イタリアのマテリアルブランド「ALCANTARA」を展開するアルカンターラ社は、2025-2026会計年度を対象とする第17版サステナビリティ・レポートを発行しました。認証済みポストコンシューマーリサイクルポリエステルを68%使用した特別バージョンの提供や、国際規格「ISO 14068-1」に基づく第三者検証意見の取得など、循環性と脱炭素化に関する具体的な成果を公開しています。
第17版サステナビリティ・レポートの概要と方針
アルカンターラ社は2009年以降、サステナビリティ・レポートを自主的に発行し続けており、組織全体で環境・社会・経済の観点を経営に組み込む方針を掲げています。同社の会長兼CEOであるエウジェニオ・ロッリ氏は、終了した会計年度について世界情勢が複雑な一年であったとしつつも、サステナビリティへの取り組みが事業の根幹であると述べています。

Mr.ガジェット2009年から毎年レポートを自主発行し続けており、今回で17版目という継続性が示されています。
Ms.ガジェット単発の取り組みではなく、長期間にわたって定期的に情報を開示している姿勢が印象的です。
脱炭素化への歩みと「ISO 14068-1」検証の取得
同社は2009年以来、温室効果ガス排出量の測定、バリューチェーン全体での削減、検証済みカーボンクレジットの購入による気候プロジェクト支援を一体の戦略として進めています。2025年には、組織および製品のカーボンニュートラルの実証・開示に関する国際規格「ISO 14068-1」に基づき、TÜV SÜDのイタリア法人であるTÜV Italiaから検証意見を取得しました。TÜV SÜDによると、組織としてこの検証を取得したのは欧州で同社が初めてとなります。
同社はオフセットを最終的な解決策ではないと位置づけており、エネルギー効率の改善や代替エネルギーの利用促進などを通じた排出量そのものの削減にも注力しています。
Mr.ガジェット国際規格のISO 14068-1に基づき、欧州の組織として初めてTÜV Italiaから検証意見を取得した点が記載されています。
Ms.ガジェットオフセットだけに頼らず、自社プロセスのエネルギー効率改善を並行して進めている点が気になります。
リサイクル素材の採用拡大と循環性への取り組み
素材の特性を損なうことなく再生不可能な資源の使用を削減するため、生産プロセスにおけるリサイクルポリエステル(R-PET)の活用を進めています。すでに認証済みポストコンシューマーリサイクルポリエステルを68%使用した特別バージョンを提供していることを報告しました。
また、Textile Exchangeによる国際的な自主規格「Recycled Claim Standard(RCS)」の認証を更新し、サプライチェーン全体におけるリサイクル原料の含有量と追跡可能性を担保しているとしています。
Mr.ガジェットポストコンシューマー由来のリサイクルポリエステルを68%使用したモデルを既に提供しているとのことです。
Ms.ガジェットRCS認証を更新してトレーサビリティを確保しながら素材開発を進めている点に注目したいです。
レポートの公開状況と活動実績の記録
発行された2026年サステナビリティ・レポート(英語)は、アルカンターラ社の公式Webサイトで公開されています。同社は「Carbon Management Plan」のもとで戦略を毎年更新しており、EYによる第三者認証を受けたレポートを定期的に発行して活動の透明性を確保しています。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

第三者機関の認証を通した英文レポートが一般公開されているので、詳細な活動データを確認したいときに参照しやすいと感じます。