ポケトーク株式会社は、据え置き型AI同時通訳機「ポケトーク X」の実証実験を、2026年10月8日から10月22日まで関西国際空港にて実施すると発表しました。今回使用されるのは、製品化に向けた最終モデルであり、実際の利用現場での使用は今回が初となります。
2月の実証実験で得た現場の声を反映した改善
同社は2026年2月に関西国際空港の第1ターミナル4階案内カウンターに開発段階の「ポケトーク X」を設置し、有効性や課題を検証しました。当時の実証では高い評価を得た一方で、翻訳機であることを直感的に認識できる表示や操作性、周囲の騒音環境における集音性能などの改善点が明らかになっていました。

今回の最終モデルでは、これらの知見をもとにさまざまな改善が図られています。利用者が端末を目にした際に翻訳端末であることを直感的に理解できるよう、待機画面や翻訳開始時の表示を改良しました。また、文字サイズを大きくし、操作ボタンを必要最小限に抑えることで、初めて使う人でも迷いにくい画面設計としています。さらに、施設名や専門用語、固有名詞などをあらかじめ登録できる用語登録機能も搭載されています。
音声認識専用マイクによる集音性能の向上
空港のような館内アナウンスや周囲の会話など、さまざまな音が行き交う環境に対応するため、独自開発の音声認識専用マイク「Voice Focus Mic」が搭載されました。指向性とノイズキャンセリング性能により、利用者とスタッフそれぞれの発話を的確に捉え、よりスムーズな通訳につなげます。
今回の実証は、第1ターミナル1階および4階の総合案内カウンター、第2ターミナルの案内カウンターで実施されます。2月の実証で確認された課題を踏まえて改善された「ポケトーク X」を使用し、利用者とスタッフ双方の使いやすさや、実環境における音声認識・通訳などの最終検証が行われます。
「ポケトーク X」の概要と提供プラン
「ポケトーク X」は、多言語による対面での自然な会話を実現するために開発された据え置き型のAI同時通訳機です。両面ディスプレイを搭載し、互いの言葉を瞬時に翻訳して表示することで自然な対話を可能にします。また、高感度マイクによる精緻な音声認識や、人の存在を感知して自動で画面が起動するスマートセンサー、会話履歴をワンタッチで消去できるプライバシー設計などを備えています。
提供プランとして、月額レンタルが22,000円(税込)、年額レンタルが220,000円(税込)、買い切りプランが440,000円(税込)で予定されています。なお、買い切りプランの3年目以降はソフトウェア利用料として年額132,000円(税込)が発生します。
ポケトーク株式会社は、今回の実証を通じて得られる知見を今後の製品・サービスの向上に活かし、日常的に多言語対応が求められる現場での自然で円滑なコミュニケーションを支援していくとしています。
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