未来現株式会社は2026年10月21日、情報システム担当者が不在の現場でも導入できる手のひらサイズの業務用AI基盤サーバー「miraiGen.™Cube」の先行販売を、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて開始しました。募集期間は2026年11月30日までで、支援額は148,000円からとなっています。
「miraiGen.™Cube」の製品概要と特徴
「miraiGen.™Cube」は、未来現株式会社が自社業務のために開発し、実際に事務所内で運用してきた小型サーバー構成を基に製品化した業務用AIサーバーです。本体寸法は94×94×60mm(突起部除く)と手のひらサイズで、電源(DC5.1V 5A、付属ACアダプター)とLANケーブルを接続するだけで稼働し、配線工事や専用クライアントソフトのPCインストールは不要としています。ブラウザーから画面を開き、AIとの対話形式で組織設定やアカウント配布を行える設計となっています。

主な基本仕様は以下のとおりです。
- 製品名:miraiGen.™Cube
- 本体寸法:94×94×60mm(突起部を含まず)
- 電源仕様:DC5.1V 5A(PSEマーク表示済みACアダプター付属、本体は電気用品安全法表示義務の対象外)
- 利用形態:ローカルネットワーク接続のウェブブラウザーから利用
- 基本構成:標準2台構成(メインサーバー+バックアップ機)
Ms.ガジェット小型ハードウェア単体で動作し、社内ネットワーク上のブラウザーからセットアップできる構成となっています。
対話形式による業務処理と部門ごとの管理機能
操作は通常のウェブブラウザーを通じて行い、プロンプトの専門知識を要さず、人に頼むような指示文章で業務を依頼できます。原資料に記載された具体的な処理例は以下のとおりです。
- 企画書案・回覧文の作成:社内情報を集めたドラフト作成や議事録要約の下書き作成
- 見積書の履歴管理:保管ごとの履歴保持による持ち出し・返却・過去バージョンの復元
- 部門間申し送り:他部門宛て資料の控え付き受け渡しおよび申し送りの確認
- ファイル送付:ワンタイム確認コード付きリンク生成、過去台帳との宛名自動照合、誤送信時の即時無効化
- ウェブサイト更新:公開前確認用(ステージング)作成、承認後の本番反映、指示者の台帳記録
- 社内印刷:ネットワークプリンターへの直接印刷指示
作業画面上部には社内の各部門が並び、営業や経理といった部門ごと個別の担当AIが割り当てられます。書類置き場やアクセス権限は部門単位で分離され、他部門の資料閲覧や社内機器操作の可否は管理者が部門ごとに設定できます。また、作業画面には複数名で作業する「グループボタン」と1対1で作業する「タスクボタン」が用意され、左上の企業ロゴは導入企業のものに変更可能です。AIの使用量と利用料金の目安も作業画面上に常時表示されます。

Ms.ガジェット指示に応じた文書生成だけでなく、組織構造に合わせた権限分離や他部門への申し送り確認機能が含まれています。
標準2台構成と復旧スイッチによる物理修復機構
miraiGen.™Cubeは、AI自身に機能改修を依頼して管理者が承認すればシステムを改変できる「育つ」仕組みを備えています。一方で誤った改変やトラブルへの対策として、本製品は標準でメインサーバーとバックアップ機の2台構成を採用しています。操作を受け付けなくなった場合は本体の復旧スイッチ(ペン先等で押下)を押すことでAIが起動して診断と修復を行い、修復不能な場合は変更前の状態へ巻き戻します。
メイン機が物理的に故障した場合や応答しない状況では、バックアップ機のボタンを押下することでメイン機の状態を確認したうえでバックアップ機がメインサーバーへと昇格します。昇格後に新たなmiraiGen.™Cubeを追加設置すると、その機体が自動的に新しいメイン機を認識してバックアップ機として動作します。この物理修復機構については特許出願中とされています。

Ms.ガジェット本体スイッチによる物理的な復旧や副系サーバーへの自動昇格機構など、専任管理者がいない環境を想定した二重化が図られています。
セキュリティ診断・データ保管と外部API連携の条件
業務保守機能として、あらかじめ指定されたセキュリティ診断や不正アクセスチェックを定期的に実施してレポートを出力可能です。不正アクセスチェックレポートでは、アクセス元、アクセス先、ポート、攻撃名称、件数、参考CVE、回数などがランキング形式の一覧で集計されます。なお、この機能は情報漏洩防止を保証するものではありません。
作成された書類、履歴、申し送りの控えなどの業務データは外部クラウドではなく本製品の内部記憶装置に保存されます。ただし、AIの応答生成には米Anthropic社のClaude APIを利用しており、同社とのやり取り内容は約1ヶ月間保有される場合があるとしています。利用にはAnthropic社との直接契約(定額プランまたは従量制)が別途必要であり、セットアップ時にユーザー自身がAPIトークンを入力する必要があります。
Ms.ガジェット内部ストレージでデータを管理する一方で、AIモデルの呼び出しにはAnthropic社のAPI契約が別途必要となる点に留意が必要です。
先行販売のリターン構成と支援価格
CAMPFIREでの先行販売におけるリターン一覧は以下のとおりです。月額利用料は発生しません(AIのAPI費用は別途必要)。製品のお届け予定時期は2027年3月となっています。
| プラン名 | 価格(税込) | 構成 | 記憶容量 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 3アカウント最小構成 | 148,000円 | 本体1台 | SSD 128GB | クラウドファンディング限定・限定10セット・後からの2台構成化不可 |
| 10アカウント1台構成 | 178,000円 | 本体1台 | SSD 256GB | 限定10セット |
| 小規模オフィス用(アカウント10) | 398,000円 | 本体2台 | SSD 256GB | 標準2台構成 |
| 小規模オフィス用(アカウント30) | 698,000円 | 本体2台 | SSD 512GB | 標準2台構成 |
| 中規模オフィス用(アカウント100) | 1,380,000円 | 本体2台 | SSD 2TB | 標準2台構成 |
| 設置サポート付き・中規模オフィス用(アカウント100) | 1,780,000円 | 本体2台 | SSD 2TB | 限定10セット・設計者が現地訪問し初回セットアップと操作説明を実施(国内のみ・日程調整あり) |
購入時の注意事項として、1台構成モデル(148,000円および178,000円)はバックアップ機が付属しないため、本体記憶装置の故障時にデータ復元が行えません(ネットワークドライブとして認識されるため各自でのバックアップ取得が推奨されています)。また、3アカウント最小構成は後からバックアップ機を追加して2台構成に変更することができません。標準2台構成であっても双方が損なわれた場合には利用者自身による復元ができない場合があるため、重要データは別途バックアップが推奨されています。
Ms.ガジェット1台構成モデルは物理修復機構の恩恵を受けられないため、可用性が必要な環境では2台構成が標準選択肢となります。
プロジェクト日程とスケジュール
CAMPFIREでのクラウドファンディングプロジェクト「もうAIを学ぶ必要はありません。AIサーバー「miraiGen.Cube」先行発売」の概要および進行スケジュールは以下のとおり公表されています。
- 募集期間:2026年10月21日〜2026年11月30日23時59分
- 目標金額:500,000円(All-in方式、目標未達でもプロジェクトを実行)
- 2027年1月:最終製品化開発・部材調達
- 2027年2月:初回ロット製造
- 2027年3月末〜:リターン発送
Ms.ガジェットAll-in方式のため目標金額の達成状況にかかわらず計画が進められ、発送時期は2027年3月末以降に設定されています。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

