アスメック株式会社は2026年10月30日、中国RayTol社製の次世代AIコンピュータ「RB-2 DUAL ORIN」の国内販売を開始しました。本製品は、乗用車や商用車、特殊車両などの高度な自動運転システム向けに設計された高性能AI統合型コンピューターです。2基のNVIDIA Jetson AGX Orinと車載用セーフティMCU「Infineon TC397」を組み合わせ、最大550 TOPSのAI演算性能と高い安全性を備えています。

「RB-2 DUAL ORIN」のアーキテクチャと主要機能
「RB-2 DUAL ORIN」は、自動運転システムのトポロジーを集中化したハードウェアアーキテクチャを採用しています。センサーや演算ユニット間の接続を簡素化することで、システム全体の安定性と信頼性を高め、保守およびメンテナンスコストの低減を図っています。
ハードウェア冗長設計として、センサーデータを複製して複数の演算ユニットへ同時に直接伝送する機構を備えています。LiDAR、カメラ、4Dミリ波レーダーなど多様なセンサー接続に対応し、サブマイクロ秒級の高精度な時刻同期により安定したデータ処理を行えます。
さらに、T-Box機能を統合しており、GNSSモジュールおよび5G/4G通信モジュールを内蔵しています。NVIDIA Orinがシャットダウンしている状態でも車両の位置情報を取得できるほか、遠隔からOrinやセンサーの電源制御や起動に対応し、遠隔運転ECUとして緊急時の脱出シナリオにも活用できる構成です。
Mr.ガジェットOrinが停止している状態でも位置情報を把握でき、電源制御まで行えるT-Box統合構造は遠隔制御の設計で注目されます。
Ms.ガジェット緊急時に遠隔運転ECUとして脱出シナリオを動かせる機能は、無人運行の現場で心強い仕組みに思えます。
想定される適用分野と量産対応設計
本製品は、ハードウェアからデバイスドライバーなどのソフトウェアまで用途に応じたカスタマイズ開発に対応しています。レベル4自動運転乗用車、大型トラクターやトレーラー、港湾AGV、無人物流車両、路側認識システムなどの実装実績をもとに設計されており、高集積な量産対応ドメインコントローラー(DCU)として展開されます。

- 自動車・商用車:乗用車、トラック、特殊車両などの高度な自動運転システム
- ドローン:高精度なセンサー認識およびAI演算を必要とする自律飛行システム
- 鉄道交通:鉄道車両の自動運転および認識システム
- ロボット:高い安全性とリアルタイム処理が求められる産業用ロボットや自律移動ロボット
- 研究・教育:自動運転技術、AI認識、ロボティクスなどの研究開発・実証実験
環境耐性とハードウェア仕様
車載および屋外環境での運用を想定し、IP67準拠の防塵防水性能を備え、動作温度範囲は-25℃から70℃に対応しています。高精度GNSSおよびIMUモジュールの組み込みやリモート管理もサポートします。
| 項目 | 仕様内容 |
|---|---|
| 搭載プロセッサ | NVIDIA Jetson AGX Orin × 2基 |
| 車載セーフティMCU | Infineon TC397 |
| 最大AI演算性能 | 最大550 TOPS |
| 通信機能 | GNSS、5G / 4G通信モジュール内蔵 |
| センサー・時刻同期 | LiDAR、カメラ、4Dミリ波レーダー対応、サブマイクロ秒級時刻同期 |
| 保護等級 | IP67 |
| 動作温度範囲 | -25℃〜70℃ |
Mr.ガジェット最大550 TOPSの処理能力と車載安全MCUに加えて、IP67準拠の防塵防水や広温度範囲を備えている点が特徴です。
Ms.ガジェット車内だけでなく、ドローンや屋外ロボットなどの幅広い環境でそのまま動かせるタフさが気になります。
アスメック株式会社の取り扱い窓口と販売条件
価格および取り扱い詳細についてはアスメック株式会社への問い合わせ対応となっており、デモ機貸出や導入に関する相談を受け付けています。同社は製品選定から導入後の技術サポートまで一貫して対応する体制を提供しています。
Ms.ガジェット導入前のデモ機相談から技術サポートまで一貫して国内で対応してもらえる窓口があるのは安心できます。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

乗用車だけでなく、大型トレーラーや港湾AGVなど過酷な物流現場の経験が活かされている点が実用的ですね。