株式会社taiziiiは、「AI活用と組織の判断に関する実態調査」を実施し、結果を発表しました。所属部門でAIを業務に利用している管理職のうち、会社が正式に認めていないAIの業務利用を「使われており、部門として把握している」と答えた割合は43.5%でした。「おそらく使われていると思う」の25.9%を含めると69.4%に上ります。利用を把握または推測している回答者が挙げた背景では、「業務のスピードを優先している」が34.7%で最多となりました。
調査概要
本調査は、従業員300名以上の企業において業務でAIを活用している部門の管理職を対象に、社内における未承認AIの利用実態を調べる目的で実施されました。

- 調査名: AI活用と組織の判断に関する実態調査
- 調査主体: 株式会社taiziii
- 調査方法: 自社でのインターネット調査
- 調査期間: 2026年9月1日〜4日
- 調査対象: 従業員300名以上の勤務先に属する課長クラス以上で、所属部門が業務でAIを利用していると回答した方
- 回答数: 200名
- 有効回答数: 170名(本調査の冒頭で対象の条件を改めて確認し、該当した方)
- 集計方法: 割合は小数第2位を四捨五入(内訳の和が合計と一致しない場合があります)
Mr.ガジェット従業員300名以上の企業で、すでにAIを業務利用している部門の課長クラス以上に絞った調査設計になっています。
Ms.ガジェットAIの導入が進んでいる現場の管理職だからこそ、未承認ツールの実態を把握しやすい立場での数字として注目したいです。
非公認AIの利用状況:把握と推測を合わせると69.4%
所属部門でAIを業務に利用している管理職170名を対象に、会社が正式に認めていない生成AIサービスやツール(個人契約のAIを含む)が部門の業務で使われることがあるかを尋ねたところ、「使われており、部門として把握している」が74名(43.5%)となりました。「おそらく使われていると思う」の44名(25.9%)を合わせると118名(69.4%)に達しています。

| 回答項目 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 使われており、部門として把握している | 74名 | 43.5% |
| おそらく使われていると思う | 44名 | 25.9% |
| 使われていないと思う | 48名 | 28.2% |
| わからない | 4名 | 2.4% |
Mr.ガジェット明確に把握している層が4割を超え、推測を含めると約7割という割合は、非公認利用が一部の例外にとどまらない規模であることを示しています。
Ms.ガジェット把握していると答えた管理職だけでも43.5%いる点を見ると、現場の判断で使われている実態がかなり広範囲にあるように感じられます。
非公認AIを利用する背景:スピード優先や機能不足が上位
正式に認められていないAIの利用を把握または推測している管理職118名に対し、あてはまる背景を複数回答で質問した結果では、「業務のスピードを優先している」が34.7%(41名)で最も高い割合を示しました。次いで「正式に使えるAIでは機能が足りない」が30.5%(36名)となっています。

さらに、「何を使ってよいか、ルールが分かりにくい」と「正式なAIが用意されていない業務がある」がそれぞれ28.0%(33名)でした。また、「正式なAIより、使い慣れたものを使いたい」が26.3%(31名)、「相談すると禁止されそうなので、黙って使われている」が24.6%(29名)、「申請や承認に時間がかかる」が22.0%(26名)と続いています。
| 利用の背景(複数回答) | 割合 | 人数 |
|---|---|---|
| 業務のスピードを優先している | 34.7% | 41名 |
| 正式に使えるAIでは機能が足りない | 30.5% | 36名 |
| 何を使ってよいか、ルールが分かりにくい | 28.0% | 33名 |
| 正式なAIが用意されていない業務がある | 28.0% | 33名 |
| 正式なAIより、使い慣れたものを使いたい | 26.3% | 31名 |
| 相談すると禁止されそうなので、黙って使われている | 24.6% | 29名 |
| 申請や承認に時間がかかる | 22.0% | 26名 |
SkillRelay(スキルリレー)の概要
調査を実施した株式会社taiziiiは、AIに与える情報や業務上の前提を部門で整理するためのサービスとして「SkillRelay(スキルリレー)」を提供しています。同プラットフォームは「監視しないから、引き出せる。」を掲げ、ベテランの判断基準を対話から引き出し、検証・構造化して次世代へ継承する判断継承AIプラットフォームと説明されています。AIが人に代わって判断するのではなく、人が判断基準を参照できる状態づくりを支援する設計としています。
Ms.ガジェットAIに判断を丸投げするのではなく、ベテランの判断基準を人が参照できる状態を作るというアプローチがどのような運用になるか関心があります。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

スピードの優先や機能不足だけでなく、ルールが分かりにくいことや申請に時間がかかる点が理由に並んでいる点も気になります。