i-PRO株式会社は、レコーダーが設置されている管理室やバックヤード以外の場所へネットワークカメラ映像の確認環境を追加できる「ネットワークビデオ デコーダー(WJ-GXD200)」を2026年12月に発売すると発表しました。録画機能を省いた軽量コンパクト設計を採用し、標準で4台、別売ライセンスにより最大64台のカメラ登録に対応します。
ネットワークビデオ デコーダー「WJ-GXD200」の概要
「ネットワークビデオ デコーダー(WJ-GXD200)」は、ネットワークカメラの映像や音声を受信して外部モニターに出力する専用機器です。録画機能を持たない構成により本体の軽量コンパクト化を図っており、別売のモニターとデコーダーを用意してネットワークへ接続することで、管理室以外の拠点へ手軽に映像モニタリング環境を構築できます。

標準状態での最大カメラ登録台数は4台ですが、別売のカメラ拡張ライセンスを導入することで、最大64台までの登録に対応します。小規模な小売店舗からショッピングモール、工場、空港などの広域施設まで、監視映像の共有場所を柔軟に増設したい用途を想定しています。
Ms.ガジェット録画機構を排除して受信・表示に特化したことで、設置場所を選ばない筐体サイズを実現しています。
最大64台まで対応するカメラ拡張ライセンスの展開
WJ-GXD200向けには、拠点の規模やカメラ設置計画に合わせて選択できるよう、2種類の拡張ライセンスが提供されます。カメラ台数の増加に合わせて段階的に拡張できるライセンス「WJ-GXDE20JW」では、4chから9ch、16ch、36ch、64chへと段階を踏んで拡張可能です。一方、初期導入時から大規模環境に対応させるライセンス「WJ-GXDE21JW」を利用すれば、4chから64chへ一度に拡張できます。なお、2chを使用するマルチセンサーカメラなどを接続する場合、接続可能なカメラの物理台数は使用チャンネル数に応じて減少します。
Ms.ガジェット段階的な拡張ライセンスが用意されているため、将来のカメラ増設規模に合わせた運用計画を立てられます。
4K HDMI出力と最大16分割表示機能
映像出力インターフェースとして4K対応のHDMI端子を1系統備えており、最大16台のカメラ映像を1画面へ同時に表示できます。複数の画面分割パターンが用意されており、監視の重要度に応じた表示レイアウトの選択が可能です。

登録カメラの映像を順次切り替えて表示するシーケンス表示機能にも対応しており、監視カメラが多数設置されている環境でも一元的に巡回確認が行えます。4K解像度による出力に対応するため、16分割表示時でも細部まで確認できるほか、特定カメラ映像のズーム表示時にも鮮明な画面確認が行えるとしています。なお、接続するローカルモニターおよびHDMIケーブルは別売です。
Ms.ガジェット4K出力による高精細表示は、16分割時でも特定エリアの視認性を保ちたい現場に適した仕様です。
監視操作とCGI制御による外部システム連携
操作面では、マウスのほか市販のテンキーパッドを用いたカメラ切り替えや画面構成の変更に対応しています。発表時点で動作確認済みの機器として、エレコム株式会社の2.4GHzワイヤレステンキーパッド「TK-TDM017BK」が挙げられています。
さらに、CGI制御による外部設備とのシステム連携機能を備えています。外部設備からの指示により、運用状況に応じたカメラ映像の切り替えやシーケンス制御の自動化が可能となり、監視員による手動操作の負担を軽減する仕組みを整えています。
Ms.ガジェット専用機器だけでなく市販テンキーの動作確認が行われている点は、現場の操作デバイス選定において参考になります。
設置形態と本体仕様
本体は卓上への平置き(横置き)設置に対応するほか、オプションの金具や部品を使用することで、卓上での縦置き、ラック内部への収納、壁面設置、天井吊り下げ設置など多彩なレイアウトを選択できます。限られたスペースでも柔軟に設置環境を構築可能です。
Ms.ガジェット平置き以外の多様な固定金具に対応しており、受付カウンター裏や警備ブースの壁面など狭小部への導入が容易です。
想定活用シーンとシステム構成
集中管理室から離れた受付や作業エリア、警備室などへ低コストで映像確認拠点を追加する用途に適しています。LANケーブル経由でネットワークディスクレコーダーやPoEカメラ電源ユニットと接続し、ACアダプター(付属品)から給電して運用します。

原資料では以下の3つの主要な活用シーンが示されています。
- 公共施設(空港・鉄道他): 施設内の受付、保安エリア、監視室など管理室以外の場所での映像共有。インシデント対応の迅速化や監視カバー範囲の拡大、オペレーター負荷の軽減。
- 工場・製造業: 生産ライン、検査工程、出荷場、危険エリアのモニタリング映像の横展開。ライン停止の早期発見や作業状況の把握、品質管理強化や生産性向上。
- 小売店舗: 店舗出入口、レジ、搬入口、駐車場など複数重要箇所の映像共有。万引き抑止やトラブルの早期発見、レジ混雑状況の把握による店舗運営効率の向上。
Ms.ガジェット主幹レコーダーの配置場所に縛られず映像確認ポイントを分散できるため、多拠点間の情報共有を円滑にします。
「WJ-GXD200」の基本スペックと発売情報
「WJ-GXD200」の価格はオープン価格で、2026年12月の発売が予定されています。製品の主な仕様は下表のとおりです。
| 項目 | 仕様内容 |
|---|---|
| 品名 | ネットワークビデオデコーダー |
| 品番 | WJ-GXD200 |
| CH数 | 標準4ch(別売カメラ拡張ライセンスにより最大64chまで拡張可能) |
| カメラ拡張ライセンス | WJ-GXDE20JW(4→9→16→36→64ch段階拡張) WJ-GXDE21JW(4→64ch一括拡張) |
| 外形寸法 | 幅340mm × 奥行230mm × 高さ44mm |
| 質量 | 約2.1kg |
| 映像出力 | 4K HDMI(端子×1、最大16分割表示対応) |
| 価格 | オープン価格 |
| 発売時期 | 2026年12月 |
Ms.ガジェット価格はオープン価格設定となっており、導入時には必要となる拡張ライセンスや周辺モニターの構成に応じた試算が必要です。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。
