BBIX株式会社は、BBSakura Networks株式会社と共同開発するネットワークサービス「OCX(Open Connectivity eXchange)」の「OCX Mobile Access」において、Virtual Mobile Gateway(VMG)の新機能として「デバイス間通信」および「SIM Target Routes」の提供を2026年11月5日より開始しました。
機能追加の背景と目的
企業におけるモバイル回線の利用は、PCやモバイル端末からのインターネット接続だけでなく、店舗、工場、物流拠点などの拠点間ネットワーク接続や、IoT機器の遠隔監視・保守など多用途に広がっています。一方で、SIMを搭載した機器同士の通信や、SIMルータの配下にあるネットワークへのアクセスを行う際には、追加のネットワーク機器の導入や個別の経路設計が必要となるケースがありました。そのため、接続する拠点や機器が増えるに伴い、ネットワーク構成や運用の複雑化が課題となっていました。今回の新機能は、これらの構成や設計の負担軽減を目的として追加されたものです。
Mr.ガジェット拠点を増やしていくと、ルータ配下の機器に個別アクセスするためのルーティング設計が運用のボトルネックになりがちでした。
Ms.ガジェット拠点ごとに専用の通信機材を足さずに済むなら、無人拠点や工場への導入手順がどう変わるのか気になります。
追加された2つのVMG機能
今回VMGに追加された機能は、「デバイス間通信」と「SIM Target Routes」の2点です。いずれも追加の契約や追加料金なしで利用できます。

デバイス間通信
「デバイス間通信」は、同一のVMGに所属するSIM搭載デバイス同士の通信を可能にする機能です。店舗や工場、無人拠点などに設置されたSIM対応ルータ同士の接続や、IoT機器同士のデータ連携に活用できます。
Ms.ガジェット同一VMG内という条件を満たせばルータ同士やIoT機器が直接通信できるようになるので、現場間の連携構成がシンプルになりそうです。
SIM Target Routes
「SIM Target Routes」は、SIMを搭載したルータなどの配下にあるネットワーク宛ての通信経路を、VMG上で設定できる機能です。対象となるSIMとネットワークのIPv4アドレス範囲を登録することで、OCX側からSIMルータ配下のPC、監視カメラ、センサーなどへ直接通信が行えるようになります。これにより、本社や監視拠点から現地の機器へアクセスする遠隔監視や遠隔保守の環境を構築できます。
Mr.ガジェットSIMルータ配下のIPv4アドレス範囲をVMGに登録するだけで、監視カメラやセンサーに直接届く経路が作れます。
Ms.ガジェット現地に設置したPCやカメラへ本社側からそのままアクセスできるなら、トラブル対応の遠隔保守でも重宝しそうですね。
OCX(Open Connectivity eXchange)について
OCXは、全国60カ所以上の接続拠点を活用し、拠点やクラウドを接続する閉域ネットワークを「OCXポータル」から手軽に構築できるサービスです。今回のアップデートにより、モバイル回線を経由した拠点間接続や機器管理における運用の簡素化が図られます。
Ms.ガジェットポータルから設定できる閉域網にモバイル回線側の経路制御が加わることで、クラウドと現場機器の組み合わせの自由度が広がりそうです。
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既存の契約内容のままで追加費用なしに使えるのは、導入済みの環境でも試しやすいポイントだと感じます。