株式会社N-styleは、IoTゲートウェイ遠隔管理サービス「N-connect」をリニューアルし、iGS03シリーズ全5機種に対応したと発表しました。現地へ赴くことなく稼働状況の確認やコマンド実行、操作履歴の確認を行える遠隔管理基盤を強化し、2026年11月より外部システムへ稼働状況を連携できるAPIオプションの提供を開始します。あわせて、LTE Cat 1 bis対応ゲートウェイ「iGS03MP」がSORACOM認定デバイスを取得したことも公表されました。
遠隔管理サービス「N-connect」の機能とリニューアル内容
N-connectは、遠隔地に設置されたIoTゲートウェイの状態把握や設定変更をWebブラウザ上から支援するサービスです。専用ソフトウェアのインストールを必要とせず、ブラウザログインのみで利用できます。複数拠点で運用されるゲートウェイについて、通信障害や設定変更のたびに現地へ訪問して点検する手間や費用の削減、操作履歴の記録不足といった課題に対応します。

提供される主な管理機能は次の通りです。
- 死活監視:登録ゲートウェイの稼働状況(Alive/Dead)、機種、電波状況の一覧表示
- 遠隔コマンド実行:デバイス情報確認、設定変更、ファームウェア更新を遠隔で実施。頻用コマンドや障害切り分け用コマンドはチェック選択で実行可能
- 操作履歴:実行日時、対象ゲートウェイ、実行コマンドを自動記録
- ユーザ管理:担当者ごとの管理画面アカウント登録と管理
今回のリニューアルにより、iGS03W、iGS03E、iGS03M、iGS03MP、iGS03MP-Gの全5機種を一元管理できるようになりました。LTEやWi-Fiなど通信方式が異なるゲートウェイが混在する環境でも、同一の管理画面から死活確認やコマンド投入が行えます。
Mr.ガジェット通信規格が異なる全5モデルを単一のWebブラウザ画面で死活監視でき、障害切り分けやファームウェア更新を現地訪問なしで実施できる点が刷新の要点です。
Ms.ガジェット現場まで点検に行かずにブラウザ上でコマンド投入や履歴確認ができるのは、遠隔拠点を多く持つ運用で助かりそうです。
2026年11月提供開始のAPI連携オプションと料金プラン
2026年11月より提供が開始されるAPI連携オプションでは、管理画面からAPI情報を発行することで、自社システムや既存の監視ツールからゲートウェイの稼働状況を取得できます。自社のダッシュボードへ機器状況を統合する用途に対応し、取得する情報量に応じて3種類のプランが用意されています。契約期間は原則1年間で、利用開始前に1年分を一括で支払う契約形態となっており、一定時間あたりのリクエスト数には上限が設けられます。
| プラン名 | 取得できる情報 | 月額料金(税別) |
|---|---|---|
| Summary | 登録台数、稼働中(Alive)/停止・通信途絶(Dead)の台数 | 1,500円 |
| Standard | 上記に加え、機器ごとのシリアル番号・ステータス情報 | 3,000円 |
| Full | 上記に加え、最終稼働確認日時、接続日時、タグ、機種、ファームウェアバージョン | 5,000円 |
Mr.ガジェット取得可能な項目が台数概要からシリアル番号、ファームウェアバージョンまで3段階に分かれており、契約は原則1年単位で一括前払いとなります。
Ms.ガジェット既存の統合監視システムに組み込みたい規模や必要情報に合わせて、1,500円からプランを選べる設計ですね。
「iGS03シリーズ」の仕様と「iGS03MP」のSORACOM認定取得
iGS03シリーズは、BLEセンサーのデータを受信してクラウドへ転送するIoTゲートウェイです。54mm角の筐体にBLE 4.2およびBLE 5.0 Long Rangeを搭載しています。送信プロトコルはTCP、HTTP(S)、MQTT(S)から選択可能で、送信先などは専用のWeb設定画面から指定できます。
シリーズのうち、2026年9月に発売されたLTE Cat 1 bis対応ゲートウェイ「iGS03MP」が、株式会社ソラコムの各種サービスで動作確認済みの機器を指す「SORACOM認定デバイス」を取得しました。iGS03シリーズにおける認定取得は、LTE-M対応の「iGS03M」に続く2機種目となります。iGS03MPはWi-FiとLTE Cat 1 bisを自動で切り替えるデュアルモードを備えています。
なお、同シリーズのLTE Cat-M1対応モデル「iGS03M」については、2026年9月より販売価格を引き下げる改定が実施されています。
提供形態と導入相談
電気通信事業の届出事業者であるN-styleは、iGS03シリーズ本体、通信回線(SIM)、およびN-connectを一括して提供しています。機器選定から回線手配、導入後の遠隔管理まで単一の窓口で対応する体制をとっており、新規導入向けには評価機の貸し出しが行われているほか、既存のiGS03シリーズ利用者向けにはAPI連携オプションの追加提供、PoC(実証実験)での契約期間相談も受け付けています。
Ms.ガジェットゲートウェイ本体とSIM回線、管理サービスまで窓口が一つにまとまっていて、評価機の貸し出しもあるのは導入検討が進めやすそうです。
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54mm角のコンパクトさでありながらWi-FiとLTEのデュアルモードを備え、SORACOM認定も受けている仕様が頼もしく映ります。