世の中にはHDMIケーブルの種類が膨大にあり、「一体どれを選べばいいの…?」と困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、皆さんの機器に最適なHDMIケーブルを迷わず選ぶための方法を徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、高画質・高音質を損なうことなく、皆さんのAV環境にぴったりのHDMIケーブルを見つけられます。
この記事でわかること!
失敗しないHDMIケーブル選びの決定打

この見出しのポイント!
失敗しないHDMIケーブル選びにおける最も重要なポイントは、使用する機器の性能に合わせたケーブルを選ぶことです。
特にソニー PlayStation 5や次世代ゲーム機switch2、最新の4K/8Kテレビなど、高性能な機器の能力を最大限に引き出すためには、適切なHDMIケーブルが不可欠です。
この記事では、皆さんの機器に最適なHDMIケーブルを迷わず選ぶための決定打となる情報をお届けします。
この記事で解説するポイントを押さえれば、高画質・高音質を損なうことなく、快適なAV環境を構築できます。
PS5 switch2本来の性能を最大限に引き出すために

HDMIケーブルとは、映像信号や音声信号などを1本のケーブルでまとめて伝送するためのデジタル通信規格です。
パソコンやテレビ、ブルーレイレコーダー、そしてソニー PlayStation 5や次世代ゲーム機switch2といったゲーム機など、現代の多くのAV機器に搭載されています。
せっかく高性能なこれらの機器を手に入れても、対応していないHDMIケーブルを使用してしまうと、機器本来の能力を発揮できない可能性があります。
例えば、4K解像度で120Hzのリフレッシュレートに対応する最新のゲーム機を、古い規格のHDMIケーブルに接続した場合、ケーブルの性能が足りず4K/120Hzで表示できないといったことが起こります。
最新のテレビが対応するHDR(ハイダイナミックレンジ)や高音質な立体音響を楽しむためにも、機器の対応機能に見合ったケーブル選びが重要です。
規格 | 最大対応解像度/リフレッシュレート | 機能例 |
---|---|---|
ウルトラハイスピード | 4K/120Hz、8K/60Hz | 動的HDR, VRR, eARC |
プレミアムハイスピード | 4K/60Hz | 静的HDR |
ハイスピード | 4K/30Hz、フルHD/144Hz | イーサネット, ARC |
スタンダード | フルHD/60Hz | 基本機能 |

でも、ケーブルの規格とか言われてもよく分かりません。古いのだとどうしてダメなんですか?

それは、ケーブルが送れるデータの量(帯域幅)が決まっているからです。
このように、お使いのソニー PlayStation 5やswitch2、その他の高性能機器の美しい映像や滑らかな動き、迫力あるサウンドを最大限に楽しむためには、その機器のスペックに合わせたHDMIケーブルを選ぶことが不可欠です。
適切なケーブルを選ぶことで、皆さんのAV体験は劇的に向上します。
理想のHDMIケーブル選びで押さえるべき要点
せっかく高性能なAV機器やゲーム機を持っていても、ケーブルが対応していないと、その能力を十分に発揮できません。
この記事では、理想のHDMIケーブル選びで最も重要となる接続機器の性能を最大限に引き出すためのチェックポイントを徹底的に解説します。
接続機器の性能確認

まず、接続したい機器(テレビ、ゲーム機、パソコン、ブルーレイレコーダーなど)が、どのくらいの映像や音声に対応しているかを確認する作業が必要です。
「機器が対応している最大の性能」を知ることが、最適なHDMIケーブルを選ぶためのスタート地点になります。
皆さんが持っている機器が対応している対応解像度(例:4K、8K)とリフレッシュレート(例:60Hz、120Hz)を必ず確認してください。
加えて、HDR(ハイダイナミックレンジ)やeARC(エンハンスド・オーディオリターンチャンネル)といった機能に対応しているかどうかも重要なチェックポイントです。
これらの機能は、より豊かでリアルな映像表現や高音質なサウンドを実現するために必要になります。
高性能な機器を接続する場合、ケーブルもその性能に対応していなければ、期待する映像や音質を得られないことがあります。

具体的に、機器の何をチェックすれば良いですか?

