株式会社TUKUROは2026年10月25日、ChatGPT、Claude、Geminiの3社の生成AIをひとつの画面と料金体系で利用できる中小企業向けAIワークスペース「AITUKAO(エーアイ・ツカオ)」の提供を開始しました。依頼内容に応じてAIモデルを自動選択する「おまかせ」機能や部署別の業務エージェントを備え、1名利用の「ミニマム」プランが月額1,500円(税込)、チーム向けの「Team」プランが1席月額2,980円(税込)で展開されます。クレジットカード登録不要の無料プランも提供されています。
中小企業向けAIワークスペース「AITUKAO」の提供背景
TUKUROによると、東京商工会議所の調査(労働新聞2026年7月6日付報道、東京23区を中心とする中小企業1,272社対象)では、生成AIを活用している企業の83.9%にのぼる一方、そのうち43.2%は無料ツールのみを利用している実態が報告されています。無料ツールでは学習機能がオフになっていないケースが見られ、従業員が業務情報を個人アカウントに入力しても企業側で把握が困難になるセキュリティ上の懸念が存在します。また、ChatGPT Plus(月約3,000円)、Claude Pro(月20ドル・約3,200円)、Google AI Pro(月2,900円)といった個人向けプランを個別に契約すると、2026年10月時点の試算で月額合計約9,100円となり、画面や請求、経費精算が分散する課題がありました。「AITUKAO」はこうしたAI選定と企業ガバナンスの課題を一元管理で解決するワークスペースとして設計されています。

Mr.ガジェット主要AIを別々に契約すると月額約9,100円になりますが、本サービスは1つの管理下で月額1,500円から利用できる点が特徴です。
Ms.ガジェット個別に契約すると経費精算もログインもバラバラになりがちなので、窓口がひとつにまとまるのは分かりやすいですね。
3大AIの自動選択と部署別エージェント機能
AITUKAOでは、Claude、ChatGPT(GPT)、Geminiの3社AIを同一画面上で切り替えて利用できます。「おまかせ」機能を選択すると、AIが依頼内容を自動判別し、文章作成やデータ分析はClaude、画像生成はChatGPT、録音の文字起こしはGeminiへと振り分けられます。また、最新の調査にはウェブ検索を組み合わせ、短い指示には応答の速い軽量モデルを自動で割り当てる仕様です。
あらかじめ定型業務の手順が組み込まれた「仕事のエージェント」も用意されています。初期設定で部署を選択すると、関連業務に対応したエージェントが一覧表示されます。自社独自の業務に合わせたエージェントも1文の指示から作成可能です。


Mr.ガジェット文章はClaude、画像はChatGPT、文字起こしはGeminiと、各モデルの得意分野に合わせて自動で切り替える仕組みです。
Ms.ガジェット用途ごとにどのAIが適しているか悩むことが多いので、おまかせで自動判別してくれるのは手軽で助かります。
部署別エージェントの業務例
- 営業:商談メモの整理
- 総務・人事:求人票の作成
- 経理:請求書のチェック
- マーケティング:広告レポートの分析
定期タスクの自動配信と資料作成を行う「作業モード」
ルーティン業務を自動化する仕組みとして、定期実行機能が備わっています。「毎朝8時に業界ニュースをまとめる」「毎週月曜に競合の動向を調査する」といった指示を事前設定することで、AIが指定日時に処理を行い、通知やメールで結果を送信します。業界ニュース機能を有効化すると、ホーム画面に自社業界ニュースの要点および「自社への影響」が毎朝整理されて表示されます。
さらに「作業モード」では、「競合3社を調べて比較表とスライドを作成する」といった複合的な指示に対して、AIが計画立案から情報収集、資料作成までを一括で遂行します。出力結果はExcel、PowerPoint、PDF形式で直接保存が可能です。切り口を変えた広告バナー画像の生成や、話者およびタイムスタンプ付きの会議文字起こしにも対応します。

Mr.ガジェット指示したタスクを毎朝自動配信する機能のほか、作業モードではPowerPointやExcelなどのファイル出力まで完結させます。
Ms.ガジェット調査だけでなくスライドや表の形式で保存できると、社内資料の作成にかかる手間をかなり減らせそうです。
学習不使用のセキュリティと組織向け管理体制
法人での安全な運用を担保するため、ユーザーが入力したデータはAIの機械学習には利用されません。AI提供各社とはデータ処理契約が締結されています。データは日本国内(東京)のサーバーに保存され、対話内容は作成した本人のみが閲覧可能な設計となっています。

チーム導入向けの「Team」プランでは、組織管理機能が利用可能です。管理者はメンバーの招待やアクセス権限の設定、部署・メンバー単位での毎月のクレジット上限設定、利用状況グラフの閲覧、管理操作のログ記録を行えます。今後の展開として、GoogleやMetaをはじめとする各種広告媒体や、日常的な業務ツールとのシステム連携が順次追加される予定です。

Mr.ガジェット各社との契約により入力データはAI学習に使用されず、東京のサーバーで保管されるため企業情報漏洩のリスクを抑えられます。
Ms.ガジェット無料ツールだと学習機能のオフ設定が個人任せになりやすいので、会社側で利用状況や上限を把握できるのは安心ですね。
提供プランと利用条件
AITUKAOの利用対象は、中小企業を中心とした法人・団体・個人事業主の業務利用に限定されています。支払いはクレジットカードに対応し、大人数導入における請求書払いは相談形式です。料金プランは無料プランを含めた4段階で構成されています。

| プラン名 | 月額料金(税込) | 利用可能人数 | 付与クレジット | 主な機能 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 1名 | 初月100クレジット、以降毎月30クレジット | カード登録不要。「おまかせ」および公式エージェントの利用 |
| ミニマム | 1,500円 | 1名 | 毎月500クレジット(通常依頼約250回分) | すべてのAI、ウェブ検索、画像生成、音声処理、作業モード、定期タスク5件 |
| Team | 1席あたり2,980円 | 1〜50名 | 1席あたり毎月1,000クレジット(組織合算可能、約500回分) | ミニマムの全機能に加え、メンバー・部署別上限設定、組織専用エージェント、利用状況グラフ |
| Enterprise | 要相談 | 51名以上 | 個別相談 | 全社導入向けカスタマイズ対応 |
Mr.ガジェット年払いの場合は11か月分の料金で1年間利用できるほか、有料プランなら短い依頼が3時間で30回までクレジット消費なしで使えます。
Ms.ガジェットまずは無料プランで試せるうえに、軽いメール作成などでクレジットを消費しない枠があるのも良心的な設定だと思います。
- 本記事で使用している画像は、メディアユーザーとしてPR TIMESより提供されたプレスリリース素材を利用しています。

部署ごとに使い道が最初からテンプレ化されていると、普段AIに慣れていない人でも業務へ取り入れやすそうですね。