株式会社PKSHA Technologyは、2026年9月9日より、AIエージェント群の新ラインナップとして『PKSHA Private AI Agents』の提供を開始すると発表しました。国産LLM(大規模言語モデル)を含むオープンモデルを、導入企業の自社管理環境(オンプレミス)で高速に動作させるサービスとなっています。
開発背景とサービスの概要
エンタープライズ企業の間では、生成AIへの期待が高まる一方で、規制や社内ガイドラインによりクラウド経由での利用が制限され、AIエージェントを実務に活用しづらいことが課題となっています。こうした環境に対応するため、LLMをオンプレミスで動作させる方式が注目されています。
近年は国産LLMを含むオープンモデルの性能が大きく向上しており、クラウドAPIで提供される最先端の大規模モデルに頼らなくても、自社環境に配置できる中位規模のモデルで多くの業務に十分な品質が得られるようになりつつあります。一方で、オンプレミス環境では限られたGPU(画像処理半導体)資源のもとでLLMを動かす必要があり、応答速度が遅くなりやすいことが課題となっていました。同社は『PKSHA Private AI Agents』で同社が独自に検証した高速推論基盤を用い、オンプレミス環境での応答時間の短縮を図ったと説明しています。
PKSHA Private AI Agentsの主な特長
同社は、本サービスがセキュリティや処理速度、構成の柔軟性に配慮した特長を備えると説明しています。
プライベートネットワーク内での処理:導入企業のプライベートネットワーク内ですべての処理が完結し、ソースコードや社内文書などを外部クラウドへ送信することなく活用できます。
応答時間の短縮:応答の続きを先読みして生成を速める投機的デコーディング技術などにより、オンプレミス環境でも応答時間を短縮します。
構成の柔軟性:特定ベンダーに依存せず、要件やコストに応じたモデル選択やサーバ構成の調整が可能です。
企業ごとの最適化:企業のコーディング規約やドメイン知識を取り込み、出力の修正にかかる工数を削減します。
想定利用シーンと今後の展望
現在は、ソースコードや設計情報を外部に出せない環境でのコーディング支援を主要な利用シーンとして想定しています。具体的には、金融機関の基幹系・市場系システム、製造業の工場・製品開発環境、医療・ヘルスケア領域の開発環境などを挙げています。
今後はソフトウエア開発での活用を起点に、業務領域ごとに最適化した特化型AIエージェントを順次展開していく計画となっています。
出典:PKSHA Technologyの公式発表(2026年9月9日)。性能や安全性に関する説明は同社の発表に基づきます。
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