水イオンエンジン「PBI」の宇宙実証について
株式会社Pale Blue(以下、Pale Blue)は、小型衛星用の水イオンエンジン「PBI」の性能、特に「素早い起動性」を宇宙空間で実証したと発表しました。詳細なデータは、軌道上および地上での作動データをまとめたホワイトペーパーで確認できます。

多くの小型衛星では、推進機の作動中に観測や通信などのミッション運用を停止する必要があるため、推進機の稼働時間を短縮しないことが重要です。従来の固体推進剤などを用いた推進機は、起動に時間を要することが課題でした。
Pale BlueのPBIは、この課題を解決する「素早い起動性」により、衛星がミッションに専念できる時間を最大化し、事業の収益性向上に貢献できると期待されています。
PBI宇宙実証の主な成果
今回の宇宙実証で、Pale Blueは以下の2つの主要な成果を得たと発表しています。

- 素早い起動性: 実際の宇宙環境において、推進機の起動開始から129秒以内に、所定の推力を生成できることを確認しました。従来の推進機と比較して、起動時間を大幅に短縮しています。
- 極めて高い作動安定性: 実際の宇宙環境において、作動成功率100%を達成しました。これにより、運用計画の変更や再試行によるリスクを低減できると考えられます。
PBIホワイトペーパーの公開
Pale Blueは本日、PBIのホワイトペーパーを公開しました。このホワイトペーパーでは、製品仕様、動作原理、システム構成に加え、地上および軌道上での作動データについて詳細な解説がされています。
推進機の検討や選定に役立つ資料として、以下のURLからダウンロードできるとのことです。
URL:https://raiwv.share-na2.hsforms.com/2CuCs-9ucTXiyx908iuDacQ
水イオンエンジンの軌道上作動成功
Pale Blueは、2025年9月10日に世界初となる水イオンエンジンの軌道上作動に成功したと発表しています。(https://pale-blue.co.jp/jpn_news/941/)
また、2025年1月8日には、イタリアのD-Orbit社と契約し、世界初となる1U+水イオンエンジンを宇宙実証することに合意したと発表しています。(https://pale-blue.co.jp/jpn_news/541/)
Pale Blueについて
Pale Blueは、小型衛星向けの推進機(エンジン)を開発・製造し、世界中の衛星事業者に提供している企業です。2020年の創業以来、推進機の宇宙作動に複数回成功しており、信頼性の高いソリューションを提供しているとされています。
現在、製品ラインナップの拡充に向けた研究開発や宇宙実証に加え、生産体制の強化も進めているとのことです。宇宙産業におけるモビリティの創成を目指し、次世代の宇宙開発を牽引していく方針を示しています。
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