不動産投資プラットフォームの開発および運営を手がけるPropally株式会社は、2026年3月から5月にかけて実施した不動産投資に関する6つの調査結果を段階別に整理して発表しました。調査結果によると、興味を持つ未経験者のうち不動産会社へ具体的に行動している人は2.5%、関心層の相談経験は7.8%にとどまる一方、購入者の80.0%が表面利回りだけで購入判断をした経験があり、58.3%が初回の会社や担当者選びを後悔している状況が示されています。
調査の実施概要
今回の調査シリーズは、Propally株式会社による自社調査として、アイブリッジ株式会社の「Freeasy」を用いたインターネット調査形式で日本全国を対象に実施されました。各調査は人口構成比に合わせた事前調査の出現率に基づき割付が行われており、母数が異なる別調査の結果を集約した構成です。同一回答者を追跡したものではなく、割合は四捨五入されているため合計が100%にならない場合があります。
| 調査名 | 対象者条件 | 調査期間 | 有効回答数 |
|---|---|---|---|
| 不動産投資に関する意識調査(事前調査) | 20〜59歳の会社員 | 2026年3月20日〜3月22日 | 5,601名 |
| 不動産投資に関する意識調査(本調査) | 未経験・情報収集中・不動産会社未接触の20〜59歳会社員 | 2026年3月24日〜4月6日 | 150名 |
| 自己資金・ローンに関する調査 | 不動産投資未経験で本格的に検討している20〜59歳 | 2026年3月26日〜4月3日 | 142名 |
| 不動産投資の相談に関する意識調査 | 不動産投資未経験で興味を持つ30〜49歳の会社員等(年収700万〜1,200万円) | 2026年4月2日〜4月6日 | 180名 |
| 購入判断に関する実態調査 | 20〜59歳の不動産投資家(居住用物件を運用中) | 2026年4月27日 | 300名 |
| 不動産会社選びに関する意識調査 | 20〜59歳の不動産投資家(居住用物件を運用中) | 2026年4月27日 | 300名 |
| ワンルームマンション投資の実態調査 | 20〜59歳のワンルームマンション投資家 | 2026年5月7日〜5月8日 | 201名 |
Mr.ガジェット6つの調査は実施時期や母集団が異なるため、それぞれ独立した集計結果として読み取る必要があります。
Ms.ガジェット同一人物を追った調査ではなく、段階ごとに別々の対象者へアンケートを取っている点に注意が必要ですね。
興味と行動の壁:未経験者の行動率は2.5%
20〜59歳の会社員5,601名を対象にした事前調査では、不動産投資を「現在行っている」と回答した人が10.4%でした。未経験者のうち「興味あり」と答えた人は約4人に1人(25.0%)に達しています。しかし、興味を持つ未経験者のうち72.9%は「まだ情報収集はしていない」と回答し、情報収集を行っている24.6%の中でも「不動産会社への相談や資料請求など、具体的に行動している」人は2.5%にとどまる結果となりました。

情報収集中で不動産会社に未接触の150名に行動しない理由を尋ねたところ、「自己資金が足りない・資金面に不安がある」が41.3%で最多でした。次いで「どの不動産会社に相談・問い合わせすればよいかわからない」が30.0%、「知識不足なので勉強してからにしたい」が28.0%、「物件を提案されても自分で良し悪しを判断できない」が24.0%、「しつこい営業や強引な勧誘を受けそう」が23.3%となっています。また、希望するサポートとしては「収支シミュレーションを自身で計算できるツール」が29.3%と最も多く、「担当者に直接相談できる環境」の14.0%を上回りました。
Mr.ガジェット事前調査で興味を持つ層は約25%存在しますが、情報収集者の中で実際に相談や資料請求へ進んだ人は2.5%にとどまっています。
Ms.ガジェット関心を持っていても、資金不安や相談先選びのハードルから具体的な行動に移せない人が多い様子が数字から分かります。
資金とローンの壁:本格検討層の40.2%が自己資金100万円未満を希望
不動産投資未経験で本格的に検討している142名を対象にした調査では、希望する自己資金の額として「100万円未満」を挙げた人が40.2%を占めました。自己資金を抑える手段として「ローン活用」に前向きな人は43.7%となっています。
