行動原理に関する研究とフィジカルAI開発を展開する株式会社Godot(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:森山 健)は、2026年11月1日付でAdrian David(エイドリアン・デイビッド)氏がチーフサイエンティスト(Chief Scientist)に就任したことを明らかにしました。David氏は欧州から神戸へ移住し、日本、米国、欧州に展開するGodotグループ全体の研究活動を統括する体制に入ります。
Adrian David氏の略歴と実績
Adrian David氏は、英国オックスフォード大学で数学を専攻し、最優等(First Class Honours)で修士号(MMath)を取得しています。高校時代にはルーマニアの情報技術オリンピックで1位を獲得したほか、数学オリンピックでも複数回の入賞歴を持ちます。2015年に来日した後は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて理論物理学の博士号(PhD)を取得しました。

博士号の取得後、同氏は欧州の教育・人材育成分野のスタートアップにおいて、最高データ責任者(CDO)や最高技術責任者(CTO)などを歴任しました。人の学びや成長を支える事業に対し、経営と技術の双方から関わってきた経歴を有しています。
Mr.ガジェット数学や理論物理学で学位を修めただけでなく、欧州スタートアップで技術責任者を務めた実務経験を併せ持つ点が今回の人事の要点です。
Ms.ガジェットアカデミアでの高度な研究実績とビジネス現場でのマネジメント経験の両方を持っている点に注目したいですね。
就任の背景とGodotの研究開発体制
Godotは「ヒトを拡張し、個と社会を進化させる」をミッションに掲げ、人の「認識」「思考」「行動」を拡張するフィジカルAIの研究開発に取り組むディープテックスタートアップです。拠点の展開としては、2023年にオーストリア・ウィーンへ欧州研究開発拠点のGodot GmbHを設立し、2024年には米国・ニューヨークへ進出しました。2026年には世界経済フォーラムの「テクノロジー・パイオニア2026」にも選出されています。
発表によると、フィジカルAIの開発には複雑な現象を数理的にとらえる力と実際のプロダクトへ落とし込む力の双方が求められます。David氏が持つ数学・理論物理学の素養と、人材育成事業でCTOやCDOとして組織を率いた経験を融合させることで、研究開発と社会実装の両面において基盤を強化する狙いです。
Mr.ガジェットGodotは神戸の本社に加えてウィーンとニューヨークにも拠点を構えており、日米欧の3極で研究開発を進める体制を敷いています。
Ms.ガジェットグローバルに研究拠点を広げつつ、本社機能のある地方都市へ海外人材を迎え入れる体制づくりが興味深いです。
両氏のコメントと今後の展開
チーフサイエンティストに就任したDavid氏は、人がどのように認識し、考え、行動するのかを理解して人と共に働くフィジカルAIを生み出す挑戦に触れ、複雑な系をモデル化してきた知見を実際の人や社会の課題に生かしたいと意欲を示しました。日本・米国・欧州のチームとともに世界に認められる研究成果を目指す姿勢を示しています。
代表取締役の森山 健氏は、海外の研究開発人材を地方都市のスタートアップへ惹きつけられる点が同社の強みであると説明しました。同社は今後も神戸本社を中核に据え、米国および欧州拠点と連携した研究開発体制を強化しながら、人間と共生するフィジカルAIの社会実装を進める方針です。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

人の認識や行動をモデル化するフィジカルAIが、今後どのような研究成果として社会実装されていくのか期待が高まります。