Boomi株式会社は、株式会社JSOLと11月5日にOEM契約を締結したことを発表しました。JSOLが提供してきたEDIサービスにBoomiのデータ連携技術を組み合わせ、API連携機能を強化することで、基幹システムやクラウドサービスとの柔軟な接続とAIエージェント活用を支える次世代データ連携基盤の構築を目指します。

OEM契約締結の背景と課題
近年、多くの企業でERPやCRMをはじめとする業務SaaSの導入が進み、グローバル化に伴って社内外に分散するシステムやデータを統合したいというニーズが高まっています。特にEDI、基幹システム、業務SaaS、クラウドサービスを横断して連携・統合し、国内外の取引先とのデータ連携に対応しながら業務全体を効率化するデータ連携基盤が求められていました。
さらに生成AIやAIエージェントの活用が進むなか、必要なデータを安全かつ円滑に利用できる環境の整備が経営課題となっています。一方で、システムごとに連携機能を都度開発・維持する手法ではIT投資コストや運用負荷が膨らむため、柔軟で拡張性の高い連携基盤の必要性が高まっていました。
Mr.ガジェットSaaSやクラウドサービスの導入が増えるほど、個別の接続開発や保守にかかるコストと運用の負担が大きくなりやすい背景があります。
Ms.ガジェットAIエージェントに必要なデータを安全に渡すためにも、基盤として一元的にまとめる仕組みへの関心が高まりそうです。
協業の内容と両社の技術統合
今回のOEM契約により、JSOLが提供する「JSOL-EDIサービス」と、BoomiのAIネイティブプラットフォーム「Boomi Enterprise Platform」が組み合わされます。JSOLは40年以上にわたりファイル交換型EDIやWeb-EDIなどを通じて企業間データ交換を支えてきた実績を持っています。
Boomi Enterprise Platformは全世界で30,000社以上に提供されているプラットフォームです。ERPやCRMをはじめとする業務アプリケーションやクラウドサービスとつなぐコネクターを備え、ノーコードやローコードによる開発環境を提供しています。また、社内外のAIエージェントやMCP対応ツール、AIモデルを特定のベンダーに縛られず一元的にガバナンス下で管理でき、ISO 27001/42001、SOC 1/2/3、FedRAMP、HIPAAなどの認証に対応しています。ハイブリッド環境(クラウド、オンプレミス、ファイアウォール内)での実行・統制が可能です。
Mr.ガジェット長年運用されてきたEDIの仕組みに、ノーコードやローコードで接続できるAPI連携プラットフォームが組み合わさる構成です。
Ms.ガジェットクラウドだけでなくオンプレミスやファイアウォール内もカバーするセキュリティ認証が整っている点は、企業間取引を扱う上で注目されます。
今後の展開と開発計画
今後、JSOLはBoomiの技術を活用して企業間取引のEDIと各種業務システムをつなぐデータ連携基盤の開発および検証を進めます。国内外の取引先とのEDI接続から企業内システム、クラウドサービス間の連携までをワンストップで支援し、個別開発にかかる負担の軽減を目指します。
将来的には、AI活用やデータ分析を支える連携基盤への発展に加え、製造、物流、設備管理といった現場データの活用を含む領域への展開も検討していくとしています。
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業務システム間の連携にとどまらず、製造や物流などの現場データ連携まで視野に入っている展開が気になります。