一方で、ローン活用に前向きな層の83.8%が借入額を増やすことに不安を感じており、その要因として「金利上昇」(36.5%)や「売却時の残債割れ」(34.6%)が挙げられました。さらに、ローン活用派のうち67.7%の収支計算が「大まかな収支計算」にとどまっており、「詳細な計算」を行っている割合は11.3%にとどまる実態も示されています。
相談の壁:関心層の相談経験は7.8%にとどまる
年収700万〜1,200万円で不動産投資に興味を持つ30〜49歳の会社員等180名を対象にした調査では、不動産会社に「相談したことがある」と回答した割合は7.8%でした。相談を検討したものの見送った理由としては、「しつこい営業をされそう」(31.7%)、「どの会社が信頼できるか判断できない」(29.3%)、「知識不足だと思った」(29.3%)が上位に入っています。
相談を考えたことがない層の26.5%は「そもそも不動産会社には相談したくない」と回答しました。また、求めるサービス内容については「同じ属性の人の投資事例を匿名で閲覧」が57.2%で最多となり、「中立なプロから電話」は41.1%で最も低い回答割合となりました。
Ms.ガジェット営業への警戒感から相談を見送ったり、他人の事例を匿名で見たいというニーズが高かったりする傾向が興味深いです。
購入判断と会社選びの壁:80.0%が表面利回りだけで判断
居住用物件を運用中の投資家300名を対象にした実態調査では、維持費などの詳細な収支計算を行わずに「表面利回り」の数字だけで購入判断をした経験が「ある」と答えた人が80.0%に達しました。その理由として最も多かったのは「高利回り=高利益」との思い込み(27.5%)です。表面利回りだけで判断した人のうち98.3%が収支面での想定外に直面しており、その内訳は「税金」(33.3%)や「管理費の値上げ」(32.9%)などでした。結果として、表面利回りだけで判断した人の68.7%がその判断を後悔していると回答しています。
同じ投資家300名に対して初めての不動産投資における会社や担当者選びについて尋ねたところ、58.3%が「後悔している」と回答しました。後悔の理由の最多は「会社の知名度や規模だけで決めた」(22.3%)です。パートナー選びにおいて「担当者個人の実績・能力」を重視する人は51.3%に上り、「会社の規模・知名度」を上回ったほか、80.4%が相談前に「担当者の実績や能力」を事前に知りたいと回答しています。
Mr.ガジェット表面利回りは維持費や税金を差し引く前の数値であるため、それのみで判断すると運用開始後に収支の想定外が生じやすくなります。
Ms.ガジェット8割が表面利回りだけで判断してそのほぼ全員が想定外に直面しているデータは、購入前の検証の大切さを物語っていますね。
運用の壁:収支想定クリアでも52.3%が後悔
ワンルームマンション投資家201名を対象にした実態調査では、現在の収支が購入前の想定をクリアしていると回答した割合が86.0%に達した一方で、52.3%が投資自体を「後悔している」と回答しました。購入前のシミュレーションにおいて「不動産会社の数値をそのまま信頼した」人は46.3%を占め、この層における後悔率は65.6%に上っています。後悔の理由としては、「目先の収益悪化」(11.4%)よりも「将来の収支不安(金利上昇や修繕等)」(30.5%)が高くなっています。
Propally株式会社はこれら6つの調査を総括し、興味段階から運用段階に至るまで、投資家自身が検証できる判断材料を持たないまま次の段階に進み、後から想定外や後悔に直面する構造が共通していると指摘しています。
Mr.ガジェット現在の収支に問題がなくても、業者の提示数値をそのまま信頼した層では将来の修繕費や金利への不安から後悔率が高くなっています。
Ms.ガジェット目先の収益が計画通りでも、将来の見通しを自分で検証できていないと不安が残るという指摘には納得感があります。
新Web CM「不動産投資って複雑そう?」篇の公開
Propally株式会社は2026年10月6日より、宇垣美里さんを起用した新Web CM「不動産投資って複雑そう?」篇を公式サイトおよび公式YouTubeにて公開しています。CMでは、投資スタイルの診断や収支・リスクのシミュレーション、プロへの相談機能などを通じ、スマートフォンから検討を進められる同社プラットフォームの機能を紹介しています。
Ms.ガジェット宇垣美里さんが出演するWeb CMで、投資のシミュレーションや相談の進め方が紹介されているのですね。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。


自己資金を100万円未満に抑えたい一方で、ローンの借入増に金利上昇などの不安を感じている人が8割を超えているのが気になります。