アビックス株式会社は、LEDディスプレイ「CYBER VISION」シリーズの新製品として、屋内用のシリーズ最高峰モデル「CYBER VISION P0.9 COB」と、屋外イベント用の「CYBER VISION イベントシリーズ XL3」の2機種を発表しました。
用途や設置環境は異なるものの、いずれも現場の手間を減らしながら映像の見え方を引き上げるという共通の開発思想に基づいて設計されています。両モデルとも、2026年11月18日から20日に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2026」のアビックスブース(No.4311)にて実機の展示が行われます。
屋内用モデル「CYBER VISION P0.9 COB」の概要と特徴
「CYBER VISION P0.9 COB」は、ピクセルピッチ0.937mmを採用した屋内用LEDディスプレイです。監視センターやモニタリングルーム、企業エントランスなど、至近距離から長時間視認される環境を想定して設計されています。
1枚あたりのモジュール寸法をW150×H337.5mmと大型化し、1キャビネットを4枚構成とすることで、キャビネットあたりの継ぎ目を一般的な製品の10本から3本へと約70%削減しました。モジュールの境目が少ないため、複数台を組み合わせても1枚の映像として視認しやすい大画面を構築できます。

本製品はオプションとして高耐圧・高耐熱の第3世代半導体GaN電源「GES」に対応します。コモンカソード、RGBフリップチップ、ダイナミック省エネと組み合わせることで、稼働時および待機時の電力消費を抑制します。メーカー従来製品との比較(輝度600cd/m2、周囲温度25℃の条件下)において、消費電力を約30%削減し、電源変換効率93%以上、総合エネルギー効率6%向上、温度上昇10%低減、画面寿命30%延長を達成したとしています。
表面にはEBL表面処理技術を採用し、黒の再現性と暗部描写を高めました。アンチグレアおよび超低反射率処理により外光の映り込みを抑え、指紋が残りにくい設計です。面光源による全面発光方式を採用して長時間の視認負荷を低減し、オプションでHDR表示にも対応します。主な表示性能として最大輝度800cd/m2、最大コントラスト比12,000:1、リフレッシュレート3,840Hz、輝度均一性98%以上を備えています。

設置面では、キャビネット単位または150mmモジュール単位(0°〜10°)での曲面構成に対応します。ハーフサイズパネルを用意することで規格外サイズや狭小空間への設置を可能にしたほか、カットパネルによる90°コーナー設置により角柱などへの配置にも対応します。
耐久設計としては、モジュール表面に防滴・防湿・防塵・耐衝撃・静電気防止の5つの保護を施し、背面にはコンフォーマルコーティングを実施しています。モジュールとキャビネットの二重過電流保護および自動復帰設計を搭載し、前面および背面の双方向からメンテナンスが行えます。

Mr.ガジェットモジュールを大型化してキャビネットあたりの継ぎ目を10本から3本へ減らしており、近距離で見ても画面の分割線が目立ちにくい設計です。
Ms.ガジェット監視室やエントランスのように近くで長時間見続ける場所では、継ぎ目の少なさが視認性に直結しそうですね。
「CYBER VISION P0.9 COB」の主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ピクセルピッチ | 0.937mm |
| LEDタイプ | Full flip chip COB |
| 画素密度 | 1,137,777 dot/m2 |
| モジュール寸法/解像度 | W150×H337.5mm/160×360 pixel |
| キャビネット寸法/解像度 | W600×H337.5×D44.3mm/640×360 pixel |
| 重量 | 4kg/パネル(±0.3kg) |
| フレーム | アルミダイキャスト |
| メンテナンス方式 | フロント・リア |
| IP等級 | 前面 IP65(モジュール)/背面 IP30 |
| 輝度 | 600cd/m2(最大800cd/m2) |
| コントラスト比 | 10,000:1(最大12,000:1) |
| 視野角 | 水平170°/垂直160° |
| 色温度 | 2,000K〜9,500K(調整可能) |
| 階調 | 13bit |
| リフレッシュレート | 3,840Hz |
| LED寿命 | 100,000時間 |
| 推奨視聴距離 | 0.9m以上 |
| 電源電圧 | AC100〜240V |
| 動作温度・湿度 | -10℃〜+45℃/10〜80%RH |
屋外イベント用モデル「CYBER VISION イベントシリーズ XL3」の概要と特徴
「CYBER VISION イベントシリーズ XL3」は、設営と撤去の迅速化を重視して開発された屋外イベント向けLEDディスプレイです。W500×H1,000mmサイズのパネル1枚あたり約7kgという軽量設計を実現しています。フレーム材質にはマグネシウムダイキャストとカーボンファイバーを組み合わせて採用し、IP65の防塵防水性能と3,500cd/m2の輝度を備えています。

