株式会社アイリッジは、電通や楽天、ADKなどで30年以上にわたり活動してきた小林慎一氏が執行役員CCO(Chief Creative Officer)に就任したと発表しました。テクノロジー基盤とクリエイティブ力を融合させ、AI時代におけるマーケティング手法の創出や顧客体験(CX)全体の支援体制強化を図ります。
就任の背景とアイリッジの狙い
アイリッジによると、近年はCannes LionsやSpikes Asiaなどの主要広告賞においてテクノロジー企業によるクリエイティブ作品の受賞が相次いでおり、広告コミュニケーションとテクノロジーの境界線が急速に溶け合っている状況があります。
これまでアイリッジはスマートフォンアプリ開発やDX支援を軸に、顧客体験(CX)の設計・実装を行う企業として事業を展開してきました。近年は上流の戦略立案にも領域を拡大し、統合的なコミュニケーション設計を一気通貫で提供する体制づくりを進めています。今回の小林氏の参画により、AI時代に対応した新たなマーケティング手法の共創やグループ全体の提供価値向上を目指す方針です。
Mr.ガジェットアプリ開発やDX支援を手がけてきたアイリッジが、上流のブランド戦略や広告クリエイティブを強化するためにトップクリエイターを迎えた体制変更です。
Ms.ガジェットテクノロジー企業が広告コミュニケーションの上流から一気通貫で担う動きが加速しているのですね。
小林慎一氏の経歴と実績
執行役員CCOに就任した小林慎一氏は、1993年に旭通信社(現ADK)へコピーライターとして入社しました。東芝や日清食品、パイオニア、三菱自動車などを担当し、Cannes Lions金賞やNY ADC、TCC新人賞を受賞しています。1999年からは電通に参画し、クリエーティブディレクターとしてサントリー「金麦」、大塚製薬「ポカリスエット」、JR東海「AMBITIOUS JAPAN!」などのキャンペーンを手掛けました。

2017年には電通デジタルのエグゼクティブディレクターとしてクリエイティブ部門の立ち上げに携わり、データドリブンなクリエイティブ開発を推進しました。2020年に楽天へ移籍してプラットフォーム戦略やロイヤルティマーケティングを統括したのち、2022年からはADKマーケティング・ソリューションズの執行役員/エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター(ECD)として約120名規模のクリエイティブ組織を率いています。
国内外での広告賞受賞歴は70以上におよび、ADFESTやMAD Stars、London International Awards(LIA)、Spikes Asiaなどで国際審査員を歴任してきました。また、2005年より金沢美術工芸大学で「広告コピー論」の非常勤講師を務めているほか、著書に『デジタル時代の基礎知識・広告』があります。
クライアント向けに強化する3つの提供価値
アイリッジグループは、小林氏の参画によってクライアントへ提供・強化する主な価値として以下の3点を挙げています。
- 事業課題を起点とした「マス・デジタル・CX」の統合提案:ブランド戦略やマーケティング設計の上流工程から伴走し、マス広告からデジタル施策、アプリを通じた継続的なCXまでを一気通貫で設計する大型施策を実現します。
- 官公庁・自治体・地域創生プロジェクトへの対応力強化:地域活性や観光、DXといった社会課題に対し、ストーリーとテクノロジーを組み合わせた提案を行い、官民連携プロジェクトの対応力を強化します。
- 業界知見の発信とクライアントとの共創:広告・マーケティング業界の知見を講演やメディア発信、共同研究などを通じて共有し、AI時代の新たな手法を探索・実装する場を提供します。
Mr.ガジェット単なる広告制作にとどまらず、アプリを通じたCX設計や自治体・官民連携の大規模プロジェクトまでを網羅した3領域の強化が掲げられています。
Ms.ガジェットマス広告からアプリでの継続的な体験までを一気通貫で設計できる体制は、依頼する側にとっても大きな注目点になりそうです。
両氏による就任コメント
CCOに就任した小林慎一氏は、AIがクリエイティブの可能性を塗り替えようとするなかでも人の心を動かすのは人間の想像力であるとしたうえで、「生活者とのあらゆる接点をクリエイティブの領域として捉え直し、クライアントの事業成長につなげていく。そんな新しい可能性を、アイリッジの皆さん、そしてクライアントの皆さんとともに切り拓いていきたいと思います」とコメントしています。
代表取締役社長の小田健太郎氏は、テクノロジーとクリエイティブの境界が曖昧になりCXが転換期を迎えるなかで新体制が始動したと説明し、「当社の強固なテクノロジー基盤と小林氏のクリエイティブ力が融合することで、上流の戦略立案から実装まで一気通貫で伴走できる支援体制が整いました。クライアントの事業成長を牽引する真のパートナーとして、まだ正解のないこの時代に『クリエイティブ×テクノロジー』でアイリッジらしい新たな答えを共創してまいります」と表明しています。
Ms.ガジェットAIが進化する時代だからこそ人間の想像力と技術を組み合わせるという両氏のメッセージに、今後の取り組みへの期待が高まります。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

数々の著名な広告キャンペーンを手掛けてこられた経歴があり、デジタルエージェンシーやプラットフォームでの経験も豊富で驚きました。