機器の取扱説明書や製品仕様を確認して、対応する解像度、リフレッシュレート、HDRやeARCといった機能への対応をチェックしてください。
確認した機器の性能に対応できる、もしくはそれ以上のスペックを持つケーブルを選ぶことが、失敗しないケーブル選びの第一歩と言えます。
HDMIのコネクタのタイプ

- タイプA…最も普及している標準タイプ
- タイプB…現在は使用されていない
- タイプC…ミニHDMI端子 タイプAより一回り小さい
- タイプD…マイクロHDMI端子 タイプDより一回り小さい
- タイプE…自動車などに搭載されるHDMI端子
HDMIケーブルを選ぶ上で次に確認すべきなのが、接続したい機器の端子に合うコネクタの「形状」です。
HDMIコネクタにはいくつかのタイプがあり、機器によって搭載されている形状が異なります。
形状が合わないと、そもそもケーブルを挿し込むことすらできません。
最も広く普及しているのは「タイプA」と呼ばれる標準的なHDMIコネクタです。
テレビや多くのパソコン、ゲーム機、ブルーレイレコーダーなどで一般的に使用されています。
一方、ビデオカメラや一部のコンパクトなノートパソコンには、タイプAより一回り小さい「タイプC(ミニHDMI)」が採用されていることがあります。
さらに小型のスマートフォンやデジタルカメラには、タイプCよりもさらに小さな「タイプD(マイクロHDMI)」が使われているケースもあります。

もし持っている機器とケーブルのコネクタ形状が違ったらどうすれば良いですか?

形状が異なる場合でも、変換アダプタや変換ケーブルを使えば接続できる場合があります。
接続する機器のHDMI端子の形状を事前に確認し、同じタイプのコネクタを持つケーブルを選んでください。
HDMIのバージョン

- HDMI 2.1…ウルトラハイスピード
- HDMI 2.0…プレミアムハイスピード
- HDMI 1.3~1.4…ハイスピード
- HDMI 1.2以前…スタンダード
HDMI規格は、時代とともにバージョンアップを重ねてきました。
バージョンが高いほど、より多くの情報を高速で伝送でき、対応できる解像度やリフレッシュレート、利用できる機能が向上します。
現在は製品にHDMIのバージョン番号(例:HDMI 2.1)を表記することは禁止されていますが、その性能は「規格名」で示されており、ケーブルのパッケージや仕様に記載されています。
規格 | 主な対応解像度・リフレッシュレート |
---|---|
ウルトラハイスピード | 8K/60Hz、4K/120Hz、最大48Gbps |
プレミアムハイスピード | 4K/60Hz、HDR、最大18Gbps |
ハイスピード | 4K/30Hz、フルHD/120Hz、最大10.2Gbps |
スタンダード | フルHD(1080i/720p)まで、最大4.95Gbps |
より詳しい対応表はこちら
HDMIのバージョン | FHD | WQHD | 4K | 8K | 10K |
---|---|---|---|---|---|
Ultra96 (HDMI 2.2) | |||||
(HDMI 2.1) | ウルトラハイスピード|||||
(HDMI 2.0) | プレミアムハイスピード|||||
(HDMI 1.4) | ハイスピード|||||
(HDMI 1.3) | ハイスピード|||||
スタンダード (HDMI 1.2以前) |
HDMIのバージョン | FHD | WQHD | 4K | 8K | 10K |
---|---|---|---|---|---|
Ultra96 (HDMI 2.2) | 480Hz | 480Hz | 480Hz | 240Hz | 120Hz |
(HDMI 2.1) | ウルトラハイスピード240Hz | 240Hz | 120Hz | (DSC圧縮時は120Hz) | 60Hz(DSC圧縮時は120Hz) | 60Hz
(HDMI 2.0) | プレミアムハイスピード240Hz | 144Hz | 60Hz | ||
(HDMI 1.4) | ハイスピード144Hz | 75Hz | 30Hz | ||
ハイスピード (HDMI 1.3) | 144Hz | ||||
スタンダード (HDMI 1.2以前) | 60Hz |
※1 8K・10K の高リフレッシュは DSC(可逆圧縮)が前提。
※2 2.0 での 1080p240 Hz や 1.4/1.3 での 1080p144 Hz は 帯域上は可能でも必須タイミングではなく機器しだいとなります。
※3 Ultra96/HDMI 2.2(96 Gbps)は 2025 年現在ドラフト規格で、 仕様が変更される可能性があります。
皆さんの機器が求める性能をしっかりと確認し、それに見合った規格のケーブルを選ぶことが、高画質・高音質を実現するためのカギとなります。
適切なケーブル長さ

HDMIケーブルの長さ選びは、単に機器間の距離に届くかどうかだけでなく、信号の安定性にも影響するため非常に重要です。
必要な長さよりも短すぎるケーブルは当然使えませんが、長すぎるケーブルもいくつかの問題を引き起こす可能性があります。
まず、長すぎると配線が複雑になり、見た目が悪くなるだけでなく、掃除などの邪魔になることもあります。

