アルサーガパートナーズ株式会社は、2026年10月6日に熊本城ホールで開催されたピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2026 九州予選」に、同社最高事業開発責任者(CBDO)の加藤僚浩氏がファイナリストとして登壇したと発表しました。自社開発の「アルサーガ組織AI」を活用した組織マネジメントDXについてプレゼンテーションを行い、展示ブースでのデモンストレーションも実施しました。
スタートアップワールドカップ2026 九州予選の開催概要
スタートアップワールドカップは、米国シリコンバレーのベンチャーキャピタルであるペガサス・テック・ベンチャーズが主催するグローバルピッチコンテストです。世界200以上の国と地域で予選が実施され、3万社以上のエントリーから選出された地域代表が米国サンフランシスコでの世界決勝大会に集結し、優勝投資賞金100万米ドルを競います。
今回の九州予選では、約250社の応募から選出されたファイナリスト10社が登壇しました。熊本城ホールの現地会場とオンライン配信を合わせ、約2,300名規模の参加者が集まる中でピッチプレゼンテーションが進行しました。

Mr.ガジェット九州予選だけで約250社がエントリーし、当日は現地と配信で約2,300名が集まるなど規模の大きさが際立つコンテストです。
Ms.ガジェット地域予選の段階から多数の企業が集まって競い合っている様子に、会場の熱気が伝わってきます。
ピッチで提示された「アルサーガ組織AI」の仕組みと機能
ピッチに登壇した加藤氏は、管理職個人の経験や直感に頼った属人的なマネジメントのブラックボックス化が、離職兆候の察知遅れや課題の潜在化といった組織リスクを招いていると指摘しました。背景が見えにくい定量調査(サーベイ)や、工数負担と質のばらつきが生じやすい個別面談(1on1)の限界を超えるソリューションとして、「アルサーガ組織AI」を紹介しています。

「アルサーガ組織AI」は、従業員との対話から課題検出、改善策の提案、対策資料の生成までを自走させる組織改善サイクルを提供します。主な構成要素と機能は以下の通りです。
- AIコーチ(全従業員向け):1回5分程度(日・週・月単位で設定可能)の面談を代行。特許取得済みのラポール形成技術(特許番号:第7763553号)により雑談を交えた話しやすい環境を構築し、回答に応じてリアルタイムに深掘り質問を実施。
- AIマネジメントパートナー(全管理職向け):対話データを横断分析して課題や不調の兆候を抽出。オンボーディング資料の自動更新、最適ツールのレコメンド、ロールプレイ問題集の作成、1on1アドバイス文の自動生成などを実行。
- 自走する組織改善サイクル:本音の抽出から課題検出、改善策の提案、対策資料の自動生成までをAIがアシストし、現場での実行から効果検証までのサイクルを継続。

Mr.ガジェット面談を単に自動化するだけでなく、特許技術による雑談を交えた深掘り質問や管理職向け資料の自動生成まで踏み込んでいる点が構造的な特徴です。
Ms.ガジェット1回5分程度という短い時間設定なら、毎日の業務の中でも負担感なく回答を続けられそうだと感じました。
導入実績と質疑応答で示された事業体制の強み
プレゼンテーション内では、「アルサーガ組織AI」の実績データも公表されました。AIが面談から対策資料作成までのマネジメント業務を代行・支援する実用性が評価されているとし、以下の数値を明らかにしています。
- 正式提供開始から8ヶ月で累計売上1億円を突破(2026年9月末時点)
- 累計AI対話数は20万件超
- 導入規模は約3万人(数十人規模のスタートアップから大企業グループまで対応)
ピッチ終了後のQ&Aセクションでは、審査員の千葉功太郎氏(千葉道場ファンド 代表パートナー / Drone Fund 創業者代表パートナー)より、約400名の事業体制とビジネスモデルの関係について質問が寄せられました。これに対し加藤氏は、ITコンサルティングから受託開発・DX伴走支援を手掛ける基盤があるからこそ、顧客の真の現場課題を捉えたプロダクトを自社開発できていると説明。システム提供と手厚いコンサルティング伴走力を組み合わせたハイブリッドモデルが自社の強みであると回答しました。

展示ブースの出展状況とコンテスト終了後の展望
コンテスト当日、同社は会場内で「アルサーガ組織AI」の展示ブースを出展しました。ブースでは実機のデモンストレーションを実施し、AIコーチとの対話の流れやダッシュボードでの改善施策自動生成プロセスを公開しました。来場した経営者や人事担当者、投資家からは、1on1の負担軽減や離職防止に向けた相談が寄せられたとのことです。

アルサーガパートナーズは本大会での優勝には至らなかったものの、「すべての従業員にAIコーチを、すべての管理職にAIマネジメントパートナーを」というコンセプトのもと、機能アップデートや伴走支援体制の強化を継続すると表明しています。九州をはじめとする全国の企業に向けて、組織マネジメントのDX推進と働きやすい組織づくりへの貢献を目指す姿勢を示しました。

Ms.ガジェットピッチ登壇だけでなくブースで実際の対話やダッシュボード画面を直接確認できた点は、来場者にとっても分かりやすかったのではないでしょうか。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。


提供開始から8ヶ月で売上1億円を突破している実績値からは、組織課題に対する企業の関心の高さがうかがえます。