STマイクロエレクトロニクスは、産業機器の予知保全や状態モニタリング向けに、センサ内部でAI処理が可能な高性能振動センサ「IIS3DWB10IS」を発表しました。本製品は、従来の圧電センサに代わる高精度かつ高効率なソリューションとして提供されます。
同社が開発したMEMS(微小電気機械システム)技術を採用しており、10kHz以上の広帯域幅と最大200gの衝撃耐性を備えています。さらに、動作温度範囲は最大125°Cまで対応しており、過酷な産業環境下でも安定した計測が可能です。
Ms.ガジェット産業機器のダウンタイム削減に貢献する、非常に頼もしいセンサですね。
目次
ISPU 2.0による高度なエッジAI処理
本製品の最大の特徴は、インテリジェント・センサ処理ユニット「ISPU 2.0」を搭載している点です。これにより、センシング素子のすぐ近くでデジタル信号処理やAI推論を実行でき、システム全体の遅延低減と省電力化に寄与します。

ISPU 2.0の主な仕様は以下の通りとなっています。
- 40MIPSおよび40MFLOPSのデジタル信号処理性能
- 前世代比で最大4倍の処理能力と6倍のデータ転送速度
- C言語によるプログラムが可能で、柔軟な演算パーティショニングに対応
- FFT(高速フーリエ変換)や異常検出などの標準的なアルゴリズムをサポート
Ms.ガジェットセンサ内部でAI推論が完結するため、メインプロセッサの負荷を大幅に抑えられそうです。
主な製品スペックと提供概要
IIS3DWB10ISは、小型かつ堅牢な設計が採用されており、実装の容易さも特徴としています。以下に主要なスペックをまとめました。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 周波数帯域 | 10kHz以上 |
| 測定範囲 | 最大200g |
| ノイズフロア | 35µg/sqrt(Hz) |
| 動作温度 | 最大125°C |
| パッケージ | 16リードLGA(4.5 x 4.5 x 1.5mm) |
本製品は、STの産業機器向け製品として10年間の長期供給保証の対象となっています。製品の提供は2026年7月までに開始される予定であり、単価は1000個購入時に約25ドルとなる見込みです。
Ms.ガジェット長期間の供給保証がある点は、産業用途の設計において非常に重要なポイントですね。

STマイクロ、AI搭載の産業用高性能振動センサ
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