マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカは、全国の20〜49歳男女6,785人を対象に実施した調査「恋愛インサイト 2026」の結果を2026年11月5日に公開しました。20代の77.0%が生成AIの利用経験を持ち、恋愛相談にAIを活用する層では20代女性が35.4%で最多となりました。同相談層の78.9%が「最後は自分で決める」と回答し、AIを思考の整理相手として活用する実態や、恋愛・出会いへの行動量との関係性が明らかになっています。
調査概要
「恋愛インサイト」は、株式会社エウレカが現代の恋愛の姿をデータを通じて明らかにする目的で開始した年次調査プロジェクトです。初回となる2026年は「生成AI×恋愛」を年次テーマに設定し、実査はインテージの「マイティモニター」を用いたインターネット調査により行われました。性別、5歳刻みの年代、未既婚、居住エリアの48区分で人口構成に合わせたウエイトバック集計が適用されています。

- 調査名:恋愛インサイト 2026
- 調査期間:2026年8月28日〜9月1日
- 調査方法:インターネット調査(インテージ「マイティモニター」よりランダム抽出)
- 調査対象:全国の20〜49歳の男女6,785人(未婚・既婚不問)
- 調査主体:株式会社エウレカ
- 調査実施機関:インテージ
- 集計方法:性別・年代(5歳刻み)・未既婚・居住エリアの48区分によるウエイトバック集計
生成AIの利用実態と恋愛相談の傾向
ChatGPT、Gemini、Claude、Microsoft Copilot、Perplexity、Meta AIの6つの生成AIサービスに関する利用経験を尋ねたところ、いずれかを使ったことがある人の割合は20代で77.0%、30代で65.7%、40代で55.2%でした。20代においては女性の利用率が79.0%となり、男性の75.1%を上回る結果となっています。サービス別ではChatGPTが最も多く利用されていました。

本調査では、回答者を「恋愛AI相談層(全体の20.9%)」「恋愛AI未相談層(同44.1%)」「AI未経験層(同35.0%)」の3つに分類して集計しています。恋愛にもAIを使う「恋愛AI相談層」の割合は20代全体で32.2%に達し、性年代別では20代女性が35.4%で最も高い水準を示しました。

20代における恋愛・結婚・人間関係の相談先を調査したところ、「友人・知人」(37.7%)、「家族」(21.4%)に次いで「生成AI」が18.1%となり第3位に位置付けられました。「検索エンジン」(14.2%)や「パートナー・配偶者」(12.6%)を上回る相談先となっています。

Mr.ガジェット20代の恋愛相談先として、生成AIが検索エンジンを上回って第3位に入っている点は注目の集計結果です。
Ms.ガジェット女性のAI利用率や相談率が男性を上回っている点も、一般的なイメージと異なっていて興味深いデータだと感じます。
AI相談における意思決定と活用効果の実態
生成AIからのアドバイスの受け止め方について、20代の恋愛AI相談層に尋ねたところ、78.9%が「最後は自分で決める(AIのアドバイスを踏まえて自分で最終的に決めることが多いい+参考にするが基本的には自分の考えで決める)」と回答しました。「AIのアドバイスに従って決めることが多い」と答えた層は17.0%にとどまり、AIに判断を委ねるのではなく考えを整理する相手として用いている状況が示されています。

また、20代の恋愛AI相談層の過半数が「恋愛や結婚生活をより円滑・円満にできる」(56.3%)、「AIを利用することで、恋愛や結婚に前向きになれる」(55.9%)、「人とのコミュニケーションがより良くなる」(52.9%)と回答しました。恋愛AI未相談層やAI未経験層における同項目の肯定割合はいずれも2割未満となっており、実感に差が見られます。

Ms.ガジェットAIに結論を出してもらうのではなく、自分の気持ちを整理する壁打ち相手として活用している人が約8割にのぼる点は納得感があります。
恋愛AI相談層に見られる交際状況と結婚意向
20代の交際状況別で恋愛AI相談層の割合を比較すると、「独身・交際相手あり」では51.9%、「既婚」では39.8%、「独身・交際相手なし」では23.0%でした。交際相手がいない独身者の中でも、交際相手が欲しい人では30.6%、欲しくない人では10.0%がAIに恋愛相談を行っていました。

20代独身に限定して交際状況を分析すると、恋愛AI相談層のうち43.9%が「現在、交際中」と回答しました。これは恋愛AI未相談層(18.0%)およびAI未経験層(17.5%)の約2.5倍の比率です。さらに5年以内の結婚意向を尋ねた設問では、恋愛AI相談層の65.0%が結婚したい意向を示し、他の2層(23.7%、22.2%)を大きく上回りました。なお、本調査において交際状況とAI相談の因果関係は特定されていません。

