エレコム株式会社は、回線識別の初期値をDHCPに設定し、ケーブルを接続するだけでCATVインターネットサービスに接続できるWi-Fi 6対応ルーター「WRC-X3000GS4-BC」を10月下旬より発売しました。5GHz帯で最大2,402Mbps、2.4GHz帯で最大574Mbpsの通信に対応し、EasyMeshや離れ家モード2を備えています。
「WRC-X3000GS4-BC」の製品概要と初期接続の仕組み
エレコムのWi-Fi 6対応ルーター「WRC-X3000GS4-BC」は、価格がオープン価格となっており、CATVインターネットサービス向けに最適化されたモデルです。インターネット側の回線識別の初期値があらかじめ「DHCP」に設定されているため、ケーブルモデムとLANケーブルを接続するだけで接続設定を行わずにインターネット利用を開始できます。IPv6接続も契約回線やサービスが対応していれば自動で設定される仕様です。また、一般社団法人デジタルライフ推進協会(DLPA)が推奨する安全基準に対応したDLPA推奨ルーターとなっています。


設置形態としては、付属のスタンドを用いた通常の縦置きのほか、縦方向のみの壁掛け設置に対応しています。なお、本製品は横置きには対応していません。推奨される利用環境は、戸建て住宅で3階建て、マンションで4LDK、接続台数は36台までと案内されています。


Mr.ガジェットCATV回線は初期接続で戸惑うケースもありますが、インターネット側の回線識別が最初からDHCPになっているのは分かりやすい構成です。
Ms.ガジェットケーブルをつなぐだけで設定画面を開かずに使い始められるのは、ネットの初期設定に不慣れな人にとって助かります。
Wi-Fi 6による高速通信技術とアンテナ機能
無線通信規格はIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)に準拠しており、理論上の最大伝送速度は5GHz帯で2,402Mbps、2.4GHz帯で574Mbpsです。複数台接続時の遅延を抑えるOFDMA、送信情報量を高める1024QAM、最大2台との同時通信が可能なMU-MIMO(Downリンクのみ対応)、接続機器のバッテリー消費を抑えるTWTなどのWi-Fi 6技術を搭載しています。

本体内部にはアンテナを内蔵し、外観をすっきりと保ちながら通信を確保します。回線の混雑を避けやすいIPv6 IPoE接続に対応するほか、対応する端末へ電波を集中して送信する「ビームフォーミングZ」や、電波状況に応じて5GHz帯と2.4GHz帯を自動で切り替える「バンドステアリング機能」を備えています。

家族利用やテレワークを想定したセキュリティ設計
家庭内ネットワークの安全性を保つため、通信分断機能である「セキュリティWi-Fi」を搭載しています。テレワーク用端末と家庭内機器の通信を隔離することで、端末同士のウイルス感染や情報盗み見のリスクを抑えられます。暗号化規格は最新のWPA3 Personalに対応しています。

また、子どものインターネットの使いすぎを防ぐタイマー機能「こどもネットタイマー3」や、来客時にプライベートネットワークへのアクセスを防ぎつつ2.4GHz帯の接続のみを提供するゲスト用SSID機能「友だちWi-Fi」を備えています。本体のファームウェアは自動で最新バージョンへアップデートされるため、セキュリティ脆弱性への対策やバグ修正が継続して適用されます。

Mr.ガジェットセキュリティWi-Fiによる通信分断機能は、在宅ワーク用のパソコンと家庭内のスマート家電を分けて接続したい場面で役立ちます。
Ms.ガジェット仕事用PCと家族の私物端末の通信を分けられる仕組みがあると、同じルーターを使っていても安心感があります。
通信エリアを広げる「離れ家モード2」と「Wi-Fi EasyMesh」
ルーター、アクセスポイント(AP)、中継器の基本動作モードに加え、5GHz帯の利用周波数を切り替えられる「通常」と「離れ家モード2」をスイッチで切り替え可能です。敷地内の母屋と離れた建物の間で中継器として利用できるだけでなく、ルーターやAPを含むすべての基本動作モードで離れ家モードを使用できます。屋外での利用が法律で禁止されているW52やW53を無効化し、W56帯のみを利用することで、玄関先やベランダなど敷地内の屋外デバイスとも5GHz帯で通信できます。


さらに、メッシュネットワーク規格「Wi-Fi EasyMesh」に対応しています。対応機器と連携することで家全体の通信エリアを拡大でき、高速ローミングによって部屋を移動しても通信を維持できます。親機1台に対して接続する子機(中継器)は6台以下が推奨されています。壁などの障害物による電波干渉を避けるため、宅内の有線LAN配線を活用するイーサネットバックホールにも対応しています。なお、Wi-Fi EasyMeshと離れ家モード2は同時に利用できません。

Mr.ガジェット屋外電波の法律規制に合わせてW56帯のみを使う離れ家モード2と、家全体を網羅するEasyMeshが選べる構成になっています。
Ms.ガジェット離れ家モード2とEasyMeshは同時に使えない条件があるので、敷地内の電波をどう広げたいかで選び分ける必要がありますね。
買い替え移行機能とCATV事業者向け仕様
他社製ルーターからの買い替え時にも設定作業を簡略化できるよう、「らくらく引っ越し機能」を搭載しています。使用中のルーターがWPSに対応していれば、双方のWPSボタンを押すだけでSSIDや暗号化キーを自動でコピーでき、スマートフォンやテレビ、PC側での再設定を行わずに移行できます。
CATV事業者向けのレンタル用ルーターとしての導入も考慮されており、回線識別の初期値がDHCPである点に加え、本体にMACアドレスがバーコード付きで印字されています。これにより、事業者の現場作業におけるアクティベーション業務の効率化が図られています。
Ms.ガジェットWPSボタンでSSIDを引き継げるらくらく引っ越し機能があると、ルーターを替えても家電やスマホを1台ずつ再設定しなくて済むのが魅力的です。
環境配慮と製品の主要仕様
本製品はエレコム独自の環境基準を満たした『THINK ECOLOGY』認定製品となっており、製品の包装容器は紙、段ボール、ポリ袋のみで構成されています。


| 項目 | 仕様内容 |
|---|---|
| 型番 | WRC-X3000GS4-BC |
| 価格 | オープン価格 |
| 発売時期 | 10月下旬 |
| 無線LAN規格 | IEEE 802.11ax/ac/n/g/b/a準拠 |
| 最大通信速度(理論値) | 5GHz帯: 最大2,402Mbps / 2.4GHz帯: 最大574Mbps |
| 有線LANポート | WAN: 1ポート(最大1000Mbps) / LAN: 3ポート(最大1000Mbps) |
| 外形寸法 | 幅約36 × 奥行約128 × 高さ約150mm(突起部、スタンド部除く) |
| 質量 | 約400g(本体のみ) |
| 最大消費電力 | 12.7W |
| 付属品 | スタンド×1、専用ACアダプター×1、LANケーブル(約1m)×1 |
Ms.ガジェット幅が約36mmとコンパクトで壁掛け設置にも対応しているので、テレビの裏や棚の狭いスペースでも収まりやすそうです。
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5GHz帯で最大2,402Mbpsに対応していてアンテナも内蔵式なので、リビングに置いてもすっきり使えそうな点が気になります。