株式会社プエンテは、生成AIによるアニメ・音楽PV制作サービス「Puente AI Anime Factory」のワークフローに漫画制作を追加したことを発表しました。あわせて、自社オリジナルアニメ『花魁転生』の第1話を漫画として構成し直し、絵入りネーム24ページとサンプル原稿3ページを制作しました。
漫画制作ワークフローの5ステップ
「Puente AI Anime Factory」は、キャラクターデザインの一貫性設計から、カット単位の静止画・動画生成、音声・BGM、編集・合成までをAIオーケストレーションで手がけるサービスです。今回、この仕組みを展開し、漫画制作のプロセスを以下の5ステップとして整えました。
- 1. 原作・アニメ素材の整理:台詞・キャラクター・世界観の設定を、漫画向けに構成し直します。
- 2. コマ割り設計:斜めのコマ、裁ち落とし、大小の対比で、静かな場面と一気に動く場面の緩急を付けます。
- 3. 白黒コマの生成:キャラクターの顔・衣装・小道具の一貫性ルールを決めたうえで、コマごとにAIで生成します。
- 4. ページ合成:吹き出し・縦書きの台詞・文字・扉をプログラムで合成し、ページを組み上げます。
- 5. 監修・直し:ページ単位で確認し、修正指示を繰り返して仕上げ、投稿・納品用のデータにまとめます。
プエンテによると、アニメ制作を進める中で1コマごとの「間」が効く物語は漫画にすることで読者が自分の速度で味わえると考えたことが開発背景にあるとしています。アニメで確立したキャラクター一貫性の設計と人の監修を組み合わせる手順が静止画の漫画にも通用することから、制作過程の手順をワークフローとして標準化したとしています。
Mr.ガジェットコマ割りや台詞の演出は人が行い、白黒作画の一貫性保持や文字合成をプログラムやAIが担当する分担が明確になっています。
Ms.ガジェットAIが描いた絵に人の演出をどう組み合わせるのか、工程ごとの役割分担が具体的で分かりやすいですね。
オリジナルアニメ『花魁転生』第1話の漫画化
『花魁転生』は、江戸の吉原で毒に倒れた花魁・紅羽(くれは)太夫に、現代の浪人生・上杉アキトの意識が重なる和風転生アクションです。代表取締役の保科一男氏が原作・脚本を手がけ、全12話のアニメとして制作されています。アニメは第6話まで公開済みで、第7話以降も毎週金曜日21:00に公開予定となっています。

今回公開された漫画版第1話では、絵入りネーム24ページとサンプル原稿3ページが制作されました。絵はAI画像生成で作成し、原作・コマ割り・台詞・演出は作者が決定しています。吹き出しや文字、ページ構成は作者の指示のもとプログラムで合成されており、AIを使用している旨は制作物に添える説明書にも明記されています。

サービス概要と今後の展開
漫画制作サービスは自社作品での運用を中心に相談ベースで提供されます。企業のキャラクターやブランドストーリーの漫画化、アニメと漫画を同一キャラクターで展開する用途などの相談を受け付けています。料金は内容に応じた個別見積もりとなっており、自社作品の『花魁転生』についてはアニメの公開を進めながら第2話以降の漫画制作も継続する予定です。
Ms.ガジェット同じキャラクター設定を使ってアニメと漫画を並行展開できる点は、自社キャラクターを持つ企業にとって相談しやすそうな展開だと感じます。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

アニメから漫画へ媒体が変わるとテンポも変わるので、ネームとサンプル原稿でどのような見せ方になっているのか関心を持ちました。