エージェント型AIに向けた次世代ストレージ技術
NVIDIAは、台北で開催されたNVIDIA GTC Taipeiにおいて、Vera BlueField-4 STX向けの新たなNVIDIA DOCA(Data Center Infrastructure on a Chip)セキュリティ技術を発表しました。これは、自律的にデータを処理する「エージェント型AI」の普及を見据え、設計段階からセキュリティを考慮した新たなストレージ基盤を定義するものです。

企業におけるAIの活用は、単なるチャットボットから、ビジネスデータ全体を推論・実行する自律型エージェントへと移行しています。これに伴い、ストレージはインテリジェンスを制御するリアルタイムの中核的な役割を担うようになりました。エージェント型AIは、独自データやコンテキストメモリ(AIが保持する文脈情報)への高速アクセスに依存しており、人間の監視なしに情報を読み書きするため、新たなセキュリティリスクが生じています。
Ms.ガジェットシリコンレベルで保護を実現するDOCAセキュリティ
Vera BlueField-4 STXは、統合されたNVIDIA DOCAセキュリティスタックを搭載しています。これにより、BlueField-4シリコン上でエージェント、データ、コンテキストメモリ間の相互作用をインラインで検査および管理することが可能です。

同社によると、この技術により既存のエージェントレス・ランタイムソリューションと比較して最大1,000倍高速なランタイム脅威検出を実現します。また、ネットワークとファイルアクセスの制御は最大800Gb/sの速度で実行されるとのことです。
- NVIDIA DOCA Vault:承認済みのAIワークロードのみが適切な権限でファイルにアクセス可能にする
- NVIDIA DOCA Argus:エージェントの動作とAIワークロードのアクティビティを可視化する
- NVIDIA DOCA Flow:ネットワークトラフィックを分離し、機密データを保護する
Ms.ガジェット広範なパートナーエコシステムとの連携
Vera BlueField-4 STXを活用したプラットフォームの構築には、世界中の主要なサイバーセキュリティ企業やストレージプロバイダーが参画しています。これにより、エンタープライズ規模のAI導入における不正アクセスやデータ抽出のリスク低減を目指すとしています。
パートナー企業の一部を以下に記載します。
| 分類 | 主要パートナー(抜粋) |
|---|---|
| サイバーセキュリティ | Akamai、Check Point、CrowdStrike、Fortinet、Palo Alto Networks、Zscaler |
| ストレージプロバイダー | Dell Technologies、IBM、NetApp、Nutanix、VAST Data、WEKA |
| 製造パートナー | ASUS、Foxconn、Gigabyte、Quanta Cloud Technology、Supermicro |
なお、STXベースのプラットフォームは、2026年後半にパートナー各社からリリースされる予定となっています。エンタープライズAIの導入を複雑にすることなく、データ、エージェント、コンテキストメモリを保護する仕組みとして提供される見込みです。
Ms.ガジェット
NVIDIA Vera BlueField-4 STX
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