アスメック株式会社は、中国・深圳市に本社を置くSHENZHEN NOVEL ELECTRONICS LIMITED(ブランド:Goobuy)の小型USBカメラモジュール『USB-501-230X』の販売を11月3日から開始しました。ロボットビジョンや組み込み型画像認識システム向けに設計されており、15×15mmの小型カメラヘッドに約230°の超広角フィッシュアイレンズと200万画素の撮像性能を収めています。
「USB-501-230X」の設計と画角の特長
『USB-501-230X』は、ロボット向け組み込み用途を想定したUSBカメラモジュールです。カメラヘッドの寸法は15×15mmと超小型に設計されており、ロボットの外観デザインや機械構造への影響を抑えながら組み込める点が特長に挙げられています。従来の一般的な画角のカメラでは撮影範囲の制限により死角が生じる場合がありましたが、本製品では約230°の超広角フィッシュアイレンズにより、周辺の広範囲を一度に捉えることが可能です。

この画角により、正面だけでなく側面や近距離の状況把握が容易になります。例えば倉庫内を走行する自律移動ロボット(AMR)においては、通路の端や棚の角、床面付近の障害物、人の足元といった一般的なカメラでは視界に入りにくい箇所の確認に役立ちます。
Mr.ガジェット一般的なカメラよりも広い230°の視野角と15×15mmのサイズを両立しており、ロボットの側面や足元といった死角を補う配置が可能です。
Ms.ガジェットロボットの限られた外装スペースにも組み込みやすそうなサイズ感が注目されます。
映像性能と接続インターフェース
撮像素子には200万画素(2MP)のCMOSイメージセンサーが採用されており、最大1920×1080ピクセルのFull HD映像を最大30fpsでリアルタイムに出力できます。映像出力形式としてはMJPEGおよびYUY2をサポートしており、ホスト機器やソフトウェア環境に応じたシステム構築を行えます。
インターフェースにはUSB Type-Cを採用し、USB Video Class(UVC)に対応しています。OSはWindowsやLinuxなどの開発環境に柔軟に対応するほか、ロボット開発で広く使われるSLAM、VIO、ROS2を活用した開発環境にも適応します。
| 項目 | 仕様・対応内容 |
|---|---|
| カメラヘッドサイズ | 15×15mm |
| レンズ視野角 | 約230°(フィッシュアイレンズ) |
| イメージセンサー | 200万画素(2MP)CMOS |
| 最大解像度・フレームレート | 1920×1080(Full HD)/最大30fps |
| 映像出力形式 | MJPEG、YUY2 |
| 接続端子・規格 | USB Type-C、UVC準拠 |
| 対応OS・開発環境 | Windows、Linux、SLAM、VIO、ROS2 |
Mr.ガジェットFull HDで30fpsの出力に対応し、UVC規格準拠のためWindowsやLinux環境においてドライバー開発の手間を抑えて接続できます。
Ms.ガジェットROS2やSLAMといった定番の開発フレームワークにもそのまま対応できる点が導入時の判断材料になりそうです。
ロボットおよび産業分野での想定用途
本製品は小型な筐体と超広角な視野角を生かし、多岐にわたるロボット機器や産業装置への組み込みが想定されています。
- 自律移動ロボット(AMR)・無人搬送車(AGV):前面や側面に配置し、狭い通路や棚の間を走行する際の近距離障害物確認、人や物との位置関係把握、周辺環境の映像記録に活用。LiDARや距離センサーと組み合わせた複合的な環境認識にも対応。
- 清掃・配送・サービスロボット:清掃ロボットでの床面や家具の脚周辺の確認、配送ロボットでの走行経路周辺の状況把握、サービスロボットでの対人位置関係の補助映像入力などに適用。
- ヒューマノイド・次世代ロボット:頭部や胴体などの狭小スペースに搭載し、移動支援や状況認識、遠隔操作用の映像入力として利用。
- 警備・巡回・点検ロボット:巡回ロボットでの広画角な通路・設備監視や、狭隘部へ進入する小型点検ロボットでの補助カメラとして運用。
- 教育・研究開発:大学や研究機関におけるAI・ロボティクス研究、試作機へのカメラ配置検証、画像認識アルゴリズムの実験環境に導入。
価格およびアスメック株式会社への問い合わせ条件
『USB-501-230X』の販売価格および取り扱い詳細については公開されておらず、アスメック株式会社へ個別に問い合わせる形式となっています。同社ではデモ機の貸し出しや導入に関する相談を受け付けており、製品選定から導入後の技術サポートまで対応する体制を案内しています。
Ms.ガジェット価格が個別問い合わせとなっているため、まずは試作機での検証やデモ機の手配について相談する流れになりそうです。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

搬送ロボットの死角対策だけでなく、点検や研究開発用など幅広い機体で周辺把握用カメラとしての活用が期待されます。