エソテリック(ESOTERIC)は、次世代の「Master Sound Discrete DAC G2」を搭載した一体型スーパーオーディオCDプレーヤーのフラグシップモデル「Grandioso K1XE」と、専用の外部強化電源ユニット「Grandioso PS1XE」を2026年11月1日に発売すると発表しました。価格はGrandioso K1XEが4,180,000円(税込)、Grandioso PS1XEが1,540,000円(税込)です。

ラインナップと価格
今回発表された2モデルの品名、型名、価格および発売日は以下の通りです。
| 品名 | 型名 | メーカー希望小売価格(税込) | メーカー希望小売価格(税抜) | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーオーディオCD/CDプレーヤー | Grandioso K1XE | 4,180,000円 | 3,800,000円 | 2026年11月1日 |
| 外部強化電源ユニット | Grandioso PS1XE | 1,540,000円 | 1,400,000円 | 2026年11月1日 |
Ms.ガジェット本体・電源ユニットともに2026年11月1日発売予定であり、価格差や税抜表示も明記されています。
スーパーオーディオCD/CDプレーヤー「Grandioso K1XE」
「Grandioso K1XE」は、独自の「VRDS-ATLAS」スーパーオーディオCDトランスポート・メカニズムと、新世代の自社開発ディスクリートD/Aコンバーター「Master Sound Discrete DAC G2」を搭載した一体型フラグシップモデルです。内蔵DACは左右独立の完全デュアル・モノ構成を採用し、DAC用2基、メカニズム用1基、デジタル回路用1基、マイコン回路用1基の合計5基の電源トランスを搭載するリニア電源駆動システムを備えています。

背面にはアナログ音声出力としてXLR/ES-LINK Analog端子とRCA端子を各1系統(L/R)装備しています。デジタル音声入力にはES-LINK 5(L/R)、XLR、OPTICAL、USB(Type-B)を各1系統備えており、ネットワークトランスポート「Grandioso N1T」との超広帯域デジタル伝送による接続に対応します。さらにデジタル音声出力(XLR)1系統や、マスタークロック・ジェネレーター「Grandioso G1X」などと接続可能な10MHzクロック入力(BNC)を搭載しています。

筐体構造には、あらゆる振動をコントロールするマルチレイヤー構成シャーシ、セミフローティングトップパネル、および新世代のピンポイント・アイソレーション・フットを採用しています。最大外形寸法は幅445×高さ162×奥行き447mm(突起部含む)で、質量は34.3kgです。操作用として両面リモコン(RC-1333)が付属します。
Ms.ガジェット一体型構成でありながら電源トランスを5基備え、左右チャンネルおよび各制御セクションを個別に給電する大規模な設計が採られています。
トランスポート・メカニズム「VRDS-ATLAS」の特徴
VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)は、ディスクを同径のターンテーブルにクランプして回転させることで、回転振動や反りを抑え、光学ピックアップとの相対光軸精度を高める機構です。「VRDS-ATLAS」はメカ単体6.6kg、ベース部を含めると13.5kgの重量級コンストラクションを持ち、大型SS400スティール製サイドパネルとブリッジ、ジュラルミン製ターンテーブル、スティールボールによる点接触のスラスト・スピンドル軸受けで構成されています。幅広で低背のワイド&ロープロファイル設計により低重心化を図り、駆動用モーターをターンテーブル下側に配置することでメカニカルノイズの低減を実現しています。

Ms.ガジェットトランスポート単体で6.6kg、ベース部を含めると13.5kgに達する物理的な重量と低重心設計が読み取れます。
自社開発ディスクリートDAC「Master Sound Discrete DAC G2」
「Master Sound Discrete DAC G2」は、汎用DAC ICを用いず吟味されたディスクリート部品で構成されたFPGAベースのマルチレベルΔΣ方式D/Aコンバーターです。1チャンネルあたり32のエレメントで構成され、クロックドライバー、ロジック回路、コンデンサー、抵抗などを独立配置しています。DSD 22.5MHzやPCM 768kHzなどの最新フォーマットに対応し、自社ファクトリーにて医療・航空宇宙・防衛基板製造の技術を用いて製造されています。

第2世代(G2)における主な改良点は以下の通りです。
- 低ノイズな新レジスターネットワークの採用:抵抗エレメントをON/OFFする回路をシンプルに最適化し、近傍にコンデンサーを追加して電流供給能力を向上
- セパレート電源ラインの強化:デジタル領域でFPGAとフリップフロップ回路を分離し、DAC後段のアナログ領域でホット/コールドの電源回路を個別の電源レギュレーターから給電
- Grandioso D1X SE相当のデュアル・バッファー回路:スルーレート2,000V/μsのアナログ出力バッファーアンプ「ESOTERIC-HCLD」を1チャンネルあたり4回路のデュアル・バッファー構成とし、電流出力を強化
Ms.ガジェット汎用ICに依存しない自社開発ディスクリートDACの第2世代として、電源ラインの分離やバッファー段の強化が図られています。
外部強化電源ユニット「Grandioso PS1XE」
「Grandioso PS1XE」は、プレーヤー内蔵のDAC回路を別電源化するために設計された外部強化電源ユニットです。4基の強力な独立電源トランスを搭載し、D/A段とバッファーアンプ段の電源を独立させることで、オーディオ回路への振動や磁束漏洩の低減を図っています。Master Sound Discrete DAC G2向けに電源回路が最適化されています。

本機はGrandioso K1XEおよびGrandioso N1の専用電源として設計されているほか、Grandioso K1X SEおよびGrandioso K1Xにも対応します。背面には左右独立のDC出力端子(DC OUT R / L)を備えています。シャーシはマルチレイヤー構成で、セミフローティングトップパネルやピンポイント・アイソレーション・フットを搭載します。最大外形寸法は幅445×高さ132×奥行き451mm(突起部含む)、質量は23.3kgです。

Ms.ガジェット新モデルのGrandioso K1XEだけでなく、従来機のK1X SEやK1Xの外部電源アップグレードとしても互換性が明示されています。
主な仕様比較
発表された2モデルの主要諸元は下表の通りです。
| 項目 | Grandioso K1XE | Grandioso PS1XE |
|---|---|---|
| 再生対応ディスク / 機器 | スーパーオーディオCD、CD | Grandioso K1XE、N1、K1X SE、K1X |
| 周波数特性 | 5Hz〜30kHz(–3dB) | — |
| S/N比 | 113dB | — |
| 歪率 | 0.001%(1kHz) | — |
| トランス数 | 5基(内蔵) | 4基(独立) |
| 外形寸法(W×H×D、突起部含む) | 445 × 162 × 447 mm | 445 × 132 × 451 mm |
| 質量 | 34.3 kg | 23.3 kg |
Ms.ガジェット両機ともに横幅445mmのフルサイズ設計ですが、高さと質量に差異があり設置環境の事前確認が推奨されます。
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