アスメック株式会社は、台湾・新北市の産業用組込みコンピューターメーカーであるVecow社が開発した超小型スタッカブルAI PC『TGS-2000 Series』の取り扱いを11月2日に開始しました。製造現場や医療、スマートシティなどで進むエッジAI導入において、設置スペースの制約や過酷な環境耐性、将来的なAI処理負荷の増大といった課題に対応する製品として展開されます。

『TGS-2000 Series』の主要スペックとAI処理アーキテクチャ
本製品はCPU、内蔵GPU、NPUを統合したハイブリッドAIアーキテクチャを採用しており、プラットフォーム全体で最大100 TOPSの演算性能を発揮します。プロセッサーには16コアのIntel Core Ultra 9 386H、またはIntel Core Ultra 5 336Hを搭載可能です。用途に応じて演算ユニットを使い分ける仕組みにより、画像処理や推論タスクを電力効率高く実行できます。開発環境にはIntelのOpenVINOツールキットを活用でき、既存のAIモデルやアプリケーションの最適化と展開がスムーズに行える構成です。
メモリースロットにはDDR5-6400対応のSO-DIMMを2基備え、最大128GBまでの大容量メモリーを実装できます。ストレージインターフェースはPCIe 4.0 x4接続のM.2 Key M(2280)ソケットを搭載し、最大4TBの高速SSDをサポートしています。これにより、大容量のAIモデルや高解像度画像データを扱う作業にも余裕をもって対応可能です。
Mr.ガジェットIntel Core Ultraシリーズ3のハイブリッド構成により、CPU・GPU・NPU合計で最大100 TOPSの演算性能を発揮し、DDR5メモリーも最大128GBまで拡張可能です。
Ms.ガジェット最大100 TOPSの処理能力と128GBのメモリー対応があれば、重いAIモデルをエッジ側で動かす現場でも頼もしく感じます。
工具不要でモジュールを増設できる「スタッカブル設計」
『TGS-2000 Series』の最大の特徴となるのが、必要な機能を積み重ねて追加できるスタッカブル設計です。工具を使わない独自構造が採用されており、現場でも容易に拡張モジュールを組み込めます。
- AIアクセラレーター(MXM GPU)
- USBポート
- 絶縁型DIO
- COMポート
- LANポート
- 4G/LTEおよび5G通信モジュール
この拡張機構により、導入当初は低消費電力なファンレス構成で運用を開始し、後からAIワークロードの増加に合わせてMXM GPUを後付けするなどの柔軟なアップグレードが行えます。ハードウェア全体を買い替えることなく段階的に性能を引き上げられるため、初期投資の抑制と将来の拡張性を両立できる設計となっています。
Mr.ガジェット工具不要の独自機構によって、MXM GPUや各種インターフェースモジュールを後から積み重ねて増設できます。
Ms.ガジェット初めは最小限の構成で運用を始めて、後からGPUや通信機能を追加できるのは設備投資の面でも扱いやすそうですね。
冷却方式と拡張性に応じた「TGS-2000」「TGS-2000F」「TGS-2500F」の3モデル
運用環境の温度条件や処理負荷に応じて選択できるよう、シリーズ内には特徴の異なる3つのモデルがラインナップされています。
| モデル名 | 冷却方式 | 主な特徴と適した環境 |
|---|---|---|
| TGS-2000 | ファンレス | 静音かつ低メンテナンス構造。粉塵や振動が懸念される過酷な現場向け |
| TGS-2000F | ファン冷却 | 高負荷処理や動作温度が厳しい環境にも対応する冷却強化モデル |
| TGS-2500F | ファン冷却(MXM対応) | MXM GPUカードに対応し、高度な画像処理や大規模AI演算を実行可能 |
基本モデルの「TGS-2000」は、可動部品のないファンレス構造により防塵性と静音性を確保しており、振動の激しい環境や定期的なメンテナンスが困難な現場に適しています。一方の「TGS-2000F」はアクティブファン冷却を備え、高温環境や持続的な高負荷処理に安定して対応可能です。上位モデルである「TGS-2500F」はMXM GPUカードの増設に対応しており、重いグラフィックス処理や大規模なコンピュータービジョンタスクを強力に支えます。
Mr.ガジェット静音・耐粉塵のファンレス型「TGS-2000」、冷却重視の「TGS-2000F」、MXM GPU対応の「TGS-2500F」と、現場環境や負荷に応じた選び分けができます。
Ms.ガジェット粉塵の多い工場ならファンレス、高度な画像処理を回すならMXM対応など、用途に合わせて3モデルから選べるのが親切です。
『TGS-2000 Series』の活用シーンと導入・相談窓口
『TGS-2000 Series』は、手のひらサイズの筐体に高度な演算性能を収めたことで、産業分野の幅広いユースケースでの活用が想定されています。

- マシンビジョン・外観検査: 高解像度カメラの映像をリアルタイム解析し、製造ラインでの品質管理を自動化
- 生成AI・リアルタイム推論: エッジ側で画像・音声・テキストを処理し、低遅延でデータを外部送信しない安全な運用
- エージェント型AI・自律システム: ロボットや自律搬送車(AGV)などの現場自律判断と制御
- 医療画像: 設置空間が制限された医療機器への組み込みと高速画像処理
- スマートシティ・インテリジェントファクトリー: 交通監視や各種センサーデータの一括統合処理
製品の価格や取り扱いに関する詳細、デモ機の貸出や導入に関する相談は、国内正規代理店であるアスメック株式会社の窓口にて受け付けています。製品の選定から導入後の技術サポートまで一貫して対応する体制が整えられています。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

外観検査や自律搬送車だけでなく、医療機器やスマートシティまで幅広い分野での活用が想定されていて期待が高まります。