Synologyは2026年10月28日、カメラ上でのAI分析機能を備えた6MP屋内フィッシュアイカメラ「FC600」を発表しました。天井や壁面への取り付けに対応し、1台で360度全方位の視野をカバーします。同製品は発表日より、Synologyの販売代理店およびパートナーを通じて提供が始まっています。

高解像度パノラマ映像と夜間暗視性能
FC600は、30FPSで2560×2560解像度のHDRビデオ撮影に対応しています。360度全域で精細な映像を記録できるほか、高出力赤外線LEDを搭載しており、低照度環境でも最大10メートルまでの夜間視認性を確保します。
Mr.ガジェット2560×2560の正方形に近い解像度で30FPS記録を行い、全方位を見渡す画角を確保しつつ赤外線LEDで10mの暗視にも対応しています。
Ms.ガジェット広い視野をカバーしながら夜間でも10メートル先まで見えるのは頼もしいですね。
歪み補正機能と柔軟な表示モード
カメラ本体に内蔵された歪み補正(デワープ)機能により、FC600は多彩な表示形式をサポートします。4画面に分割して表示するクアッドビュー(4R)や、2つの180度パノラマに分けるデュアル180°ビュー(2P)などを選択可能です。従来なら複数の監視カメラを配置していた広い空間でも、1台でカバーできる設計となっています。

設置場所としては天井および壁面への取り付けに対応しており、オフィス、小売店、学校、病院といった各種屋内環境への導入が想定されています。
Mr.ガジェットフィッシュアイ特有の歪みをカメラ内で補正し、4分割のクアッドビューや180度2画面など通常のカメラ映像のように切り替えて確認できます。
Ms.ガジェット1台のカメラで広い部屋のあちこちを同時に見分けられるのは管理がしやすそうです。
エッジAI分析とセキュリティ監視
FC600は、カメラ側で直接処理を行うエッジAI分析機能を搭載しています。検知機能としては以下の項目に対応しています。
- 人物検知
- 人を対象とした侵入検知
- 音声検出
イベント処理をカメラ本体で実行することにより、迅速なインシデント対応を実現し、手動監視に伴う負担を軽減します。さらに、SynologyのSurveillance Stationと連携することで、人数計測やカウントレポートといった運用分析にも対応します。
Mr.ガジェットサーバーを介さずカメラ本体側で人物や音声の検知処理を完結できるため、検知の即時性に加えて監視サーバー側の負荷軽減につながります。
Ms.ガジェット侵入検知だけでなく人数カウントのレポートまで取れるのは施設運営でも便利そうですね。
システム統合とデータ保護・プライバシー配慮
プラットフォームとの統合面では、Synologyのオンプレミス監視システム「Surveillance Station」や、クラウド型プラットフォーム「Surveillance365」との連携をサポートしています。また、ONVIF規格にも対応しており、サードパーティ製のNVR(ネットワークビデオレコーダー)やVMS(ビデオ管理ソフトウェア)への導入も可能です。
運用管理においては、一括したデバイス管理やファームウェア更新に対応し、HTTPSおよびSRTPによる映像伝送の暗号化が行われます。さらにNDAA(米国国防権限法)に準拠するほか、プライバシーマスキングや暗号化録画の機能も備えています。
「FC600」の主要仕様まとめ
| 項目 | 仕様内容 |
|---|---|
| 製品名 | FC600 |
| 解像度・フレームレート | 2560 × 2560、30 FPS(HDR対応) |
| 視野角 | 360° パノラマ |
| 赤外線LED暗視距離 | 最大 10 メートル |
| 表示モード | クアッドビュー (4R)、デュアル 180° ビュー (2P) などのデワープ表示 |
| エッジAI機能 | 人物検知、人を対象とした侵入検知、音声検出 |
| プラットフォーム連携 | Surveillance Station、Surveillance365、ONVIF対応 |
| セキュリティ・規格 | NDAA準拠、プライバシーマスキング、暗号化録画、HTTPS/SRTP伝送 |
Ms.ガジェット単なる広角撮影にとどまらず、エッジAIや伝送保護まで1台にまとまっている点が分かりやすいですね。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

クラウドのSurveillance365とオンプレミスの両方に対応しつつ、暗号化やマスキングでプライバシーにも配慮されている点が安心できます。