スピークジャパン合同会社は、AI英会話アプリ「スピーク」において、OpenAIの最新音声モデル「GPT-Live-1」を活用した新レッスン「ライブチューターレッスン」の先行提供を一部ユーザー向けに開始しました。会話中の沈黙や相づち、割り込みにリアルタイムで対応し、学習者が考えている間は待機したり言葉に詰まった際にヒントを出したりする柔軟な英会話指導を実現します。

「ライブチューターレッスン」の機能概要と提供範囲
「ライブチューターレッスン」は、AI講師とリアルタイムで対話しながら、学習者一人ひとりの回答内容に合わせたフレーズ練習を行える新レッスンです。あらかじめ設定されたテーマに沿ってAI講師が質問を投げかけ、ユーザーの返答に応じて練習内容を調整します。ユーザー自身の仕事や経験がレッスンへ反映されるため、実際の会話で使いやすい実践的な英語表現を身につけられるとしています。
現在はアプリのホーム画面にある「ビジネスコース」内の「面接を成功させよう」の一部に導入されており、対象コースは順次拡大される予定です。

提供対象については、現在は契約プランを問わず一部のユーザーを対象に先行提供されています。今後は「プレミアムプラン」および「プレミアムプラスプラン」のユーザーを対象として、提供範囲が順次拡大される計画となっています。
Mr.ガジェット先行提供はプラン不問で一部ユーザーに届いていますが、今後の順次拡大はプレミアムやプレミアムプラスが対象になる点が利用条件のポイントですね。
Ms.ガジェット面接対策という具体的なテーマから導入されているので、仕事で急に英語面接が必要になった場面などに役立ちそうか気になります。
柔軟な対話と指導を支える3つの特徴
ライブチューターレッスンには、学習者の発話を自然に引き出すための3つの特徴が備わっています。
- 自由な雑談と目標に沿った練習の両立:決められた質問への回答だけでなく、仕事や趣味の話題、その場での自由な質問が可能です。会話がレッスン外の話題へ広がっても自然に元の進行へ戻す仕組みがあり、回答内容に合わせた練習フレーズが作成されます。
- 思考ペースに寄り添うサポート:言葉に詰まった際にはAIが答えやすい質問へ言い換えて補助します。英語が出てこない場合は日本語で質問できるほか、質問が聞き取れない・理解できない場合には日本語での解説も受けられます。
- 会話を止めない訂正タイミング:細かい文法ミスごとに会話を中断させることなく、多少の誤りがあっても対話を継続させ、必要なタイミングを見計らって訂正指導を行います。
Mr.ガジェット単に言い間違いをすぐ正すのではなく、会話の流れを止めずに必要な時だけ直すという指導の調整が組み込まれています。
Ms.ガジェット英語が出てこないときに日本語で質問したり説明を聞けたりするのは、詰まって固まってしまう不安が和らぎそうで安心感がありますね。
「GPT-Live-1」導入の背景と教育アプローチ
語学学習において間違いをその都度指摘したり即座に正解を与えたりすることは、必ずしも学習効果につながらず、学習者の発話意欲や自信を損ねる要因になる場合があります。優れた講師には、学習者が考えている最中なのか助けを求めているのかを見極め、沈黙を待ったりヒントを出したりする柔軟な対応が求められます。
スピークは、沈黙や相づち、割り込みへリアルタイムに対応可能なOpenAIの音声モデル「GPT-Live-1」に着目し、独自の教育メソッドと融合させました。不要な割り込みを抑制し、訂正やヒントのタイミングを細かく調整することで、人間の講師と対面しているような安心感のある指導環境を目指したと説明しています。
Speakeasy Labs CTO アンドリュー・スー氏のコメントと公開情報
開発元であるSpeakeasy Labs, Inc.の共同創業者兼CTO、アンドリュー・スー(Andrew Hsu)氏は、今回の取り組みについて次のように述べています。

「GPT-Live-1の登場は、音声AIの可能性を大きく広げる技術的な転換点です。私たちはこの数か月間、OpenAIと密に連携し、新しい音声AIの可能性を語学教育にどう活かせるか模索してきました。開発では、最新技術を導入するだけでなく、語学教育の現場で培ってきた知見を活かし、学習者にとって本当に価値のある体験を生み出すことにこだわりました。今回のリリースは、その第一歩にすぎません。今後も『スピーク』はAI技術と教育の知見を融合させ、これまでにないパーソナルな学習体験を追求していきます。」
本機能に関連する技術概要や開発経緯について、以下の資料が案内されています。
- OpenAI公式発表(2026年9月10日公開):GPT-Live-1の技術的特徴およびスピークによる初期評価結果の紹介
- 「スピーク」公式ブログ:ライブチューターレッスンの開発背景、AI講師の応答タイミングや指導方針、割り込み抑制や訂正タイミングに関する評価結果の解説
Mr.ガジェットOpenAI側の技術発表とスピーク側のブログの両方で、割り込み抑制や初期評価の結果が詳しく解説されているのが興味深いところです。
Ms.ガジェット技術的な仕組みだけでなく、語学指導としてAIがどのタイミングで口を挟むべきかという実験データが公開されているのは読み応えがあります。
今後の展開とAI英会話「スピーク」のサービス構成
スピークは今後、ライブチューターレッスンを現在のビジネス英語コースだけでなく、日常会話など幅広い学習コースへと順次導入していく計画です。さらに、対話の自然さや指導の質を継続的に改善し、学習者の目標や習熟度、生活スタイルに合わせたパーソナライズ体験の提供を目指すとしています。
2022年に日本でサービスを開始した「スピーク」は、自動音声認識をはじめとするAI技術を活用し、スピーキング練習に特化した学習アプリです。5分から取り組めるレッスン構成や、AI相手ならではの気兼ねない発話環境、日本人の発音特性に最適化された音声認識機能などを備え、iOS(App Store)およびAndroid(Google Play)向けに配信されています。
Ms.ガジェット現在はビジネス向けの面接コースですが、日常会話などの幅広いコースにも順次拡大される予定とのことで、普段の練習への展開が楽しみです。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

人間相手だと沈黙が気まずく感じて焦ってしまうことがありますが、考えている間は待ってくれる設計なら自分のペースで発話を組み立てやすそうです。