株式会社PR TIMESは2026年10月28日、プレスリリースの可能性拡大に貢献した企業と担当者を表彰する「プレスリリースアワード2026」の受賞結果を発表しました。同賞は今年で6回目の開催となります。対象となったのは2025年8月1日から2026年7月31日までに発信されたプレスリリースで、過去最多となる4236件のエントリーが集まりました。審査会によってまず101件が「Best101」として選出され、その中から8部門・計9件の受賞プレスリリースが選定されています。なお、今年はイノベーティブ賞の該当はありませんでした。

プレスリリースアワード2026の開催概要と選考基準
本アワードは、情報発信に至るまでの背景や挑戦、携わった担当者の行動そのものを讃える目的で運営されています。大企業からスタートアップ、地方の老舗企業まで幅広い規模の団体が対象となっており、単なる認知度や拡散規模だけでなく、社会的課題へのアプローチや当事者意識、信頼性などの観点から審査が行われました。発表日である10月28日は、1906年に世界初のプレスリリースが発信されたとされる「プレスリリースの日」にちなんでいます。当日は14時30分より授賞式と発表会のLIVE配信も実施されました。
Mr.ガジェット2025年8月から2026年7月までに発信された4236件が母数となっており、まず101件がBest101として選出された上で最終的な各賞が選定されています。
Ms.ガジェット4000件以上の発信から選ばれた取り組みということで、どのような切り口のプレスリリースが評価されたのか気になります。
部門別受賞プレスリリース一覧
選出された9件の受賞プレスリリースおよび受賞企業は以下の表の通りです。
| 賞名 | 受賞企業・団体 | 受賞プレスリリースタイトル |
|---|---|---|
| ヒューマン賞 | 株式会社イオンファンタジー | 「ベビーカーではなく、車いすです。」 約8割が「誤解」に苦悩 お出かけが増える夏を前に「こども車いすマークホルダー」を追加無償配布 |
| インフルエンス賞 | 株式会社エクシング | 究極の「タイパ」で、カラオケトレンドに異変!?JOYSOUND総合デイリーランキング第4位に「伯方の塩」がランクイン!~サビだけ歌える『サビカラ』ランキングには、昭和・平成の名曲も!~ |
| ソーシャル賞 | 株式会社イル | 一宮市の“認知症高齢者捜索支援”にGPSインソールが採用!月額330円の市民負担で7/1より申込受付を開始 |
| パブリック賞 | 株式会社SODA | 【偽造品トレンドレポート】サッカーの祭典に世界中が大熱狂!その裏で急増する日本代表ユニフォームの偽造品に要注意。スニダン鑑定研究所が真贋ポイントを公開 |
| エンパシー賞 | soramusubi | 年間約1.6万件の産声のない出産。小さな命を「紙箱」や「ペット用」に納めるしかなかった現実に、赤ちゃんのお棺という選択肢『天使のお棺』を提供開始 |
| ストーリー賞 | 株式会社日東社 | 日本にマッチが誕生して150年、老舗マッチメーカー・日東社が、マッチのニュースタンダードを発表。『BLUE LABEL MATCH』全7種。11月に新発売。 |
| ローカル賞 | 株式会社ODORIGI / K'sPressRoom | 8月13・14・15・16日は朝まで徹夜踊り!ユネスコ・日本三大盆踊りの郡上おどりを 郡上発祥シルクスクリーンの技術を活用した縫製まで郡上のアパレルブランドを着て踊る! |
| グレートステップ賞 | 有限会社竹田ブラシ製作所 | 「自分だけのブラシを作りたい」世界の化粧筆愛好家が広島・熊野の竹田ブラシへ特注依頼。海外売上比率50%超へ。 |
| 特別賞 | 株式会社キャリーライフ | 「家族の記憶」 を残す新サービス 『実家想い出フィルム』 を開始 |
各賞の講評と受賞理由のハイライト
各部門では、審査員によって発信内容の具体性や社会への波及効果が評価されました。ヒューマン賞の株式会社イオンファンタジーによる発信では、ベビーカーと誤認されやすい子ども用車いすの認知不足という当事者の課題に対し、マークホルダーの配布を通じて解決を図る姿勢が評価されました。

インフルエンス賞を受賞した株式会社エクシングは、カラオケ総合デイリーランキングで1位ではなく4位に「伯方の塩」が入った点に着目し、タイパ志向の背景分析や他社配信情報と結びつける構成が高く評価されました。また、ソーシャル賞の株式会社イルは、靴のインソールにGPSを組み込むことで持ち忘れを防ぐアプローチと、一宮市の公的支援事業として月額330円で導入された具体性が選出理由となっています。


パブリック賞の株式会社SODAは、サッカー大会の盛り上がりに伴うユニフォームの偽造品流通に対し、真贋ポイントを比較画像で明快に示した点が信頼性の面で評価を集めました。エンパシー賞のsoramusubiは、年間約1.6万件にのぼる流産・死産・新生児死の実態と、適切な棺の選択肢が存在しなかった課題に寄り添うストーリーを届けています。


ストーリー賞の株式会社日東社は、業界の厳しい現状や歴史を客観的に開示しつつ、自社らしさを込めた『BLUE LABEL MATCH』のプロジェクトを青を基調とした統一的なビジュアルで伝えました。ローカル賞の株式会社ODORIGIとK'sPressRoomは、岐阜県郡上市の伝統産業であるシルクスクリーン技術と郡上おどりを結びつけた地域発信として評価されています。


グレートステップ賞の有限会社竹田ブラシ製作所は、広島県熊野の化粧筆において海外売上比率が14.8%から50.6%へ拡大した実績や特注品の詳細を数字と写真で具体的に提示した点が評価されました。特別賞の株式会社キャリーライフは、空き家整理における感情的なハードルに注目し、実家の記憶を残す新サービスとして提示した着眼点が選出理由に挙げられています。


Mr.ガジェット単なる話題性だけでなく、当事者が直面する問題の可視化や具体的な解決策の提示、正確なデータ開示といった点が各部門の審査で重視されています。
Ms.ガジェットランキングの4位に着目した分析や、海外比率の推移を率直に開示した事例など、数字や事実の提示方法にも工夫が見られます。
最終審査選出の「Best101」と参加型企画「2026年のタイトル」
最終審査に進出した101件のプレスリリースは「Best101」として特設サイトで公開されています。生成AIの活用や猛暑対応、防災、人手不足といった現代の社会課題を反映した多様なテーマが揃いました。また、授賞式の第3部では、フリーアナウンサーの武田真一さんが司会を務める企画「2026年のタイトル」が実施されました。全国から集まったPR関係者145名がグループごとに議論を行い、2026年を表す一文を投票で決定・公表する試みが行われています。
Ms.ガジェット表彰だけでなく、参加者全員でその年を象徴する一文を考え抜く試みもユニークな取り組みだと感じます。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

福祉、カルチャー、自治体連携、鑑定技術など、選ばれた企業の業種やテーマが非常に幅広く並んでいますね。