジタルサイネージで入賞全45点が上映され、2027年3月の「おおみや鉄道の日」以降は3月末まで上映が予定されています。
Ms.ガジェット駅構内で実際の鉄道風景作品を大画面で見られる機会があるのは、地元や鉄道ファンにとって嬉しい展示です。
2027年の第20回開催をもってコンテストは最終回へ
20年にわたり開催されてきた本コンテストは、次回2027年開催の「第20回」をもって終了します。タムロンは長きにわたりコンテストを支えてきた応募者への感謝を表明するとともに、最終回となる次回も魅力ある作品との出会いを期待するメッセージを発表しています。なお、全入賞作品の画像や審査員の詳細な講評は公式結果発表ページで閲覧できます。
Mr.ガジェット鉄道文化と写真文化の振興という当初の目的に一定の役割を果たしたとして、20年の節目となる次回の第20回が最終回となります。
Ms.ガジェット20年続いた歴史あるコンテストが幕を閉じるのは惜しいですが、最後の第20回にもどんな力作が集まるのか注目したいです。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

新幹線のボディを照らす光の輪郭線だけを残すという、抽象絵画のようなアプローチに引き込まれます。