光電融合技術による次世代分散計算基盤の実証
技術研究組合光電子融合基盤技術研究所は、生成AIやクラウドサービスの普及に伴うデータ処理量の増大と、電力消費の問題を解決するための新しい分散計算基盤を実証したと発表しました。このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業として実施されています。

本実証では、通信と計算を一体化して最適化するアプローチが採用されています。具体的には、光チップ、光トランシーバ、光ネットワーク、分散データベースを組み合わせることで、低遅延かつ高効率なデータ処理を実現しました。これにより、地域的に離れた計算資源をひとつの巨大な計算基盤として活用することが可能となります。
Ms.ガジェット10 Tbps級の通信を実現する新技術
今回の成果において中核となる技術には、以下の要素が含まれています。

- 異種材料集積光チップ:InP(インジウムリン)とシリコンを組み合わせ、高速かつ低消費電力なデバイスを実現
- 10 Tbps級光トランシーバ:光電協調設計により、電子回路の負荷を光回路へオフローディング(機能を移すこと)して低消費電力化を達成
- 多方路エラスティック光ネットワーク:必要に応じて通信経路や帯域を柔軟に変更可能な管理・制御フレームワーク
実証実験では、400 Gbps×2波長の光トランシーバプロトタイプを使用して、実フィールドでの伝送性能を確認しました。また、分散データベースである「Tsurugi」を連携させることで、低遅延かつ高可用性なアプリケーション動作も実証しています。
Ms.ガジェット今後の展望と社会実装
同研究所によると、今回の実証結果に基づき、2035年には光トランシーバ単体のエネルギー消費を当初比で最大1/25に低減できる見通しです。あわせて、システム全体での効率を100倍規模で向上させる可能性も示しています。

今後は、研究成果である分散データベース「Tsurugi」のOSS(オープンソースソフトウェア)公開を通じ、コミュニティや産業応用の拡大を進める方針です。AIサービスや自動運転、遠隔医療といった将来の社会インフラを支える基盤技術として、データセンター間やデータセンター内での活用が期待されています。
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