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アユダンテ、広告計測基盤「MATSUBA」にChatGPTやClaude対応のMCP機能を追加

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図: MATSUBAのMCP機能の構成

デジタルマーケティング支援を手がけるアユダンテ株式会社は2026年11月5日、広告主が自社環境で広告効果計測基盤を構築するData Ownership Engine「MATSUBA」において、AIツールと接続するMCP(Model Context Protocol)機能を追加したことを発表しました。

MATSUBAは2026年6月に提供を開始した計測基盤で、Cookie規制などに伴うデータの欠損を抑え、広告主自身の環境にデータを保持する仕組みを備えています。今回追加されたMCP機能により、広告主のBigQueryに蓄積された計測データをChatGPTやClaudeなどのAIツールから参照し、対話形式で分析することが可能になります。

目次

MATSUBAのMCP機能と対話型分析の概要

MCP(Model Context Protocol)は、AIツールが外部データへ接続するための共通規格です。MATSUBAでは、媒体別のCV集計やGA4との比較といった頻出の集計処理があらかじめ用意されており、SQLなどの専門知識を持たない担当者でも、普段の言葉で質問してデータを抽出・確認できます。

図: MATSUBAのMCP機能の構成
図: MATSUBAのMCP機能の構成

発表資料では、AIに対する具体的な質問例として次の内容が挙げられています。

  • 「LINE・メルマガなど自社チャネルに触れたあとでCVしたユーザーについて、ファーストタッチとラストタッチのチャネル構成を比較して」
  • 「CVしたユーザーの初回接触からCVまでの日数分布を出して」
  • 「Google広告で、CVの計測漏れはどれくらい取り戻せそう?」
Mr.ガジェット

BigQueryに蓄積されたデータを直接操作する場合、従来はSQLクエリの記述が必要でしたが、プロトコルを介して自然言語で呼び出せる構成がとられています。

Ms.ガジェット

専門知識がなくても、普段使っているチャットAIから自社データの集計結果を引き出せるのは実務でのハードルが下がりそうですね。

MCP機能で把握できる主な指標と条件

本機能を通じて分析可能な項目には、媒体を横断したCVの欠損やオーガニック流入の成果、ボットトラフィックの比率などが含まれます。

質問例と広告計測ダッシュボードの分析画面を示した図
  • 媒体横断のCV欠損・計測漏れ(Google広告、Meta広告、LINEヤフー、Microsoft広告など)
  • オーガニック・オウンド流入の効果(自然検索、SNS、メールマガジン、アフィリエイトなど)
  • GA4との差異(キーイベント数、ユニークユーザー数、新規ユーザー数 ※GA4のBigQueryデータ連携時)
  • ボットトラフィックの割合(人によるアクセスと疑わしいアクセスの内訳)
  • アトリビューション(初回接触からCVまでの流入元と日数、Cookie有効期間は最大400日)
  • 広告KPI(広告費用やCV価値のデータを連携した場合に算出するMATSUBA計測ベースのCPA・ROAS)

なお、アトリビューション分析におけるCookie有効期間はブラウザ環境等に依存し、異なる端末やブラウザをまたいだ行動についてはMATSUBAでも計測できない場合があるとしています。

Mr.ガジェット

媒体ごとの欠損確認だけでなく、アトリビューションやボット比率まで確認できる仕様ですが、端末をまたいだ行動など計測の限界条件も明記されています。

Ms.ガジェット

最大400日のCookie保持といってもブラウザ環境に左右されますから、どの範囲まで正確に追えているのか前提を把握して問いかける必要がありますね。

自社データ連携と広告媒体へのCV送信

MATSUBAのデータは広告主自身のBigQuery環境へ蓄積される設計のため、社内の他データと統合した分析が行えます。広告費用データによるCPA・ROAS比較、GA4データとの行動突合、CDNアクセスログによる不審アクセスの精査、CRM・CDPの売上・顧客データと連携した事業成果ベースの評価に対応します。

さらにMATSUBAは、補完したCVデータをGoogle、LINEヤフー、X、Meta、Microsoftの各広告媒体へ送信する機能を備えています。欠損を補正したデータを各媒体のAI自動入札に学習させ、その結果を再びMCP経由で検証する運用サイクルを構築できます。

欠損したデータと補完したデータによる広告運用の循環を示した概念図
Ms.ガジェット

分析して終わりではなく、補正したCVを各媒体の入札AIへ送り返して最適化に再利用できる連携の流れは気になるところです。

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先行検証における分析結果

MATSUBAを導入している医療系サイトにおいて、2026年7〜9月にSQLを使用せずAIとの対話のみで実施された先行検証の結果が公開されています。

時間経過による記録消失の割合を比較した折れ線グラフ
  • GA4のユニークユーザー数はMATSUBAと比較して約1割少なく計測されていた
  • iPhone(iOS)で複数日にわたり訪問したユーザーのうち、約4割でGA4のユーザー識別子(user_pseudo_id)が期間中に切り替わっていた(iOS以外は約5%)
  • Google広告のクリック情報がiPhoneのSafari上で時間経過とともに消失し、広告経由CVとして計上されないケースを確認した

これらの数値は先行検証時点の計測結果であり、対象サイトや検証期間によって変動するとアユダンテは注記しています。

Mr.ガジェット

検証データではiOS環境において識別子の切り替わりやクリック情報の消失が具体的に数値化されており、プラットフォームごとの傾向が示されています。

Ms.ガジェット

同じ訪問者でも別の新規ユーザーとして扱われてしまう実態がAIとの対話で可視化できたという検証例は、実務の分析でも参考になります。

提供形態と導入支援体制

MATSUBAおよびMCP機能は、企業への直接導入だけでなく、広告代理店を経由した導入形態にも対応しています。MCP接続の初期設定から分析手法の定着まで、同社の専門チームによる支援体制が用意されています。

また、広告主への提案や導入を支援する広告代理店向けパートナープログラムを展開し、インハウス化を進める企業や支援代理店双方におけるデータ活用を推進するとしています。

Ms.ガジェット

広告主が直接導入するだけでなく、代理店側と共通のデータ基盤を持って同じ指標で議論できる支援体制が整えられているのは心強いですね。

  • 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。
図: MATSUBAのMCP機能の構成

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