ケーブルが短すぎるのは致命的ですが長すぎるのも考え物です

長すぎるときれいに配線できず、幅を取りますもんね、、、
5m以上になるとその影響がより顕著になるため、アクティブタイプ(映像調節用イコライザー内蔵)のHDMIケーブルや光ファイバーHDMIケーブルの使用をおすすめします。

アクティブタイプ(映像調節用イコライザー内蔵)のHDMIケーブルや光ファイバーHDMIケーブルは接続方向が決まっている場合が多いので気を付けてください!
アクティブタイプ(映像調節用イコライザー内蔵)のHDMIケーブルは、信号強度を調整することができ、10m以上の距離でも信号の品質を維持することが可能です。
光ファイバーのHDMIケーブルは、長距離でも信号の減衰が少なく、効率的に送信することが可能です。

光ファイバーは電磁波の影響を受けないので通信速度が速いだけでなく、非常に安定しているのも特長の一つです。
ケーブルの太さや取り回しやすさ

HDMIケーブルの選び方では、ケーブル自体の太さや柔らかさ、いわゆる「取り回しやすさ」も意外と重要な要素になります。
一般的に、ケーブルが太いほど内部の信号線がしっかり保護され、ノイズに強く、信号の安定性が高い傾向があります。
特に長いケーブルや高負荷の信号(高解像度・高リフレッシュレート)を伝送する場合、太いケーブルの方がより安定した接続を期待できる場合があります。
特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|
太いケーブル | 信号安定性が高い、断線しにくい傾向 | 硬く取り回しにくい、かさばる |
細いケーブル | 柔らかく取り回しやすい、配線がすっきりする | 長距離や高負荷では信号が不安定になる可能性 |
フラットタイプのケーブル | 厚みがなく壁などに沿わせやすい、見た目が良い | 曲げの方向に制約がある場合がある |

ケーブルの太さによって性能に違いはありますか?

一般的に太いケーブルの方が信号が安定しやすい傾向があります。
設置場所のスペースや配線のレイアウトを考慮して、最適な太さや形状のケーブルを選ぶことで、見た目もすっきりさせつつ、快適な接続環境を作ることができます。
便利機能などの知識

HDMIケーブルは、映像と音声を伝送するだけでなく、いくつかの便利な機能にも対応しています。
これらの機能を知っておくと、機器の使い勝手をさらに向上させることが可能です。
機能 | 概要 |
---|---|
HEC | HDMIケーブルでインターネット接続を共有 |
ARC/eARC | テレビの音声をサウンドバーやアンプに伝送(eARCは高音質フォーマットにも対応) |
CEC | HDMI接続された機器間で操作を連携(例:テレビリモコンでレコーダーを操作) |

HDMIケーブルに、映像や音声以外に何か特別な機能があるんですか?

HDMIケーブルは、インターネット接続の共有や、テレビの音声をサウンドバーに送る機能などに対応しています。
これらの機能が必要かどうかを事前に確認し、対応しているケーブルを選ぶことで、機器の連携や配線がよりシンプルになり、快適な視聴環境を構築できます。
購入前に知るべき注意点

HDMIケーブルを選ぶ際に、価格だけを見て決めてしまうのは避けた方が賢明です。
高価なケーブルが必ずしも最良とは限りませんが、極端に安価なケーブルや出どころの分からない製品の中には、公称されているスペック通りの性能が出なかったり、耐久性が低かったりするものも存在します。
特に高解像度や高リフレッシュレートといった要求の高い環境で使用する場合、品質の低いケーブルでは信号が不安定になる可能性があります。
ポイント | 内容 |
---|---|
価格だけを基準にしない | 安すぎる製品は性能や品質が不安定な可能性も |
信頼できるメーカー選択 | 実績のあるメーカーは品質管理がしっかりしている傾向 |
公式認証の確認 | 認証マークは規定性能を満たす保証(特に最新規格や長距離で重要) |

安すぎるHDMIケーブルを買うのはダメですか?

