ドローンによる散布でハウスの環境改善を検証
株式会社NTT e-Drone Technologyは、施設園芸における夏季の高温対策として、ドローンを活用した遮熱資材散布の実証実験を行いました。地球温暖化の影響で夏季の記録的な高温が頻発する中、ハウス内の温度上昇は作物の品質に影響を及ぼす大きな課題となっています。

これまでの遮熱資材塗布は、ハウス屋根での高所作業を伴い、多人数と長時間を要する重労働でした。また、作業者の習熟度により塗りムラが生じやすい点も課題とされてきました。今回の実証では、ドローンを活用することでこれらの課題解決を目指しています。
Ms.ガジェット実証実験で確認された温度低下効果
実証実験は山梨県中央市の施設面積約1haの圃場にて実施されました。使用機体には「BB102」を採用し、遮熱資材散布セットを装着して行われています。計測の結果、以下の温度低減効果が確認されました。

- 晴天日(10日平均):約33.8℃から約28.7℃へ低下(約5.1℃の低減)
- 曇天日(4日平均):約27.4℃から約23.5℃へ低下(約3.9℃の低減)
なお、数値は同社による測定にもとづくものであり、気象条件やハウスの構造により異なる場合があるとのことです。また、資材使用量についても標準的な散布量より約33%少ない量で同等の効果を得られる見込みであると説明しています。
Ms.ガジェット飛散を抑える散布方式の採用
ドローン散布における課題である薬剤の飛散(オーバースプレー)を防ぐため、本実証では圧力式吐出ノズルから直接対象面へ届ける方式を採用しました。これにより、微細な粒子が漂いやすい霧化方式に比べ、周囲への飛散を抑えつつ均一な塗布を実現しています。

同社は今後、農業資材メーカーと連携し、作物や資材の特性に応じた最適な散布条件の確立を進める予定です。現場で活用しやすいサービスとして、多くの生産者へ普及させることを目指しています。
Ms.ガジェット
NTT e-Drone Technology、ドローンによる遮熱資材散布でハウスの高温対策を実証
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