設営機構には、セルフホールド式のトップロックとマグネット方式を採用しました。ロックをひねる動作のみで固定でき、マグネットによってパネルの位置合わせを補助します。制御ボックスおよびモジュール部分はいずれもネジを必要としない工具不要の設計となっており、作業者1人での壁面立ち上げを可能にしています。
設置バリエーションとして、軽量性を生かした天吊り設置(専用取付金具を用意)のほか、凸型-10°から凹型+10°に対応するカーブ設置、45°カットによる90°コーナー設置が可能です。

運用面では、2in1設定ファイル機能を搭載しました。日中の高輝度表示と、夜間の低輝度・高階調維持設定を1秒で切り替えることができ、時間帯によって変化する屋外環境光に対応します。
また、電源ユニットとHUBカードを統合した一体型コントロールボックスを採用し、不具合発生時にはユニットごとの交換が可能です。マスクにはネジを使わずに着脱できるスナップオン式の小型マスクを採用し、予備パーツのコスト削減を図っています。メンテナンスはフロントとリアの両面から実施可能です。

Mr.ガジェットマグネシウムダイキャストとカーボンファイバーを併用することで、屋外用IP65規格とW500×H1,000mmサイズを維持しながらパネル重量を約7kgに抑えています。
Ms.ガジェットネジを使わずにロックとマグネットだけで固定できるなら、仮設イベントでの設営作業の負担がかなり変わりそうです。
「CYBER VISION イベントシリーズ XL3」の主な仕様
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| ピクセルピッチ | 3.9mm |
| LEDタイプ | Black U-shield |
| 画素密度 | 65,536 pixel/m2 |
| モジュールサイズ | 250×500mm |
| パネルサイズ/解像度 | W500×H1,000×D79.1mm/128×256 pixel |
| 重量 | 7kg/パネル |
| フレーム材質 | マグネシウムダイキャスト+カーボンファイバー |
| メンテナンス | フロント&リア |
| IP等級 | IP65 |
| カーブ設置 | 凸型-10°〜凹型+10° |
| 輝度 | 3,500cd/m2 |
| コントラスト比 | 5,000:1 |
| グレースケール | 16bit |
| 視野角 | 140°/120° |
| 色温度 | 2,000K〜9,500K(調整可能) |
| リフレッシュレート | 7,680Hz |
| LED寿命 | 100,000時間 |
| 設置方式 | 吊り下げ・自立 |
| 推奨視聴距離 | 3.9m以上 |
| 入力電圧 | AC100〜240V |
| 動作温度・湿度 | -20℃〜+50℃/10〜90%RH |
Ms.ガジェット輝度が3,500cd/m2あるだけでなく、昼用と夜用の設定を1秒で切り替えられる機能が現場で役立ちそうですね。
Inter BEE 2026での実機展示とショールーム案内
発表された新製品2機種は、幕張メッセで開催される「Inter BEE 2026(国際放送機器展)」のアビックスブースにて実機展示が行われます。LEDディスプレイメーカーのUnilumin(ユニルミン)との共同出展となります。
出展概要およびブースの展示内容は以下の通りです。

- 展示会名:Inter BEE 2026(国際放送機器展)
- 会期:2026年11月18日(水)〜20日(金)
- 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
- ブース:エンターテインメント/ライティング部門 No.4311
- 入場料:無料(全来場者に事前登録が必要)
- 展示内容1:屋内用P1.9mm LEDで幅・高さ・奥行き各約3mを囲む3面LEDイマーシブ空間
- 展示内容2:空間コンテンツ生成システム「INBOX」
- 展示内容3:CYBER VISION P0.9 COB、CYBER VISION イベントシリーズ XL3、POSTER VISION 折りたたみタイプ(COB)
なお、アビックスは東京・新橋のLEDショールームでも製品見学を受け付けています。ショールームの所在地は東京都港区新橋3丁目1-11 長友ランディックビル2階で、営業時間は9:30〜17:30(土日祝日定休)、見学には事前申し込みが必要です。
Ms.ガジェット継ぎ目の見え具合やパネルの実際の重さは数値だけでは分かりにくいので、展示会場やショールームで実機を確認できるのは助かります。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。


推奨視聴距離が0.9m以上と短く、高精細なピッチとあわせて室内の近距離モニタリングに適した数値が揃っています。