安すぎるケーブルでは、公称スペック通りの性能が出ないなどの問題が発生する可能性がゼロではありません。
せっかくの機器の性能を最大限に活かすためにも、ケーブル選びは慎重に行い、信頼できる製品を選ぶように心がけましょう。
安心して選べる公式認証プログラム

HDMIケーブルには、「プレミアムHDMIケーブル認証プログラム」や「ウルトラハイスピードHDMIケーブル認証プログラム」といった、HDMI規格を管理する団体が設けた公式の認証プログラムが存在します。
これらのプログラムは、ケーブルが特定の性能基準を満たしていることを厳格なテストによって確認し、合格した製品にのみ認証ロゴの使用を許可するものです。
これらの認証を受けたケーブルには、専用の認証ロゴが付与されており、スマートフォンなどでスキャンして正規品であるかを確認することも可能です。
メリット | 内容 |
---|---|
性能保証 | 規定された解像度、リフレッシュレート、帯域幅などが確実に満たされている |
品質信頼度 | 厳しいテストに合格しており、信号の安定性やノイズ耐性が期待できる |
不安解消 | 膨大な製品の中から、安心して選べる目安になる |
偽造品対策 | 認証ロゴのスキャン機能で、正規品かどうかの確認が可能 |

公式認証マーク付きのケーブルって、選ぶ上で何がメリットなんですか?

公式認証マークが付いているケーブルは、定められた性能を確実に満たしていることが保証されているため、安心して選べます。
特にHDMIケーブルの種類が多くて迷ってしまう皆さんにとって、この公式認証ロゴは非常に信頼できる品質の目安になります。
迷ったら、対応したい規格の認証ロゴが付いたケーブルを選ぶのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- HDMIケーブルに寿命はありますか?交換の目安は?
-
HDMIケーブルは物理的な破損がなければ、一般的に寿命を気にする必要はありません。
しかし、抜き差しや曲げなどでケーブルに負荷がかかると、内部で断線したり接触不良を起こすケースがあります。
画質や音質が不安定になったり、映像が映らなくなったりといった不具合は、ケーブルの劣化が原因で起こります。 - 古い機器に最新の高規格HDMIケーブルを使っても大丈夫ですか?
-
最新のウルトラハイスピードなどの高規格HDMIケーブルを古い機器に接続しても、基本的に動作します。
HDMIには下位互換性がありますので、接続自体は可能です。
ただし、表示できる解像度やリフレッシュレート、利用できる機能は、接続する機器(テレビやゲーム機など)の性能に制限されます。
古い機器が対応していない高画質や高音質で表示できるわけではありません。 - 長尺のHDMIケーブルに「方向」があるのはなぜですか?見分け方は?
-
5mを超えるような長尺のHDMIケーブルの一部には、信号の安定化や増幅を行うためのICチップが内蔵されています。
これはアクティブタイプや光ファイバーHDMIケーブルに見られる種類です。
これらのケーブルは、信号を送る向きが決まっているため、接続方向を間違えると正常に動作しません。
ケーブルのコネクタ部分に「Source」(出力元、ゲーム機やPCなど)と「Display」(表示先、テレビやモニターなど)のように、接続方向を示す印や表示がありますので、確認して正しく接続してください。 - 同じ規格のHDMIケーブルでも価格差があるのは品質の違いですか?
-
同じ「ウルトラハイスピード」などの規格を満たしているとされていても、価格に差があるのは、使用されている素材や構造、ノイズ対策、そして公式認証の有無などに違いがあるためです。
高品質な素材やしっかりしたシールド処理がされているケーブルは、信号の安定性が高く、特に高帯域幅の信号や長尺接続でその差が出やすい傾向があります。
信頼できるメーカー製や公式認証を取得した製品は、安定した性能に期待できます。 - HDMI切換器や延長器を使う際に注意点はありますか?
-
HDMI切換器や延長器を使うと、信号経路が増えることで、画質や音質の劣化、あるいは信号の不安定化が起きる場合があります。
特にPS5や最新ゲーム機、4K/120Hzなどの高スペック機器を接続する場合は、切換器や延長器も必ず最新の規格(例:HDMI 2.1)に対応している製品を選んでください。
また、一部の高性能な切換器・延長器は安定動作のために外部からの電力供給が必要となりますので、製品仕様を確認することも注意点の一つです。 - HDMIケーブルを抜き差しする際の注意点を教えてください。
-
HDMIケーブルを抜き差しする際は、必ず接続している機器(テレビ、ゲーム機、モニターなど)の電源を切ってから行うようにしてください。
電源が入ったままケーブルを抜き差しすると、端子部分に負担がかかり、機器やケーブルを傷めたり、故障の原因になる場合があります。
また、ケーブル部分を持たずに、コネクタ部分を持って、まっすぐ丁寧に抜き差しするのも重要なポイントです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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