株式会社アット東京は、株式会社JPIXにおけるネットワークプラットフォームサービス「ATBeX」の導入事例を公開しました。JPIXが2018年から進めてきたクラウド接続サービスの立ち上げ経緯や、設備投資を抑えたシステム構成などが紹介されています。
ATBeX導入事例の公開概要
本事例では、クラウド接続ニーズへの対応とサービス領域の拡大を目的に、JPIXが2018年からATBeXを活用してきた経緯が取り上げられています。大規模な設備投資や運用変更を伴わずにクラウド接続サービスを立ち上げた際の評価に加え、ATBeXポータルによる技術情報提供やアット東京の技術サポート体制についても紹介されました。

JPIXにおける導入の背景
JPIXは1997年に日本初の商用IX(Internet Exchange)事業者としてサービスを開始し、ISP事業者、CATV事業者、コンテンツ事業者、クラウド事業者向けにインターネット接続基盤を提供しています。また、VNE事業者としてISP事業者向けにIPv6 IPoE接続方式のインターネットサービス提供に必要な設備や運用機能も担ってきました。
クラウド利用が普及する過程で、JPIXには顧客からのクラウド接続ニーズへの対応や新たな付加価値サービスの検討が求められていました。特にエンタープライズ市場への展開を見据える中で、クラウド接続サービスの立ち上げが重要なテーマとなっていました。
両社は2000年代初頭から協力関係を構築しており、アット東京の中央センター(CC1)にIX接続ポイントを設置したことを契機に情報交換を継続していました。こうした関係性を基盤に、クラウド接続サービスの検討においてATBeXの採用が選択肢に浮上したとされています。
Mr.ガジェットJPIXは老舗の商用IX事業者で、アット東京のデータセンター内にも早くから接続拠点を置いて技術的な連携を続けていました。
Ms.ガジェット2000年代初頭からの施設連携の実績があったからこそ、新しい接続サービスの検討もスムーズに進んだのですね。
ATBeXが採用された理由
JPIXがATBeXの活用を開始するにあたり、主に次の4点が評価されました。
- アット東京側で必要な設備が用意されており、大規模な設備投資を行わずにサービスを立ち上げられること
- 仮想マネージドルーター(VMR)が用意され、既存サービスと親和性の高い構成を実現できること
- VLANを通すシンプルな構成で、大きな運用変更を伴わずにサービスを開始できること
- 設備面および運用面の負担を抑えながら、クラウド接続サービスを提供できること
Mr.ガジェット仮想マネージドルーター(VMR)の活用やシンプルなVLAN設計により、自前での過剰な機器投資や運用変更を避けられた点が選定の決め手となっています。
Ms.ガジェット既存の構成を大きく変えずに初期投資も抑えられる設計だった点が、事業者側にとって非常に現実的な判断材料になったと感じます。
導入後の展開とサービス提供範囲の拡大
JPIXは2018年より、主にIXサービスを利用する顧客向けのクラウド接続用途にATBeXを活用しています。IXサービスとクラウド接続サービスを組み合わせることで提供価値の拡充を図り、現在ではIXサービス利用者以外にもサービスの提供範囲を広げていると発表されました。
なお、ATBeX(アットベックス、AT TOKYO Business eXchange)は、アット東京のデータセンター間や提携データセンター間、複数顧客のネットワーク間接続を提供するネットワークプラットフォームサービスです。本事例の詳細や担当者のコメントは公開された導入事例ページにて案内されています。
Ms.ガジェット最初はIX利用者向けだった接続サービスが、現在ではそれ以外の顧客層へも広がっているという展開の広がりが興味深いです。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

2018年からの具体的な運用経緯が事例として詳しく公開されているのは、ネットワーク構成を検討する立場からも気になるところです。