Cellid株式会社は、Qualcomm Technologies, Inc.が提供するパーソナルAIデバイス向け開発支援プログラム「Snapdragon START(Snapdragon Scalable Turnkey AI-Ready Toolkit)」に参画したことを発表しました。次世代ARグラス向けディスプレイおよび空間認識エンジンを開発する同社は、本プログラムを通じてARグラスの開発体制を効率化し、製品化を加速するとしています。
Snapdragon STARTプログラムへの参画背景
Snapdragon STARTは、スマートグラスを含むパーソナルAIデバイスの開発および製品化を加速するためにQualcomm Technologiesが提供するプログラムです。本プログラムでは、Snapdragonプラットフォームを搭載したハードウェアモジュールと、特定のAIモデルに依存しないソフトウェアスタックを組み合わせて提供し、製品設計やユーザー体験の向上を支援します。
Cellidは、Snapdragonプラットフォームを搭載したARグラスのリファレンスデザインを開発してきた実績を評価され、本プログラムへの参画に至りました。今後は、Qualcomm Technologiesが提供する開発者向けソフトウェア開発キット(SDK)を活用し、開発期間の短縮とリファレンスデザインの品質向上を図ります。独自の光学技術とプラットフォームを統合し、デバイスメーカーによるARグラスの開発・製品化を迅速かつ低コストで実現できるよう支援する方針です。
ARグラスのリファレンスデザイン「Crux」
Cellidは、Snapdragon AR1+ Gen 1プラットフォームを搭載したハイエンド用途向けの両眼式フルカラーARグラスのリファレンスデザイン「Crux」を展開しています。ガラス製ウェイブガイドを採用することで、高解像度・高輝度で優れた画質を実現している点が特徴です。
同社独自のウェイブガイドおよびディスプレイモジュール技術とSnapdragonプラットフォームを組み合わせることで、一般的なメガネのような自然な装着感と、実用的なARアプリケーションに必要な機能を両立させています。先進的なARプロジェクトやXRプラットフォームの開発など、幅広い用途に適した設計となっています。
Augmented Enterprise Summit 2026での展示
Cellidは、2026年10月13日から15日まで米国ジョージア州アトラタで開催される「Augmented Enterprise Summit 2026」に出展します。会場内の専用ミーティングルームにおいて、「Crux」のライブデモンストレーションを実施する予定です。あわせて、Qualcomm Technologiesとの共同マーケティング活動も継続して実施していくとしています。
今後の展望
Cellidの代表取締役である白神賢氏は、Snapdragon STARTへの参画について、先進的な光学技術とQualcommのプラットフォームを統合し、デバイスメーカーがより迅速かつ効率的にARグラスを市場投入できる環境を構築していくと述べています。
また、Qualcomm Technologiesのプロダクトマネジメント担当シニアディレクターであるサヒル・バンサル氏は、Cellidの光学技術やディスプレイ技術を評価し、AI搭載スマートグラスの開発と製品化を加速するうえで重要なソリューションプロバイダーであると言及しています。両社は今後も連携を深め、ウェアラブルコンピューティングの未来に向けた取り組みを支援する方針です。
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