Mr.ガジェット恋愛AI相談層のほうが交際中や結婚意向を持つ割合が高いですが、因果関係までは特定できない点に留意して読む必要があります。
Ms.ガジェットAIを使ったから交際できたというより、もともと恋愛に前向きで行動的な人がAIも積極的に取り入れている様子がうかがえます。
人への相談行動と出会いの活動状況
20代の恋愛AI相談層は人への相談行動においても積極的な傾向が確認されました。「友人・知人」(49.6%)や「家族」(28.6%)など全ての相談先において他の2層を上回り、平均相談先数は2.17個と、恋愛AI未相談層(0.87個)やAI未経験層(0.81個)の約2.5倍に達しています。「誰にも相談しない」と答えた人は7.3%にとどまり、他の2層(48.9%、48.8%)と比べて顕著に低い割合でした。

交際または結婚の意向がある独身者を対象に出会いの活動を尋ねたところ、マッチングアプリや友人の紹介など9つの活動項目全てで恋愛AI相談層が他の2層を上回りました。「出会いを意識した生活はしていない」と回答した割合は恋愛AI相談層で35.3%となり、恋愛AI未相談層(75.6%)やAI未経験層(68.9%)の約半分です。また、アプリ利用中の独身者に占める恋愛AI相談層の割合は59.5%、20代では67.7%を記録しています。

Ms.ガジェットAIだけに頼るのではなく友人や家族への相談数も多いという結果から、コミュニケーション全般に活動的な姿勢が見て取れます。
恋愛・結婚生活における生成AIの具体的な用途
恋愛AI相談層に対して具体的な利用用途を尋ねた結果、最多は「愚痴や悩みを聞いてもらい、自分の考えや気持ちを整理する」(49.3%)でした。20代女性ではこの用途が54.0%と過半数を占めています。一方、20代男性では「デートプランを考える」(男性33.5%、女性21.2%)、「マッチングアプリのプロフィールを作成・改善する」(男性30.6%、女性18.4%)、「告白やデートに誘うタイミング・方法について相談する」(男性29.6%、女性13.1%)において、女性を10ポイント以上上回る回答傾向が見られました。

Mr.ガジェット女性は気持ちの整理が過半数であるのに対し、男性はデートプランや告白のタイミングなど実践的な相談が目立つ傾向にあります。
Ms.ガジェット男女で相談の目的が大きく分かれている点は、AIに求める役割の違いが反映されていて面白い傾向ですね。
恋愛・結婚基礎調査の結果
あわせて発表された定点観測調査「恋愛・結婚基礎調査」によると、2023年〜2025年8月に結婚した既婚者のうち、結婚相手との出会いのきっかけが「マッチングアプリ/サイト」であった人の割合は26.1%でした。直近の過去1年(2025年9月〜2026年8月、n=153)の集計では、アプリきっかけが30.6%となり、「自然に出会った」(29.0%)を上回って1位となっています。

結婚前にマッチングアプリを利用した経験がある人に限ると、2023年〜2025年8月に結婚した人の66.7%(過去1年では71.4%)がアプリをきっかけに出会っていました。また、同期間に結婚した人全体のうち、ペアーズをきっかけに出会った人の割合は10.3%(過去1年では15.5%)と報告されています。

Ms.ガジェット直近1年の集計でアプリきっかけの結婚が自然な出会いを上回るなど、出会いの手段としてアプリが定着している実態が数字に表れています。
明治大学教授 齋藤孝氏による考察
本調査結果に対し、明治大学文学部教授の齋藤孝氏は考察を寄せています。齋藤氏は、交際相手のいる20代独身の過半数が恋愛にAIを利用し、約8割が「最後は自分で決める」と考えている点に言及し、思考の整理ツールとしてAIを活用する姿勢が広がっていると指摘しました。また、恋愛に消極的な姿勢を「恋愛キャンセル界隈」などの言葉で諦めてしまうのではなく、相談や気持ちの整理を通じて自ら一歩を踏み出す勇気の重要性について述べています。

Ms.ガジェット思考の整理にツールを使いつつ、最終的には自分で意思決定するという若者の向き合い方に関する考察は示唆に富んでいます。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

20代から40代までの男女約6,800人を対象に人口構成比に合わせて集計されており、年代ごとの比較データとして参考になります。