象印マホービン株式会社は、自宅で週1回以上、炊飯器でごはんを炊く全国20歳から69歳の男女400人を対象として、「ごはんの好みと炊き方に関する意識調査」を実施しました。同調査では、日々の食事におけるごはんの好みや、炊飯器の設定状況、また猛暑がお米におよぼす影響に対する認知度などが多角的に調べられています。
理想のごはん像と炊き分け機能の利用実態
調査の結果、ごはんの「かたさ」と「粘り」の両方に理想があると答えた人は89.5%にのぼりました。かたさの好みでは「かたさとやわらかめの中間くらい」「ややかため」がともに37.5%、粘りでは「ややもちもちしている」が43.3%などで上位を占めました。これらを組み合わせると、かたさ・粘りともに「中間」といういわゆる“ど真ん中”を理想とする人は16.8%にとどまり、残りの83.2%はどちらかの軸で中間以外を選択しており、一人ひとり異なる明確な好みを持っていることが示されています。
一方で、炊飯器の「設定」についてたずねたところ、「自分で決めた設定があり、それ以降は変えていない」(23.0%)、「買ったときの設定のまま、自分で選んだことはない」(24.3%)、「変えたかどうか思い出せない・気にしたことがない」(22.8%)を合わせ、70.0%の人が設定を見直していないことが分かりました。年代別に見ると、見直していない人の割合は年代が上がるにつれて高くなる傾向が見られます。
また、好みの炊き上がりに近づけるために実際にやっていることとしては、「水の量を調整する」が47.8%で最多となった一方、かたさや粘りを調整する炊き分け機能については「機能はあるが使っていない」(23.8%)、「機能があるかどうか分からない・気にしたことがない」(27.5%)を合わせて51.3%が使用していないと回答しています。
猛暑がお米に与える影響と「わが家炊き」機能への期待
お米と猛暑の関係性についての認知度調査では、「猛暑によって、お米の収穫量や価格が変わることがある」を知っていた人は53.0%であったのに対し、「猛暑の年のお米は、いつもと同じ水加減だと炊き上がりが変わることがある」を知っていた人は26.8%にとどまりました。日ごろから水の量を自分で調整して炊き上がりを工夫している人の中でも、同様の認知度は29.3%と低い水準にとどまっています。
このような背景のもと、炊き上がったごはんの感想(かたさ・粘り)を炊飯器に入力すると、次回以降その好みに近づけて炊いてくれる機能の利用意向について調査したところ、「とても使ってみたい」「やや使ってみたい」を合わせて68.0%が肯定的な回答を示しました。年代別では20代が82.5%と最も高く、炊飯器の機能や気候によるお米の変化への理解度が高い層ほど、期待値が大きい結果となっています。
象印マホービンでは、こうした一人ひとりの好みに応える機能として、食べたごはんの感想を入力するだけで炊き方を微調整し、同じ水の量のまま家庭ごとの好みの食感に近づける「わが家炊き」メニューを圧力IH炊飯ジャーの一部機種に搭載しています。
東京農業大学との共同研究と専門家の見解
本調査の発表に関連し、象印マホービンと東京農業大学が2005年から20年以上継続している「おいしいごはん」に関する共同 research の成果を紹介する記者説明会が東京農業大学世田谷キャンパスで開催されました。同大学応用生物科学部農芸化学科の辻井良政教授は、ごはんのおいしさに影響する条件として品種や産地、気象条件などを挙げた上で、最後の工程である「炊飯方法」の重要性を強調しました。
また、金子商店の代表取締役であり五ツ星お米マイスターProf.である金子真人氏は、お米は農産物であり気候によって状態が変わるため、水加減だけで好みの食感に仕上げるのは難しいと指摘。「わが家炊き」機能について、食べたときの感想を次の炊飯につなげることで、各家庭に合った「おいしい」に近づけていける機能であるとコメントしています。










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