キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)とキヤノンシステムアンドサポート株式会社(キヤノンS&S)は、中小企業向けSASEサービスを2026年11月下旬より順次販売開始すると発表しました。本サービスは、オフィス、自宅、外出先など利用場所を問わず、社内システムやクラウドサービスへ安全に接続できるネットワークアクセス環境を提供するものです。キヤノンMJは全国の販売パートナーを通じて「HOME type-VS」を提供し、キヤノンS&Sは中小企業向け直販サービスとして「まかせてIT セキュアアクセスサービス by Verona」を展開します。
中小企業向けSASEサービスの概要と共通機能
今回発表された中小企業向けSASEサービスは、ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウド上で一体的に提供するSASE(Secure Access Service Edge)のアーキテクチャに基づいています。利用者や端末ごとに細やかなアクセス制御を行うことで、複雑化するネットワーク環境においてもゼロトラストの考え方に沿った安全な接続環境を実現します。

本サービスでは、機能の提供だけでなく、導入から運用までの包括的なサポート体制が含まれます。具体的には以下の支援が提供されます。
- 導入時の初期設定支援
- 運用開始後の各種設定変更対応
- 日常的なトラブルや利用に関する問い合わせ対応などの運用サービス
専任の情報システム担当者の配置が難しい中小企業に向けて、運用サービスを合わせて提供することで、高度なセキュリティの確保と日々の管理業務負担の軽減の両立を目指しています。
Ms.ガジェット社外からのリモートアクセスと社内接続の双方に対して、端末や利用者ごとの制御を一括管理できる構成が示されています。
提供形態の比較と各サービスの特徴
キヤノンMJグループは、企業の調達ルートやサポート要件に応じて2つの異なる販売チャネルとサービスブランドを用意しています。基盤には株式会社網屋のフルマネージドSASEサービス「Verona」が活用されています。
| サービス名 | 提供主体 | 提供チャネル・位置づけ | 販売開始時期 |
|---|---|---|---|
| HOME type-VS | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 全国の販売パートナー経由(「HOME」シリーズ) | 2026年11月下旬より順次 |
| まかせてIT セキュアアクセスサービス by Verona | キヤノンシステムアンドサポート株式会社 | 中小企業向け直販(「まかせてIT」シリーズ) | 2026年11月下旬より順次 |
Ms.ガジェットパートナー経由での調達か、キヤノンS&Sからの直接導入かによって窓口とサービスブランドが分かれています。
「HOME type-VS」の概要
「HOME type-VS」は、キヤノンMJが中小オフィス向けに展開するIT支援サービス「HOME」シリーズの新ラインアップです。全国の販売パートナーを経由して中小企業へ提供されます。「HOME」シリーズは、ネットワーク、セキュリティ、クラウドサービス、業務アプリケーションといった幅広いITソリューションとともに、導入から運用・保守までをワンストップで提供するサービスです。
Ms.ガジェット既存の「HOME」シリーズを利用している企業や、地域販売パートナーを通じたサポートを重視する場合の選択肢となります。
「まかせてIT セキュアアクセスサービス by Verona」の概要
「まかせてIT セキュアアクセスサービス by Verona」は、キヤノンS&Sが提供する中小企業向け直販サービス群「まかせてIT」の新たなラインアップです。SASEの導入から運用までをキヤノンS&Sがワンストップで支援します。「まかせてIT」では、経営課題を支援する「まかせてIT BXシリーズ」とDX推進を支援する「まかせてIT DXシリーズ」を通じて、IT投資計画の策定、選定、導入、運用、保守、教育までを一貫して提供しています。
Ms.ガジェット直販体制によるIT計画から教育・運用までの一貫サポートを前提とする構成です。
サービス提供の背景とキヤノンMJグループの展開
近年、クラウド利用の拡大やテレワークなどの働き方の多様化に加え、ランサムウェアやフィッシング攻撃の手法が巧妙化しています。境界型セキュリティでの防御が難しくなる中、ネットワークとセキュリティを一元化するSASEの需要が高まっています。サプライチェーン全体の安全確保が求められる一方で、多くの中小企業では専任IT人材の不足や機器の更改・運用負荷が課題となっていました。
キヤノンMJグループはこれまで、キヤノンITソリューションズ株式会社を中心に大手・中堅企業向けとして「Cato SASEクラウド」を提供してきました。今回の中小企業向け2サービスの投入により、企業規模や運用体制に応じた包括的なSASEのラインアップが構築されます。
Ms.ガジェット大手・中堅向けの「Cato SASEクラウド」に加え、中小向けの2サービスが追加されたことで企業規模別の選択肢が整理されています。
株式会社網屋による基盤技術とパートナーシップ
本サービスで活用されている「Verona」を提供する株式会社網屋の代表取締役社長である石田晃太氏は、専任の情報システム担当者を置くことが難しい中小企業にこそゼロトラストに基づく安全なアクセス環境が必要であるとコメントを寄せています。キヤノンMJグループの販売網および伴走支援体制と、網屋が培ってきたネットワークセキュリティノウハウを組み合わせることで、高水準のセキュリティ環境を提供していくとしています。
Ms.ガジェット網屋のフルマネージドSASE基盤「Verona」をキヤノンMJグループの導入・運用支援網と組み合わせる協業形態が採用されています。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。
